まえがき
年の瀬でございますね。
日ごろから当ブログをご覧くださっている方も、たまたま見てみたという方もありがとうございます。お世話になりました。
今年は当ブログでジャンププラス(以下ジャンプラ)の新連載レビュー記事を始めてみたこともあって、今までにないほどたくさんのマンガを読んだ1年となりました。
今回は年末企画ということで、2025年に新連載レビュー記事で取り扱った作品をふりかえりつつ、その現在地を確認していこうと思います。
「あっ、そういえばこんなマンガもあったな~」など、気軽に読んでもらえれば!
2月の新連載
2025年2月の新連載は5本。
ですが当企画の開始タイミングの関係上、「こころの一番暗い部屋」「THE MARSHAL KING」「滅国の宦官」「イマニン」の4本は取り扱っておりません。すまんの。
#1 ラブイズオーバーキル
第1話時点での評価と感想
当ブログの新連載レビュー企画、人柱 生贄 記念すべき1作目となったのがラブイズオーバーキル。
新連載レビューは5段階評価形式としているんですが、なんといきなりの星1つという最低評価でした。
理由としては、いきなり主人公とヒロインが揃いも揃って人間として不快すぎる、というのが大きかったですね。
あとはまぁシンプルに、ギャグが僕にはまったくヒットせずでした。
新連載レビュー後の状況
コミックス2巻というジャンプラでの最短コースで打ち切りとなりました。
連載中も番外編がめちゃくちゃ多くて、ネタ出しに苦しんでたのかな~って印象ですね。
最終的な感想
僕はアストラ先生の前作「ハンサムマストダイ」を読んでいなかったのでわからなかったんですが、とにかくカオスで勢い任せの展開がこの先生のノリなんですかね。
ボーボボに通じるものがちょっとだけあったような気はします。
もしかしたらハマる人はすさまじくハマったのかもしれません…
ただ、最序盤のどうしようもない不快感というのは無くなっていって、まぁ読めることは読めるという作品にはなったなぁと思いました。
3月の新連載
#2 チャックび~んず
第1話時点での評価と感想
新連載レビューは満点の星5つ!
とにかくギャグ漫画としての完成度がありえないほど高くて、さすがの「剥き出しの白鳥」「ミタマセキュ霊ティ」「接客無双」と連載経験値の高を見せてくれました。
新連載レビュー後の状況
圧倒的クオリティは留まることを知らず、毎回面白い。
コメント数もめちゃくちゃ多かったし、その勢いは本物…かに思えました。
が、意味不明のコミックス2巻で終了。
僕の調べでは売り上げもそれほど悪くなかったようなのですが…
個人的に今年のジャンプラ編集部、一番の”やらかし”でしたね。
2025 チャックび~んず事変ですよ。
このクオリティで打ち切りなら、もうジャンプラにギャグは根付かないですって。
最終的な感想
打ち切りのため、「未来編」からはややトーンダウンした印象は否めませんが、毎回高品質なギャグを届けてくれました。
僕はしっかりコミックスを購入したので本当に残念ですが、鳩胸先生の次回作をいつまでも待ち続けます!
#3 ドリブルヌッコあーしちゃん
第1話時点での評価と感想
新連載レビューは星3つの評価。
絵は決して上手いとは言えないものの、独特の温かみがあり、ふわふわしたストーリーとの相乗効果で、オリジナリティのある世界観は構築できていました。
新連載レビュー後の状況
こちらもコミックス2巻の最短打ち切り。
本筋のサッカーや恋愛ではなかなか盛り上がりませんでした。
最終的な感想
ヒロイン・あーしちゃんの異常な語彙力、から発せられる謎ポエムが楽しみでした。
それだけで記憶には残るマンガになっています。
存在すら忘れちゃうような空気マンガと比べると上等です。
ただ、回を追うごとにせっかくの暖かい絵が荒れてきた印象はありましたね。
初の連載でうまくいかないこともあったかもしれません。
#4 人喰いマンションと大家のメゾン
第1話時点での評価と感想
「タテの国」やその他読切作品など、骨太なSFに定評のある田中空先生。
お世辞にも絵の方は上手いとは言えませんでしたが、その弱点をカバーするべく、作画にあきま先生を迎えてきました。
新連載レビューは星3つ。
やはり謎が謎を呼ぶ”設定”と、SFという「この世にないもの」を絵に落とし込む”表現力”。
この2つを武器に安定して面白いマンガを作ってきたなぁといったところです。
新連載レビュー後の状況
現在も連載継続中。
金曜の看板にまで育っていますね。
最終的な感想
連載を通していくなかで、”設定”と”表現力”というふたつの武器に加えて、”主人公・メゾンちゃんのキャラクター性”も育ってきたように思います。
最初は頼りなかったけど、いざとなったら大胆な行動を取れる胆力。
そして出会う人たちと打ち解け、仲間にしていく陽キャ力ですね。
一方で、やはり本作最大のウリである”SF要素”に関しては、謎が謎を呼ぶのはいいんですけど、呼び過ぎで在庫が溜まる一方な気もしています。
今のところ「ああ!これはこういうことだったのか!!」とか「えぇ!?この時点で伏線張ってたのか!!」みたいな、謎解決のカタルシスがあんまないですかねー。
まだまだ全然、世界観の全貌が見えないというか。
ただ、連載はバッチリ軌道に乗ってるはずなので、安心して読めてはいます。
#5 けものみかん
第1話時点での評価と感想
新連載レビューの評価は星2つ。
何か鬼滅っぽいな~とか、地味だな~とかってのが第一印象でした。
申し訳ないけど、これは売れないなというオーラがバリバリ出てました。
新連載レビュー後の状況
もともと短期連載だったということで、コミックス全2巻で完結済み。
連載中はPVランキングはほぼほぼドベでした。
最終的な感想
最初の直感通り、終始THE・空気でしたね。
しかもほのぼのあったか癒しの物語かと思ったら、存外ギスギスしてるっていう。
十中八九、作者の方は女性だと思いますが、戦うフィールドが違ったかなぁ…
ふつうに女性向けの雑誌やWebマンガのほうが向いてると思いました。
※ジェンダー差別的な意図はないですよ。念のため。
#6 おかえり水平線
第1話時点での評価と感想
新連載レビューの評価は星4つ。
読む前はアッー臭ハンパなかったんですが、いざ読んでみるととても丁寧なマンガでしたね。
ふたりの主人公・遼馬と玲臣のおじいちゃんがとにかくかっこいい。人として。
もうおじいちゃんが主人公でいいです笑
新連載レビュー後の状況
群雄割拠の戦場・日曜にて、現在も連載中。
派手さはないかもしれませんが、堅実に、人間ドラマというものを描き続けています。
最終的な感想
とにかく”人間”を描くのが上手いですね~。
秋野さんなど、遼馬と玲臣のクラスメイトたちが続々と増えていきますが、どれも等身大、現実にいてもおかしくないキャラクターたち。
そしてみんなホントにいい子なんだ…!
同じ学校モノでも木曜インディーズ連載の「気になる来見さん!」とはダンチ。
あっちはマジでDQNの巣窟ですからね。
※作品自体を乏しているわけではないですよー
とにかく安定的に、質のいい展開が続いています。
このままいけばアニメ化も…
というよりは、実写化に向いてるかも。
#7 こわいやさん
第1話時点での評価と感想
新連載レビューでの評価は星2つ。
個性的な絵柄と、(手法としてはベタなものの)やはりスワイプするとドン!と全身ピンクのリアルカービィが登場したときのインパクトは大きかったです。
ただ、逆に言えばそれだけ…
ホラー好きは楽しめるかもしれないけど、はっきり言ってワンパターンだな、と思ってました。
…思ってました。そう、最初はそう思ってたんです。
いやぁ、マンガってやっぱりある程度読まないとわからないもんですね。
新連載レビュー後の状況
現在もダークな水曜日で連載中。
PVランキングこそ他作品に遅れを取るものの、読者の熱量はなかなかのものですよ。
それはコメント数にも表れています。
最終的な感想
こわいやさんは、途中から完全に化けましたね(お化けだけに(どっ))
「数字」や「マーク」など、マンガ内の至るところに、時にはマンガ外の広告枠とかにまで見られた仕掛けの数々。
そして、単発単発の「こわいはこ」が一本の線に繋がったときのあの衝撃たるや。
当ブログではまとめページなんかも作りましたが、ぶっちゃけダントツのアクセス数です。
特に水曜はガンガン伸びてます。
なにより、怪奇現象に対するカメントツ先生の造詣の深さだったり、解釈の奇抜さだったりがすごすぎて、もはやカメントツ先生、あなたがいちばん怖い笑(こわいやさんだけに(どっ))
そういうところです。そういう作者の”癖“が隠しようもなくにじみ出ちゃってるマンガってのが、僕はやっぱり好きなんですよねー。
4月の新連載
#8 大人大戦
第1話時点での評価と感想
新連載レビューでの評価は星5つ!
本来、人の生活を豊かにするはずのSNS。
ですが、いつのまにかそのSNSに人間が振り回される…という本末転倒な現代。
本作は、”ガーデン”というSNS上の評価が、そのまま一人ひとりの評価に直結するという、まさに監視社会となった日本が舞台。
まずこの現代社会に対する強烈な皮肉が痛快。
そして、そんな人と人との間に「いいね」という見返りを求める意識が潜在するようになった世の中で、主人公・浦島優太郎のピュアさが光り輝く。
これもまた上手い構成なんです。
新連載レビュー後の状況
現在も土曜連載陣の中軸として連載中です。
コミックスは最新第3巻が2026年1月に発売。
最終的な感想
連載開始時の面白さはずっとキープできていると思っています。
個性的なキャラクターも増えていく中で、それでも結局最後に活躍するのは主人公の優太郎という。
それも、計算ではなく彼の持つ”人たらし”な人間性が、回り回って幸運を引き寄せる、っていうところが面白いですね。
こういった社会派マンガはわかりやすいバトルものと比べると、毎週のヒキを作ったり、コミックスの売り上げだったりという部分で難しいところは多いかなと想像しますが、引き続き土曜日を引っ張っていってほしい作品です。
#9 GGG
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星3つ。
迫力のあるアクションシーンは素晴らしかったです。
一方で、「伝説の元殺し屋」という、もはや何番煎じか数えきれない設定がマイナス要素となりました。
新連載レビュー後の状況
現在も日曜に連載中。
掲載位置は相当に苦戦しています。
おそらく、間もなく連載終了となるでしょう。
最終的な感想
“人情もの”としての一面については、けっこうよかったです。
深みのあるセリフが多々ありました。そういう方面については才能があるなぁと思います。
マイナスポイントとしては連載序盤。
次々と準レギュラーキャラを揃えてきましたが、それがちと急ぎすぎた感はありました。
「こういうキャラが必要でしょ」という意図が透けて見えたかなー。
そりゃまあ必要ではあるんだけど、肝心のクリスとデンターのキャラという「深さ」よりも、話の「広さ」にリソースを使ってしまったのが惜しかった。
中盤からはおそらく打ち切りが決まったのでしょう、安易なバトル路線へ。
バトルはけっこうお粗末で、深い駆け引きとかも特になし。
「ノーパソ1台で軍のシステムをハッキング(笑)、戦闘機をリモート操作(笑)で攻撃!」はさすがに唖然としました…
時たま見せる人情味のあるセリフは健在なんですけどね。
まぁ画力・演出力は素晴らしいものを持っていると思うので、最悪作画専念でリトライは全然できそうです。
#10 銀青のプルースト
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星4つ。
ジャンプラに百合がやってきたぞォォォ!!と興奮(意味深)したのを覚えています。
なんというか、「ほら、こういうのがいいんでしょ?」っていうようなあざとい百合じゃなくて、実に純度の高い百合だったんですよ。
新連載レビュー後の状況
残念ながら、コミックス全3巻で連載終了となりました…
最終的な感想
百合要素こそ最初の1回で終わり、あとは普通に女子同士の友情にシフトしていったような印象です。
ですが、その心理描写は毎回とても丁寧で美しかった…
特に萌花ちゃんが、過去に母親や義父のことでひどい経験をしたことを和希ちゃんに打ち明けるエピソードはまごうことなき神回でした。
一切のセリフを省いて、朝日がゆっくりと昇っていく演出がね…あれは素晴らしかった。
一方で、受けヒロインの和樹ちゃん。彼女の顔芸も恒例になっていき、毎回笑わせてもらいました。
今年はチャックび~んずと並んで、この銀青のプルーストの打ち切りがホント意味わかんなかったなぁ。
えもふう先生は是非ともまた戻ってきてほしい!
ジャンプラじゃなくていいので!もうジャンプラは信用ならんからね!!
5月の新連載
#11 魔法少女と麻薬戦争
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星2つ。
「魔法少女」と「ヤクザ」という、おそらくこれまでもこれからも掛け合わさることのない要素をミックスした、世界にひとつだけの漫画。
ですが、僕の感想としては、「奇をてらったはいいけど、やっぱり普通にミスマッチじゃね?」でした。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは1巻が発売中です。
最終的な感想
やっぱり僕の最初の直感はあながち間違っていなかったようで、とにもかくにも盛り上がらない…
PV数もですが、コメント数がとにかく少ない。
「魔法少女×ヤクザ」という唯一無二の世界観を作り出したことで、皮肉にも魔法少女モノが読みたい層にも、ヤクザものが読みたい層にも刺さらなかったのかなという感じはします。
残念ながら大きなバズりを生み出すこともなく、このままフェードアウトでしょう。
#12 あらばけ!荒吐グングンパーク
第1話時点での評価と感想
うすた京介先生、久しぶりの連載。
でしたが…新連載レビュー時の評価はまさかの星1つ。
肝心のギャグがくどすぎてちっとも笑えない。
やたらメタ的なネタを仕込んでくるけど、これがまた全然面白くない。
とどめは主人公・荒吐グンゼの人間性ですね。
卑屈で陰湿な性格…はまぁよしとしましょう。
ふつうにクラスメイトたちに向けてウィルスをばら撒くときましたからね。
(しかも常習犯らしい)
うすた先生は本当になんでこんなキャラがウケると思ったんだろう……
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは1巻のみ発売中です。
最終的な感想
特に新連載レビューの感想は変わらないです。
やっぱり致命的なのは、主人公・荒巻グンゼのいじめ気質ですよね。
本当にやってることが陰湿ないじめそのもので…不快極まりない。
これは前作「フードファイタータベル」のときから見られた、うすた先生の悪癖だったんですよね。
(もっと言うとジャガーの時からあったんだけど、ジャガーのときは対象がクズ野郎の象徴・ハマーだったから不快感がさほどなかった)
本作は「タベル」から7年ぶりの連載だったかな?
まぁ7年間なんも勉強とか振り返りとかしなかったんだなぁっていう感じですね。
この作品を成功させる!という気概もはたしてどれだけあったのやら…
ギャグは相変わらず1個もおもんないし。
そもそもの話をすると「変人な主人公と普通のツッコミ役のコンビ」っていうのが、マサルさんのときからずっとですよね。もうちょっとなんかないんかい。
今からマサル&フーミン、ジャガー&ピヨ彦を超えるのは難しいでしょ。
ということで、残念ながらうすた先生の才能は枯れ果てたんだなぁということがわかる作品となっておりますね。
#13 野球・文明・エイリアン
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星3つ。
異世界転生×野球というなかなかお目に掛かれないジャンルは正直、最初のほうは「これでええんか」と思ったんですが、随所にあふれるマニアックな野球小ネタは正直けっこう好きでした。
なによりも野球愛にあふれているのがわかるので、ひたすら好印象でしたね。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは2巻まで発売中です。
最終的な感想
異世界転生×野球モノという玄人好みの扱いにくすぎるジャンルをどう調理するのかなと思っていたんですが、クラフトという第3の要素を取り入れて、「別の星に野球という文化が根付くまで」を追うマンガとなりました。
手っ取り早く言うと、野球版Dr.STONEですね。
主人公の高次とヒロインのにいなさんは、突如として地球から離れてしまったわけなんですが、その状況の割には1ミリたりとも悲壮感がない。
頭の中は「いかにこの星で野球を楽しめるか」にオールBETしている、まさに”その状況を全力で楽しむ”両津勘吉なみのバイタリティ。
なので気軽に楽しめるマンガとしてけっこう貴重な存在となっています。
ですが、ここ数週は怒涛の時間経過……
もうまとめに入ってるのは確定的に明らか。残念です。
#14 時間の神様
第1話時点での評価と感想
新連載レビューの評価は星4つ。
時間停止というマンガやAVではありふれた題材ではありますが、いきなりクラスメイトを死なせてしまうシリアスな展開。
そのクラスメイトの死に事件性を感じ取った警察の捜査もわりとしっかりしていて、読み応えがありました。そこがザルだったら一気にチープなマンガになってしまいますからね。
キャラデザは個性的ですが、シリアスな展開を特に邪魔することもなく、読んでいればすぐ慣れるという感じでしたね。
新連載レビュー後の状況
短期集中連載のため、既に完結。
コミックスは全2巻発売済み。
最終的な感想
短期集中連載ということで読みやすかったです。
ちょっと悪役の格がもうすこしデカければなぁ…というのはあるけど、最後はキレイにまとまりました。
ただ、全体的に盛り上がりに欠けたかなぁ…
連載中は一応、木曜PVランキングの上位ではあったんだけど。
来年の今頃には存在を覚えていられる自信がありません。
#15 血翼の猟人
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー記事の評価は最低評価の星1つ。
バトルマンガのテンプレすぎる展開がとにかくマイナス要素として響きました。
復讐モノにしたいのはわかるんですが、そのきっかけ(妹の死)があまりにも流れ作業すぎる。
アナ雪の王と王妃が序盤で亡くなったぐらいのスピード感でした。
バトルも本当にテンプレ通り、ありがちすぎる日本刀+特殊能力。
そしてその特殊能力は、特殊能力バトルマンガを描く上でそれっぽい理由を探し出した、というのが見え見えなチグハグな設定。
ちょっと申し訳ないですが、打ち切りマンガに必要な要素を兼ね揃えすぎているという印象でした。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは最新第2巻が2026年1月に発売。
最終的な感想
連載は低空飛行なんですが、好きか嫌いかで言うと僕は好きですね。
だんだん愛着がわいてきましたし、金曜連載陣の中では真っ先に読んでいます。
おそらく人気が出ていないので、予定より早く完結するのでしょう。
中盤ぐらいから巻きまくりの展開となっていてそこは残念です。
ですが、アメリカ映画のような小粋なセリフ回しだとか、個性的なキャラクター、ビジュアル的なかっこよさ、時おり見せる演出の上手さといった、光るものは確かにあります。
決して打ち切りマンガ特有の香ばしさゆえに面白い、ということではなく、純粋にバトルマンガとして面白いですね。
それだけにスタートダッシュでの大コケは痛かったですね…
6月の新連載
#16 群脳教室
新連載レビュー時の評価は星2つ。
「今?令和7年にデスゲームかよ!?」というところでまずは抵抗感。
そしてクラスメイトがみんな脳みそむき出しにされていて、ビジュアルのインパクトとしては非常にキャッチーだけど「ちゃんとそれ理由あるんだよね?」という不信感がマイナス評価になりました。
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
ですが、11月なかばの掲載を最後に1ヶ月弱、音沙汰なしという前代未聞の状態…
このままフェードアウトとなるのでしょうか。
コミックスは1巻が発売中。
最終的な感想
危惧していた「クラスメイトが全員脳みそだけになっていた」にはちゃんと理由があり、食傷気味なデスゲームも「地球外生命体との戦闘に向けた、超能力開花訓練の一環」ということがわかりました。
また、その地球外生命体との政治的交渉も見応えがあり、気づけば更新が楽しみなマンガのひとつになっていました。
そして何より、広森先輩というキャラクターがエチチすぎて、広森先輩の登場から一気に盛り上がってきましたね。
しかしながらコミックスの売り上げは壊滅的…
その影響でか、急に異星人との決戦がトーナメント形式というありえない仕様に。
それでも超能力に目覚めた主人公のバトルがどう描かれるか、楽しみではありました。
が、まさかの作者音信不通、で今に至っています…
7、8月の新連載
7月、8月は新連載レビューはなかったんですね。
一応、「カラダ探し THE LAST NIGHT」が7月に始まったんですが、純粋な新連載ではなかったので新連載レビューはやりませんでした。
9月の新連載
#17 来見沢善彦の愚行
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は満点の星5つ。
昭和中期を舞台にした硬派な世界観と、手塚治虫へのリスペクトに溢れていることがよくわかる気合いの入りよう。
その熱量に押されて星5つにした感はありますね。
主人公・来見沢善彦は、名は体を表すといいますが、その名の通りの100パー善人。
そんな彼がやむにやまれる事情から、漫画家としては禁忌中の禁忌を犯してしまう…というギャップもよかったですね。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは1巻が発売中。
最終的な感想
連載が続くなかで、どうしても慣れてきてしまうのでトーンダウンした感は否めません。
ですが、この手のマンガにありがちな「来見沢善彦の嘘がバレそうなところでギリギリバレない」という、ある意味ご都合主義、引き延ばしに近い展開は取らず、ガンガン嘘がバレていくところはスピード感があっていいですね。
最近はついにマリ子さんという外部の人間にも嘘がバレてしまい、先がめちゃくちゃ気になるところとなっています。
コミックス第1巻の売り上げは上々でしたが、2巻が勝負ですね。
主人公はおじさんだし、1巻切りする人は少なからずいるかもなぁ…というイヤな予感はあります。
#18 一旦カフェにしませんか?
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星2つ。
メルヘンな雰囲気と美味しそうなお菓子、そしてそれらを彩るオールカラーという作画はプラス要素。
ですが、ストーリー的にはほんわかな反面トガりがなく、箸にも棒にもひっかからないということで低評価になりました。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスはまだ刊行されていません。
最終的な感想
ごめんなさい、実はここに上げた新連載のなかで唯一、読むのをやめてしまったマンガです。
やっぱりヤマもオチもなく、ただただのほほんとした日が続いていくっていうのがね…
続きが気になる要素がなさすぎました。
10月の新連載
#19 伴天連怪談
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星3つ。
派手さはまったく無いものの、非常に堅実なつくり。
江戸時代の「隠れキリシタン」が作中における大きなテーマとなっていますが、その歴史的背景について相当に理論武装をしてきた上で連載に臨んでいるなぁというのがよくわかります。
また、第1話から一貫してカラーページが一切ないという振り切りっぷりも、世界観の演出にひと役買っている…とも言えるし、その反面キャッチーさは失われている…ただでさえ地味すぎるのに、というまさに諸刃の剣ではありますね。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは未発売です。
最終的な感想
基本的には連載開始時の堅実なつくりは維持。
そこに加えて、”憑き物”に憑りつかれた人間の不気味さや、人間同士の「含み」を持たせた深みのある会話劇という魅力が徐々に発揮されていきました。
個人的にはじわじわと面白さを増大させつつも、堅調に連載を続けているなという感想です。
#20 WITCHRIV
第1話時点での評価と感想
新連載レビュー時の評価は星5つ。
魔法使いが迫害を受けている世界…という世界観はまぁありがちっちゃありがちなんですが、その魔法が非常に個性的。
針と糸でなんでも縫い合わせられるという魔法はビジュアル的にもわかりやすいし、今までもそうですけどこれから先も様々な応用が見られるかなというワクワク感がありますね。
背景やキャラデザも綺麗で見やすい。
連載開始と同時にXの公式アカウントが運用されるなど、かつてない全力プッシュっぷりですが、さすがにそれに見合ったクオリティではあります。
新連載レビュー後の状況
現在も連載中。
コミックスは2026年1月に第1巻がリリースされます。
最終的な感想
さすがにクオリティ高いのは高いんだけど、ちょっと星5つは過剰評価だったかなぁ…とは思っています。
あんまり派手さはないからかなぁ?わかりやすく敵を倒すとかではないからか。
個人的に、最近は主人公・ノナちゃんの大ざっぱさを楽しむという切り口も発見しました。
とにかく何をするにしても雑なんですよ、彼女。
絶対O型です。
11月の新連載
ここからはまだ連載が始まって日が浅い作品なので、紹介程度に留めておきます。
#21 金のなる森
新連載レビュー時の評価は星3つ。
#22 ガチャンキイ
新連載レビュー時の評価は星3つ。
12月の新連載
#23 羽鳥と古田の非日常茶飯事
新連載レビュー時の評価は星4つ。
#24 DOT ALICE
新連載レビュー時の評価は星1つ。
#25 春雷卓球
新連載レビュー時の評価は星2つ。
#26 島ロック
新連載レビュー時の評価は星3つ。
まとめ
星5★★★★★
チャックび~んず
完結済み。コミックス全2巻。
大人大戦
現在も連載中。コミックス3巻が間もなく発売。
来見沢善彦の愚行
現在も連載中。コミックス1巻まで発売中。
WITCHRIV
現在も連載中。コミックス1巻が間もなく発売。
星4★★★★☆
おかえり水平線
現在も連載中。コミックス2巻まで発売中。
銀青のプルースト
完結済み。コミックス全3巻。
時間の神様
短期集中連載。完結済み。コミックス全2巻。
星3★★★☆☆
ドリブルヌッコあーしちゃん
完結済み。コミックス全2巻。
人喰いマンションと大家のメゾン
現在も連載中。コミックス2巻まで発売中。
GGG
現在も連載中。コミックス2巻まで発売中。
野球・文明・エイリアン
現在も連載中。コミックス2巻まで発売中。
伴天連怪談
現在も連載中。コミックス未発売。
金のなる森
現在も連載中。コミックス未発売。
ガチャンキイ
現在も連載中。コミックス未発売。
星2★★☆☆☆
けものみかん
短期集中連載。完結済み。コミックス全2巻。
こわいやさん
現在も連載中。コミックス2巻まで発売中。
魔法少女と麻薬戦争
現在も連載中。コミックス1巻まで発売中。
群脳教室
現在も連載中。コミックス1巻まで発売中。
一旦カフェにしませんか?
現在も連載中。コミックス未発売。
星1★☆☆☆☆
ラブイズオーバーキル
完結済み。コミックス全2巻。
あらばけ!荒吐グングンパーク
現在も連載中。コミックス1巻まで発売中。
血翼の猟人
現在も連載中。コミックス1巻まで発売中。

































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