ジャンプラ2025年10月度新連載のひとつ、「伴天連怪談」の忖度なし感想・レビューです!
ネタバレありですので未読の方はお気をつけください。
伴天連怪談について
作者 | 三木有 先生 |
ジャンル | 和風ホラー |
掲載日 | 金曜 |
「改造人間ロギイ」でジャンプ本誌連載経験のある方ですね。
僕は未読です(メンゴ
あらすじ
この「闇」には触れてはならない
禁教令がしかれた江戸の闇には誰も触れてはならない怪異がある。
好奇心で触れてしまえば、もう引き返せないー!
ジャンププラス作品ページより引用
個人的 5段階評価
では発表させていただきます…
ドゥルルルルルルルルル……デデン!!!!!
★★★☆☆
星3つです
よかった点
ややマニアックな題材を丁寧に描いている
誰もが日本史の授業で習って知っているけれど、マンガとして扱うにはややマニアックな「隠れキリシタン」という題材。
これを、しっかりと監修の先生を付けつつ、丁寧に描いているなというのがよくわかります。
特に、隠れキリシタンといえば、そう、踏み絵ですね。
踏み絵のシーンもリアルでしたね。
役人たちが大してやる気もなく、さっさと終わらせようぜ~みたいなテンションでやってるところとかね。実際そんなもんなのかもなぁと思いました。
平凡で素朴な主人公。逆に言えば堅実で丁寧
両親がキリシタンのため、幼い頃からほとんど身内もなく生きてきた主人公・丈兵衛。
ですが、両親を殺された(あ、父は死んでないのか…)復讐に燃えるわけでもなく、淡々と日々を過ごす少年でした。
幼いうちに両親を亡くしたため、大した思い入れもなく。
そして、いくら本人は無罪とはいえ両親が罪人のため、自由の身というわけにもいかず、御奉行に仕えている…という生い立ち。
そんな背景からか、何か強い野望や夢なども特になく、淡々と日々をすごすだけの不愛想な少年。
…という感じで、その歩んできた人生とキャラクター性がすごくマッチしていて、納得感のある主人公像でした。
派手さはないかもしれませんが、好感は持てます。
イマイチな点
若干、食わず嫌いされそうな絵…かな?
モノクロのサムネ、瞳が真っ黒に塗りつぶされた主人公。
ということで、パっと見はネガティブな印象を抱いてしまうかもしれない絵でした。
少なくとも僕は少し「うっ」とはなりましたね(ゴメンナサイ
実際に読んでみると、絵に対するネガティブイメージはほんの数ページで吹き飛びましたが。
もしかしたら、絵だけでパスしちゃった読者は一定層いたのかなぁという印象です。
(まぁそんなものは多かれ少なかれ避けられないことですけどね)
…それにしてもハレの新連載第1話だというのに、カラーページがひとつもないんですね。
これはまた珍しいタイプだ。
あえてモノクロに統一しているのかな。時代が時代だし。
総評
若干とっつきにくさはあるものの、非常に手堅く丁寧なマンガが始まったなという印象です。
評価としては星3つとさせて頂きましたが、今後のストーリーがどう展開していくかが全然読めないですからね。
展開次第ではいくらでも評価は上がっていく、そういう可能性は秘めてるんじゃないでしょうか。
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