ジャンプラ2026年3月度新連載のひとつ、「水ノ怪-水域怪異奇譚今様-」の忖度なし感想・レビューです!
ネタバレありですので未読の方はお気をつけください。
水ノ怪-水域怪異奇譚今様-について
| 作者 | 山うた 先生 |
| ジャンル | ホラー、ダークファンタジー |
| 掲載日 | 日曜 |
あらすじ
夜が来る、水底で怪異が目を覚ます
水辺に現れる妖怪や精霊、水ノ怪。
近代化とともに駆逐された水ノ怪だが、ここ「うろこ町」にはまだ水ノ怪たちが生息しているーー。
水ノ怪駆除センターで働く早夜の元に、ある日嵐のようにやってきた少女・きち。
行方不明の兄を探しに来たと言うきちだが、何か事情がありそうで…
ジャンププラス作品ページより引用
個人的 5段階評価
では発表させていただきます…
ドゥルルルルルルルルル……デデン!!!!!
★★☆☆☆
星2つです
よかった点
怪異ありきの世界観は新しいかも
中盤のお祭のシーン。
祭の参加者が、帰省した死者の魂をみんなで眺める場面はちょっと新しいなと思いました。
特別な才能を持ったものだけではなくて、この町に住む人は当たり前のように霊魂や怪異が見えるんですね。
主人公のひとりである「早夜」は怪異駆除センターで働いており、そういった業者も当たり前のように存在する世界観。
これはちょっと新しいですね。
お仕事モノとしての怪異バトルが見られる可能性もあるかもしれません。
思えば怪獣8号がまさにそんな作品になる可能性を秘めていたんですが。あちらは単なる部隊バトルものになっちゃいましたね。
イマイチな点
主人公のひとり「きち」がどうしても好きになれない
本作はダブル主人公体制になりますが、そのうちのひとり「きち」の性格がちょっとしんどくて好きになれませんでした。
もうひとりの主人公である「早夜」に対して、お前は迷惑系YouTuberかっていうぐらい迷惑かけすぎです。
開幕、崖上からのチャリンコダイブで駆除業者に迷惑をかけたのは、まぁ事故なので仕方ないです。
仕方ないですが、ここで早夜さんに明確に命を救ってもらっています。
それを踏まえて、命の恩人である早夜さんとの絡み方を見ていきましょう。
まずは助けてもらっておいて、早夜さんが警察を呼ぶとすぐにエスケープで迷惑その①。
まぁここも、兄貴を探さなければいけないという必死さが勝つのは理解できるのでいいでしょう。
続いては、河童の幼体に襲われたところを、再び早夜さんに救われる。
なんと2度も命を救ってもらっています。さぁここからだ…
命の恩人×2に対して、「帰りたくない」と駄々をこね、あまつさえ「冷酷女」と暴言を吐き捨てるクソガキきち。
早夜さんも放っとくわけにもいかず、やむを得ず彼女のアパートに連れていくことに。
早夜さん、態度こそ冷たいですが、最大限の温情を見せてくれていると思います。
にもかかわらずきちの行動は、
・入ってすぐに「殺風景!」の暴言
・勝手に冷蔵庫オープン & タンス内の下着物色。オメーはドラクエの主人公か?
・仕事が終わって、さらに無駄な残業(きちの世話)をしてきた早夜さんの許可も得ず、一番風呂へ
・「明日になったら帰れ」の言葉も無視し、完全に居座り続ける気満々
・布団を貸してもらえるだけありがたいのに、極厚マットを貸せと言い出す。極厚はテメーのツラの皮では?
と、本当に常識が欠落しています。まさに”きち”。名は体を表すってホントだな。
もちろん家庭環境が原因なところもあると思いますし、家族である母親と兄貴が行方不明。
加えてまだ中学生という、事情を考慮すべきポイントもあるにはあるんですが。
第1話、主人公に共感できるかどうかは超重要ポイントですが、いきなり大コケの印象はぬぐえないですね…
まぁ逆にいうと、もうひとりの主人公である早夜さん。彼女のぶっきらぼうな態度の裏に見える面倒見のよさは際立ったと言えば際立ったけどね。
主人公たちの活動目的にあまり興味が湧かない…
主人公のひとりである「きち」は天候操作スキル持ち。
もうひとりの主人公「早夜」は戦闘能力がある。
そして、ふたりの目的は「きち」の兄貴を探すこと。
この物語の基盤となるポイントはこんなところでしょうか?
けど目的の「きちの兄貴探し」とは言っても、もう死んでるのは確定なんでしょ?
それを見つけるのは確かに遺族として大事だけど、マンガとしてはどうだろうなぁ…
見つかったからどうだっていうんだ?何か世界が大きく変わるわけでもないでしょうし。
あまり興味ないかなぁ、という印象はありました。
総評
ところどころ「おっ」と思うポイントはありましたが、マイナス要素…とくにきちのキチっぷりが足を大きく引っ張ってしまい、星2の評価になってしまいました。
やっぱり主人公への共感はデカいよ。もう一気にきちの行動がどうでもよくなっちゃったもん。
厳しい船出です。
ただまぁ、今後マンガとしてどうなっていくのか?
妖怪ものなのか、バトルものなのか。それ次第では面白くなっていく可能性もある…かな…
あんまないかな…
ってところです。
追記:第2話を読んで
死んだ兄貴の遺体を確認するための捜索じゃなくて、魂の捜索というのが2人の目的になってくるのか。ホェ~
第2話ですが、きちさんが言うほど非常識でなかったのでよかったです。
早夜の金なのに遠慮せず大量に朝メシ買ってて、またこいつは…と一瞬思ったけど、2人で食べるためのものだったので安心しました。
これ以上きちさんを嫌いになったらもう読めないもん。けっこうギリギリのところでしたので、そこはよかった。
で、2人できち兄の魂捜索へと繰り出すわけですが、きちさん何も知らずに川に足を踏み入れたことで蛤の水ノ怪に襲われてしまったけど、この世界(少なくともこの町)ではこういう怪奇現象が一般市民にも認知されてるはずなんですよね。第1話の様子からして。
だというのに簡単に川に近づいたきちさんがちょっと迂闊だよなぁ…
と思ったけど、この町の住人じゃないんだっけか。
ならまぁ仕方ないか。
最後のほう、きちさんの感情がその場の天気で簡単にわかってしまうという設定。
それゆえに、「早夜のことで落ち込んでいるきちさんの優しさ」に早夜さんが気づく、というのは美しいなとは思いました。
星2の評価は変わらないけど、2話はちょっとよかったですね。







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