金のなる森【ジャンププラス新連載レビュー】※ネタバレあり

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ジャンプラ新連載レビュー
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ジャンプラ2025年11月度新連載のひとつ、「金のなる森」の忖度なし感想・レビューです!

ネタバレありですので未読の方はお気をつけください。

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金のなる森について

作者俵 京平 先生
ジャンルファンタジー
掲載日月曜

あらすじ

交渉…それは最も冷たく鋭い武器!!

人間によるエルフ狩りが横行する森に訪れたロドリ。

彼もまたエルフでありながら、類まれなる知恵と交渉術を持つ。

ロドリのその武器は対人間のためだったが…!?

ジャンププラス作品ページより引用

個人的 5段階評価

では発表させていただきます…

ドゥルルルルルルルルル……デデン!!!!!

★★★☆☆

星3つです

よかった点

正直、ラストのどんでん返しは予想できなかった

ありがちな世界観、安易なバトル展開。
「交渉」を売りにしている漫画のわりに、やったことといえば金を積んでゴリ押ししただけ。
別に交渉術でもなんでもない。

なーんだ、もっと実力行使に頼らない頭脳戦を期待していたのになぁ…

と思っていたが、最後の最後にひっくり返されましたね。
まさか主人公のロドリはエルフと見せかけて置きながら、実はエルフの秘宝を狙った人間だったとは。

冒頭のロドリのセリフ、

寿命が極めて短く その短い時間も欲だけに費やす生き物
口から出るものは全て嘘で 母なる大地に感謝する心を持たない傲慢な生き物
汚らわしく野蛮な下等生物 「人間」

これがラストでそっくりそのまま、“カイル”を指す言葉としてナレーションされるという構成もかなり上手かったです。

イマイチな点

ところどころ既視感は拭えない…

こんなこと言ってたら何を描けばいいんだよって話にはなるんですが、既存作品の既視感はありますね。

やっぱり今はもう、エルフといったらどうしたって葬送のフリーレンというビッグタイトルを思い浮かべちゃいますから。

それ以外にも、交渉術やマネーゲームで虐げられる民族を救うというのはハイパーインフレーション感満載ですし。

奴隷になったエルフと、下衆な人間たちというのもこれまたハイパーインフレーション。
あるいはシャボンディ諸島編のワンピースとか、最近だとWITCHRIVで読んだばっかの展開ですし笑
まぁWITCHRIVに関しては運の要素もあるけどね。

総評

既視感だらけの展開でしたが、最後の最後にひっくり返して何とか星を3に戻したという感想です。
あのままロドリがエルフのリーダーとなって人間たちと戦うストーリーだったら星2つでした。

そして、本作の売りらしい「交渉術」が出てくるのはこれからなのかな?
そういう意味ではまだまだ計り知れないポテンシャルを秘めてはいるかも、という期待感はありますね。

ハイパーインフレーションのような、想像の斜め上を行く奇策(実力行使なし)で土壇場をひっくり返すような展開に期待したいです。

追記:第2話を読んで

前述の通り、本作の最大のセールスポイント「交渉」。
それが第1話ではあまり発揮されたとは言えませんでした。

そういう意味で第2話に注目していたんですが、しっかりと魅せてきましたね。

人質を取られるという絶対絶命の状況で、
・ミィ(でしたっけ?)には人質としての価値がないとポーカーフェイスを決め込み、
・けれどもミィを殺せばただでは済まないと脅しをかけ、
・折衷案(香辛料と人質の交換)を提案し、
・「兄の夢を受け継ぐ」という言葉で夢を見せる
という、心理的にわりと複雑な”交渉術”を見せてくれたので、満足感は高かったです。

序盤に出てきた香辛料と、鳥を呼び込むという性質。これが後のキーアイテムになるのはちょっと見え見えでしたけど…笑

計算高く裏の顔を持つ主人公のロドリ、そのパートナーであるミィちゃんが”純粋で思い立ったら即行動派”なのもベタですけど、いいコンビですしね。
なんてったって気まぐれでウソつき単純バカは相性最高ですからね!
ただ、気をつけないと、大事なものがあっという間にゴミへと変わるけど…

頭がいい、冷徹、信用していいかわからない、強い主人公(男)
と、
戦闘能力は無いけど心優しいヒロイン、というのは、僕のバイブルでもある魔人探偵脳噛ネウロのネウロとヤコを彷彿とさせるところもあり、パートナーモノとして期待したいですね!

コメント

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