毎月月初は、少年ジャンプ系コミックの発売日です。
漫画家さんにとっては、作品の存続がかかった重要な数字が出る、まさに審判の日。
それぞれの売り上げから、現状を振り返ってみたいと思います。
- まえおき
- ジャンププラス
- 1. 無敵のスバル【1】/成田成哲 先生
- 2. 打ち切られ漫画家と同人女【1】/澄ヒビト 先生
- 3. 殺戮ロボと人のマナカ/伊織直 先生
- 4. ニシトーキョーメタルブラザーズ【1】/瀬澤ノブコ 先生
- 5. にこにこ元気☆ハッピーちゃん【1】/犬嶋乃介 先生
- 6. 伴天連怪談【1】/三木有 先生
- 7. 人喰いマンションと大家のメゾン【4】/田中空 先生(原作)/あきま 先生(作画)
- 8. こわいやさん【4】/カメントツ 先生
- 9. 天傍台閣【5】/弓庭史路 先生
- 10. ドラマクイン【6】/市川苦楽 先生
- 11. サンキューピッチ【6】/住吉九 先生
- 12. チェンソーマン【24】(完結)/藤本タツキ 先生
- 13. ダンダダン【24】/龍幸伸 先生
- 週刊少年ジャンプ
- 総評 & 次月発売のコミックス
まえおき
ここから先、コミックスの売れ行きについてはAmazonランキングを参考にします。
そしてこのデータは2026年6月7日のものです。
当然、世の中の書店すべてを網羅したデータではないので、あくまでも参考程度に捉えて頂ければと思います。
ジャンププラス
先月は第1巻がリリースされた作品は無し。
その反動もあってか、今月は大量6作品が第1巻リリースとなりました。
1. 無敵のスバル【1】/成田成哲 先生
まずは日曜連載中の無敵のスバル 第1巻。
ジャンプラで「マッチョグルメ」「アビスレイジ」「筋肉島」と連載してきての4本目は格闘技マンガ。
この方の筋肉愛はいったい何なんでしょうか笑
ブレない筋肉愛の成田先生の新作、果たして売り上げはいかほどか…?

少年マンガ部門 1,583位
ちょっと苦しい数字ですね。
個人的な予想なんですけど、やっぱり今の若い人は格闘技自体にあんまり興味がないんじゃないかと思いますね。
井上尚弥とかBreakingDownとかプロレス人気復活とかはあるにせよ、ひと昔前の格闘技人気からは程遠いのが現状なんじゃないかと思うんですよね。完全に肌感ですが。
DEATH NOTEで「いいや 僕はサップvs曙を観る」という迷セリフがあるんですが、あの時代の格闘技熱はすごかった。
そんなわけで、そもそも格闘技人気の低さが今ひとつ売り上げに繋がらなかったのはあるのかなという予想です。
2. 打ち切られ漫画家と同人女【1】/澄ヒビト 先生
続いては、月曜連載中の打ち切られ漫画家と同人女 1巻。
腐女子の生態描写、熱量が凄まじい作品。
それでいてその腐女子チリタさんはビジュアルも美人さんで、不快感がまったくないマンガです。
第1巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 1,143位
うーん、まあまあまあまあ。
ジャンプラで女性作家による作品(性別差別するつもりはないですよ)にしては、頑張った方かなとは思います。
とはいえ長期連載を狙える数字ではないですね…残念ですが本作こそが「打ち切られ漫画」になり得るかもしれないです。
もっとも、もともと短期で収まる作品のような気もしますが。
3. 殺戮ロボと人のマナカ/伊織直 先生
続いては火曜で短期連載していた殺戮ロボと人のマナカ。
すでに完結済みです。
「連載オーディション2022」大賞受賞作という看板を引っさげて颯爽登場したものの、第1話からツッコミどころしかない展開。
2022年大賞、とあるように準備期間はたっぷりあったはずなのに、短期集中連載にもかかわらず隔週連載というやる気のなさ。
当ブログでの新連載レビュー記事でも当然の星ひとつ評価となりました。

そんな火曜をあっという間に駆け抜けていった殺戮ロボと人のマナカ、売り上げは…?

少年マンガ部門 8,179位
はい、当然の結果ですね。
絵は上手いので、ぜひ次回作は作画専念でがんばってもらえればと思いまーす。
4. ニシトーキョーメタルブラザーズ【1】/瀬澤ノブコ 先生
続いては土曜連載中のニシトーキョーメタルブラザーズ 第1巻。
日曜の「ふつうの軽音部」、火曜の「島ロック」に続く、第3の音楽マンガ。
新連載レビュー記事では星3つの評価。
特段良くもなく、かといって酷い出来でもなく…という評価でした。
そして、タイトルに「ニシトーキョー」とあるのに終始北海道に居るし、「ブラザーズ」とはいっても特にバンド仲間も出てこないという、スローなマンガです。

そんなニシトーキョーメタルブラザーズ、第1巻の売り上げをチェックしましょう。

少年マンガ部門 2,603位
はい、これは厳しいですね。この時点でコミックス3〜4、よくて5巻完結の可能性大でしょう。
けど個人的には、第1巻に収まっていない、最近の回がなかなか良くて。
カルバンクラインお姉さんとか、回転寿司のバイト先で出会ったママさんとかがめちゃくちゃ美人だったり可愛かったりで。この作品の武器はズバリ”年上のお姉さん”だと確信しました。
何より、ついに次巻からはニシトーキョーに上京するわけなので、もうちょっと尻上がりに上がって欲しい作品ではあります。
5. にこにこ元気☆ハッピーちゃん【1】/犬嶋乃介 先生
続いては金曜連載中のにこにこ元気☆ハッピーちゃん 第1巻です。
最近プチヒット気味の限界女子モノ。
新連載レビュー記事では星2つの評価。
流行りにのった感と、ハッピーちゃんの限界っぷりがわりと身から出た錆だったのが低評価に繋がりました。

とはいえ、金曜メンバーのPVランキングでは常に上位キープ。
まずまず好調といった印象のにこにこ元気☆ハッピーちゃん第1巻、果たして?

少年マンガ部門 1,730位
おや?予想以上に伸びなかったですね…これは連載存続、赤信号とまでは言わないけど黄信号ですね。
ただこのあと、セカンドパートナー事件も収録されたりと伸びしろはある作品です。
次巻で巻き返しなるか?
6. 伴天連怪談【1】/三木有 先生
ジャンプラで今月に第1巻がリリースされた作品、最後は木曜の伴天連怪談 第1巻です。
連載開始から一切カラーページを使わない、とにかくストイックな作品です。
なのでコミックスの書影も気になっていたんですが…やっぱりその姿勢は貫いてきましたね。
手にする十字架には色がついていますがそれくらい。やはりストイック。
それでは第1巻の売り上げです。

少年マンガ部門 303位
おお!失礼ながらこれは完全に想像をはるかに超えてきました!
カラーページを一切使わないというだけでなく、本編も隠れキリシタンという若干マニアックな題材、そして丁寧な時代研究に基づいた重みのあるストーリーと、内容的には本物なのですがいかんせんキャッチーさとは無縁。
と思っていたので、典型的な「いい作品なんだけど、売れない」系になるのかなと想像していたんですが、やってくれましたね。
これはおめでとうです。
7. 人喰いマンションと大家のメゾン【4】/田中空 先生(原作)/あきま 先生(作画)
ここからは続刊。
まずは金曜連載中、人喰いマンションと大家のメゾン 第4巻です。
紙コミックスの帯を見ると、重版はかかっているようですね。
マンガ大賞2026 第11位に入賞していますし、ある程度売れてはいるようです。
直近のデータです。
第3巻は2026年2月に発売され、少年マンガ部門 第787位という数字でした。
といったところで数字を見ていきましょう。

少年マンガ部門 1,240位
おっと…これは右肩か。
ここまでよく言えば堅調なのですが、悪く言えば大きなバズりとかもなく、あまり起伏なく来ている印象です。
個人的にもそろそろドカンと大きめの、かつわかりやすい伏線回収をしてほしいところなんですが、なかなか謎が明かされないんですよね…
印象ほど安泰ではないと、僕は思っています。
8. こわいやさん【4】/カメントツ 先生
続いては水曜連載、つい先日第50話到達と同時に最終回を迎えてしまった、こわいやさん 第4巻です。
過去データですが、
第1巻は2025年8月に発売され、少年マンガ部門 第555位
第2巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門 第315位
第3巻は2026年3月に発売され、少年マンガ部門 第308位という数字でした。
第4巻はどうでしょうか?

少年マンガ部門 922位
こちらも大きく数字を落としてしまいました…
既に最終回を迎えたというのがマイナスに働いたのかな?それは考えすぎか?
個人的には本当に楽しませてもらった作品なので、なんとか次巻で少しでも売り上げを持ち直してもらい、またカメントツ先生には復帰してもらいたいです。
9. 天傍台閣【5】/弓庭史路 先生
続いては金曜の中堅、天傍台閣 第5巻です。
データ取り始めたのは第3巻からなのですが。
第3巻は2025年10月に発売され、少年マンガ部門 第326位
第4巻は2026年3月に発売され、少年マンガ部門 第59位という数字でした。
今回は久々にバトルもしている第5巻、売り上げはどうでしょうか。

少年マンガ部門 329位
あれ?こちらも若干落ちましたね。
まぁ発売タイミングによるところも大きいので、正直誤差も全然あるんですが。
Amazonランキングですからね。マンガなんて他の販売経路でいくらでも売ってますし。
個人的な印象ですけど、天傍台閣の読者はそう簡単には離脱しないと思うので、まぁ大丈夫でしょう。
10. ドラマクイン【6】/市川苦楽 先生
続いては月曜連載中、ドラマクイン 第6巻です。
データ取り始めたのは第4巻から。
第4巻は2025年11月に発売され、少年マンガ部門 第733位
第5巻は2026年2月に発売され、少年マンガ部門 第957位という数字でした。
今回はドラマクイン史上最胸クソなあの1話を収録。
胸クソではあるけど、連載初期からのサブタイトルを一気に伏線回収した、唸る回でもありました。
そして今回の巻で第2部にも突入していますね。
そういったところは、売上にどう響いたか?

少年マンガ部門 1,410位
ぐぁぁ…右肩かぁ。4桁突入かぁ。
第2部始まったばかりですが、もしかしたら終わりを見据えて描いているのかもしれない。
このままだとなかなか厳しいかもです。
11. サンキューピッチ【6】/住吉九 先生
続いては火曜連載中、サンキューピッチ 第6巻です。
データ取り始めたのは第3巻から。
第3巻は2025年10月に発売され、少年マンガ部門 第34位
第4巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門 第11位
第5巻は2026年3月に発売され、少年マンガ部門 第3位と、順調に売り上げを伸ばしています。
書影の阿川先生もかわいらしい第6巻、ランキングはどうでしょうか?

少年マンガ部門 27位
前回の第3位から落としましたが、その時で競合も違いますし、これは誤差でしょう。
ジャンプラのエース格な数字であることは間違いない。
火曜日はダンダダンもいますしね。火曜が強すぎます。
12. チェンソーマン【24】(完結)/藤本タツキ 先生
続いては水曜のエースでしたがこの巻を持って完結。
チェンソーマン 最終の第24巻です。
前回の第23巻は、2026年2月に発売され、少年マンガ部門 第1位でした。さすが。
最終巻、ランキングはどうでしょうか?

少年マンガ部門 1位
はい、さすがの有終の美です。
個人的には不完全燃焼のラストだったんですけどね。
パワーとの再会は果たしたけど、第1部でパワーと交わした約束を考えると、違う違う、そうじゃ、そうじゃないっていう思いは残りました。
ともあれタツキ先生、お疲れ様でした。
間違いなくデンジは漫画史に残る名キャラクターだったと言えるでしょう。
13. ダンダダン【24】/龍幸伸 先生
今月ジャンプラ作品のトリを飾るのは、もはやジャンプラのエース、 ダンダダン 第24巻です。
直近のデータです。
第22巻は2026年1月に発売され、少年マンガ部門 第2位
第23巻は2026年4月に発売され、少年マンガ部門 第5位という数字でした。
今回も当然…?

少年マンガ部門 3位
はい、さすがジャンプラのエースです。
もうダンダダンは安泰すぎて、ここで取り上げなくてもいいかな笑
そろそろアニメ第3期の具体的な情報が欲しいです。
週刊少年ジャンプ
ここからはジャンプ本誌です。
こちらは第1巻リリース作品は2つ。
14. UNDER DOCTOR【1】/谷本今日 先生
まずは、UNDER DOCTOR 第1巻。
新連載トリオのなかでは唯一センターカラーをもらったり(2度も!)と、頭ひとつ抜き出ているアンドク。
ジャンルとしては医療×バトルもので、医学部教授を医療監修に迎え入れていることもあり、医療サイドの話はかなり専門的で読み応えがあります。
コミックス第1巻は初版ハンターたちに狙われ、メルカリで転売されたりと、ある意味期待されているからこその現象も起きました。転売ヤーは死ねだけど!
そんなアンドク1巻の売り上げはどうでしょう?

少年マンガ部門 918位
ジャンプ本誌での掲載位置が下位になったりと、なかなか綱渡りなアンドクですが、一定の数字は出たんじゃないでしょうか?
ちなみにコミックス第1巻は重版決定したそうです。
これならしばらくは連載安泰か…?
いやぁでも魔境ジャンプ本誌だからなぁ。油断せずに行こう。
15. 回撃のキナト【1】/雨宮ケント 先生
今月ラストを飾るのは、回撃のキナト 第1巻です。
ジャンルとしては(あんまり詳しくないんですけど)いわゆるなろう系。
またはギルドもの、魔法バトルものという表現をしてもいいかもしれません。
主人公のキナトくんは整体魔法を使う、いわゆるヒーラー。
100万人に1人の才能を持って生まれた俺TUEEEE系ではなく、いわゆるハズレスキルで無双する系ですね。そういうの僕ほんと読まないんで想像で喋ってますけど。
そんな回撃のキナト、第1巻はどうでしょうか…?

少年マンガ部門 1,684位
おや、思ったよりは悪くないんじゃないか?
最近の展開では、女性のみの国で頭領(名前忘れた)がデレるという展開になっていて、個人的には嫌いじゃないです。まんまワンピースの女ヶ島編、ルフィとハンコックすぎるけど。
それでも掲載位置は下位争い。粘れるか?
総評 & 次月発売のコミックス
ということで、今月は伴天連怪談の躍進が大きなトピックスでした。
ハッピーちゃんはもう少し伸ばせるかなと思ったんですが、ちょっと厳しかったですね。
ジャンプ本誌の新連載2作は想像の範囲内だったかな。
最後に来月の予告です。
2026年7月に第1巻がリリースされるのは以下の通り。
ジャンププラス
- 島ロック
- ブヨトピア
- 神ヨムふたり
- 水ノ怪-水域怪異奇譚今様-
ジャンプ本誌
- エイリアンヘッドバット
ジャンプラは4本。
どれも苦戦は必至というラインナップですね。強いて言えばブヨトピアは悪くないんだけど…
売り上げに繋がるかというとねー。苦しい気がします。
ジャンプ本誌は今月発売された「UNDER DOCTOR」「回撃のキナト」と同時期に連載された「エイリアンヘッドバット」が登場。
コミックス1巻の発売を待たずして打ち切りとなってしまいました。
コミックスの売り上げも、それ相応の数字が出ることでしょう。
続刊系は以下のものを取り上げる予定です。
- 羽鳥と古田の非日常茶飯事【2】
- WITCHRIV【3】
- 大人大戦【5】
- ケントゥリア【9】
- ふつうの軽音部【11】
それではまた来月。






















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