ついに特殊戒厳令発令までにベンジャミンサイドで起きていた出来事が明かされる!
連載再開第3回、ハンターハンター第413話「忠誠」の感想・考察です。
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ハルケンブルグの葬儀終了、霊安室へ
“命の火”について考察
ハルケンブルグの葬儀は終わり、遺体は第1層の霊安室へ。
この霊安室では魂を感知する仕組みがあるようで、肉体と魂が揃って安置されることで初めて”命の火“が灯る。
“命の火“が灯っていれば、完全に王位継承戦に負けたことを意味し、サレサレ・カチョウ・モモゼ王子らはそれに当たる。
一方でハルケンブルグは、まだ魂がバルサミルコに憑依しているためこの場に無く、”命の火“は灯らず、王位継承権は失われていない、と。
さて、こうも明確に”魂”が存在するものとして話されているとなると、振り返りたいシーンがあります。
36巻、第371話でモモゼ王子の遺体が運ばれた際のこと。
ナスビー国王は、
「娘はカキン大樹の礎となり 生前よりも力強く輝き息づいているホ」
「娘は今も生きているホ…」
と言っていましたが、あれは単に「娘の犠牲は必ずこの国の繁栄に繋がる。無駄死にではない」という決意の言葉ではなく、「死んだ王子の魂は、比喩表現とかではなく実際に今この場にある」という意味合いということだと読み取ることができます。

前々回、クラピカが明かした「継承戦をも左右し得る 念に関する重大な情報」、すなわち「継承戦は期限付きであり、期限までに王子を残り1名に決めきれなければ”制約と誓約”は失敗となる」という話もありました。
この霊安室は、”制約と誓約”の達成条件を正しく判定するための大掛かりな装置と見てよさそうです。
つまり「生き残った1人を除いて、他13名の”肉体”と”魂”がここに揃っていること」を検知したとき、始めて条件達成と判定する、そういう部屋になっているのでしょう。
そう考えると、中央の大きめの装置と、”命の火“に近いサイズの2つの装置も気になりますね。
中央の装置は、第1王子・第8王子の”命の火“とのみつながっているようにも見えますが、これも何か意味があるのか…
ワクワクが止まらねぇぜ。
第10王子カチョウの”命の火”が灯っているのはなぜ?
第10王子カチョウは死後、霊体となってセンリツ達と行動を共にしています。
となるとカチョウの肉体はともかく、魂は健在=”命の火“が灯るのはおかしいのでは?
と思うかもしれませんが、37巻収録383話、カチョウの守護霊獣の能力を読み返せば、これはミスではないことがはっきりわかります。

カチョウの守護霊獣「2人セゾン」の能力は、カチョウの死によって発動。
守護霊獣がカチョウの姿となり、フウゲツを守り続ける。
…ということで、現在センリツたちと行動を共にしているカチョウは”守護霊獣がカチョウの姿になったもの”であり、カチョウ本人の肉体と魂はもう死んでいる=王位継承権を失っている ということで、辻褄は合っています。
カミーラの要望を断ったナスビー国王は、今回のケースを想定していた
35巻収録363話にて、「生物学上の死ではない脱落を認めないでいただきたい」とパパんにお願いしていた第2王子カミーラ。

わっかりにくいですね笑
「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか」的なわかりにくさです。
→逆に言うとわかりやすいです。「生物学上の死だけを、(王位継承戦からの)脱落条件としてほしい」ということになります。
もしカミーラの要望が通っていたら、ハルケンブルグは肉体が死んだ時点で、それすなわち生物学上の死ということですから、彼は脱落していたということになるわけですね。
今回のハルケンブルグの例のように、”肉体は死すとも、魂は継承戦継続中”ということを想定して、ナスビー国王はカミーラにやんわりNoをつきつけたという事が今になってわかりますね。
(もちろん、王位継承戦のシステムはカキン王国に先祖代々続いてきたもので、ナスビー国王の意向でルールをどうこうできるわけではないんでしょうけど)
ベンジャミンに毒ガスを噴射した犯人は、ハルケンブルグ(inバルサミルコ)ではなかった!
ハルケンブルグ(inバルサミルコ)が放った、最後(?)の矢
バルサミルコに憑依した状態で放った矢が、ベンジャミンへと迫っている描写。
ハルケンブルグもベンジャミンも、残り時間わずかだというのにギリギリまで続く駆け引き。
このギリギリの状況でハルケン兄さんが何を狙ってくるか、見ものです。
②還るべき肉体を失った他王子の人格が現在入っている肉体をも失ったらどうなるか…?
②は…継承戦を勝ち抜く為に守護霊獣が幇助し発言した能力である事と必要十分条件を踏まえれば明白である!
という、全然なーーーーんにも明白じゃないわけわからんモノローグの答えがここに繋がってくるのかなぁ?このハルケン兄さんのモノローグだけはホントに何回読んでもわかんなかったので、大人しく見守りますが笑

ベンジャミン感染、犯人はまさかのヒュリコフ
前回の連載再開時の最終掲載回である第410話(直近で発売されたばかりのコミックス第39巻収録)にて、ベンジャミンの命があと数時間で尽きるという衝撃的すぎる展開となりましたが、ついにそのネタ明かし。
彼にウィルス兵器「TSK-17」をぶっかけたのは、バルサミルコの肉体を自由に操れるハルケンブルグに決まっている、つか他に誰がおるねんという感じでしたが、なんと真犯人はヒュリコフでした!
お前…「オレの親は第1王子様だよ」なんて言ってたじゃないか!?
あの言葉は嘘だったのか??

毒を盛ったのはヒュリコフだったが、すべてはベンジャミンへの忠義ゆえ
ヒュリコフがベンジャミンに毒を盛った動機については、彼の口から語られました。
整理すると、表向きは第1王妃ウンマの命令に従ったように見せかけるため。
第1王妃ウンマはベンジャミンとハルケンブルグ(ついでにツェリードニヒ)の実の母親であったが、彼女はハルケンブルグを次期王にする選択をした。それ故にヒュリコフにTSK-17を渡したのであった。
この計画は第403話で電話で話していたシーンですかね?

実の息子を王にするため、また実の息子を殺す。このオバサンもなかなかイカレてますな。
そして、ヒュリコフはビヨンド=ネテロの実子であり、ビヨンドに”呪い”を仕込まれた詛贄者であった。
「私の死もビヨンドの起動によると王妃に脅され~」の意味がわかりにくいですが、要は「いつでもどこでもヒュリコフを殺すことができる=いつでも呪殺を発動できる」という意味でしょう。
そしてヒュリコフが死ねば、呪いが発動し、ベンジャミンの守護霊獣が呪い消されるかもしれない。
なのでヒュリコフとしてはウンマ王妃に逆らわず、毒ガス噴射作戦を忠実に実行している間は殺されることはない(呪殺のスイッチは押されない)と踏んだのでしょう。
そうやってウンマ王妃とビヨンドに課されたミッションに忠実に従うフリをして、そして実際にベンジャミンを含毒に至らしめた。
しかしすべてはヒュリコフの狙い通り。
ヒュリコフの狙いは、「ビヨンドの呪い発動=守護霊獣の抹殺 よりも先にベンジャミン本体だけを殺すこと」、そして「残った守護霊獣に、その能力を発動させること」であった。
ヒュリコフには、ベンジャミンの守護霊獣の能力がわかっていた。
ベンジャミンの守護霊獣は、「ベンジャミンの死後発動し、彼の魂をカキンの守護神に押し上げる」ものだとわかっていた。
つまり図らずも、ウンマ王妃とヒュリコフは、目的こそ違えど狙いが一致した形。
すべてはベンジャミンを神にするため、彼の肉体のみを殺した!!
…誰に予想できるねんこんなもん
まさか王位継承戦という枠組みすら超越しようとするとは。こんなもん予想のしようがないよ笑
それにしても「最早 この世に何の未練も無く」と語るヒュリコフのピュアなお目目ときたら。
あんまり語られることはないけど、こういうようなキャラクターのちょっとした表情による表現力がハンパないですよね、冨樫先生って。
ヒュリコフの能力:鋼の錬金術師(コンボマスター)
併せてヒュリコフの念能力が判明。
ヒュリコフが、ベンジャミンの守護霊獣の能力を発動前に理解できていたのは、ヒュリコフの持つ念能力によるものでした。
鋼の錬金術師(コンボマスター) 特質系
一定時間(合算で)標的の側にいる事で 標的の能力の詳細を読み取り
標的の能力を破壊したり 逆に補強・補助する武具を創り出す能力を読み取っている間は”発”を使えない
武具を錬成している間も”発”を使えない威力・効果・影響が大きい能力ほど 読み取りに時間がかかる
武具の錬成時間は読み取り時間と等しいが 錬成を中断すると時間がリセットされる
まるで特質系のバーゲンセールだな……
ボークセンたんといい、特質系がポンポコ出てきます笑
メタ視点で見るとぶっちゃけ、作中で出てきた特質系って変化系より多いんじゃないか?笑
もっとも、ベンジャミンの私設兵は軍学校を卒業したエリートで構成されていますからね。
私設兵団に入団できている時点で数百、数千のふるいにかけられているわけですから。
特質系が2人や3人ぐらいは含まれていてもおかしくはないかも。
さて、ちょっとわかりやすく、鋼の錬金術師を整理しましょう。
いわばリライト(rewrite)といったところでね、これはハガレンにかけた高度なギャグなんですけどね。伝わりましたでしょうか。
①対象の側にいるだけで、対象の能力の詳細を読み取れる
②読み取り→錬成 の2段階プロセス。
読み取りも錬成も、対象の能力がヤバければヤバいほど時間がかかる③読み取り/錬成中は”発”を使えない
あれ?これってリハンの「異邦人」の上位互換じゃないですか?

「対象の能力を分析し」「破壊する」という点では共通していますが、
①「異邦人」はノーヒント状態から自力で対象の能力を分析しないといけない。
「鋼の錬金術師」はオートで分析してくれる。
②「異邦人」は破壊が目的。
「鋼の錬金術師」は破壊だけでなく、その真逆の「補助」も可能。
ですからね。
まぁ、特質系能力の「鋼の錬金術師」に近いことを具現化系でどうにかこうにか実現した結果、こういう仕様になったとも言えるか?
それに「異邦人」は能力の分析がスムーズに行けば、破壊まで時間をかけずに実行できますね。
ここは明確に異なりますね。
あとひとつ、ちょっと腑に落ちないのは、「読み取り/錬成中は”発”私用不可」という点。
あれ?この「鋼の錬金術師」それ自体が”発”じゃないの??
「鋼の錬金術師」使用中は「鋼の錬金術師」が使えない、というパラドックスになってませんか…?
よくわかんないけど。
ヒュリコフが1014号室に派遣された理由
さて、ヒュリコフの能力がわかった今になると、35巻366話で口にした「自分の出番ですね」発言の意味も想像がつくようになりました。

膠着状態を作ろうとするクラピカに対し、迎撃型のバビマイナでは状況が進展しないと踏んだベンジャミン。
ヒュリコフが1014号室に派遣されたのは、「鋼の錬金術師」でワブル王子の守護霊獣の解析を試みたという意図があったのだとわかります(さらに言うと、状況によってはワブル王子の守護霊獣を抹消する武具を錬成する目的もあったはず)
ベンジャミン、始動
かくして特殊戒厳令発令を命じつつ、自身も動き出したベンジャミン。
ベンジャミン自身の能力「星を継ぐもの」によってムッセから引き継いだ「裏窓の鳥」により、カミーラ王子の念能力「100万回生きた猫」のタネはモロバレ。
これはあまりにも分が悪いか?分だけじゃなく頭も悪いしカミーラ王子。
カミーラ王子がこの不利すぎる状況を打開できるとすればもう、彼女の持つ守護霊獣の能力次第ですね。
発動条件がハマれば状況をひっくり返すどころか、その後の王位継承戦すら無双できそうな強力な能力っぽいですからね。まだどうなるかわかりません。

そしてツェリードニヒ。
今のところ最も敗北が想像つかないキャラがツェリードニヒです。
カミーラ王子とは違って、ツェリードニヒの念能力「刹那の10秒」は誰にも知られていないですし。
(なんならツェリードニヒは、クラピカの件で念能力の存在こそ知っていても、あの類まれな才能の持ち主ということさえ知らないはずなので、せいぜい念初心者くらいの認識かもしれない)
ツェリードニヒはクラピカとの因縁もありますし、ここで退場するイメージがまったく湧かない…
ベンジャミンの行く末は果たして。
個人的にはカミーラ王子をブッ殺したあと、ツェリードニヒに返り討ちENDかなぁ。
ということでなおも先が読めない展開が続くHUNTER×HUNTER。
この極上の読み応え。最高に幸せです。
まとめ記事に丸2~3日かかって、アニメもゲームもできないけどな!!フハハ






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