毎月月初は、少年ジャンプ系コミックの発売日です。
漫画家さんにとっては、作品の存続がかかった重要な数字が出る、まさに審判の日。
それぞれの売り上げから、現状を振り返ってみたいと思います。
まえおき
ここから先、コミックスの売れ行きについてはAmazonランキングを参考にします。
そしてこのデータは2026年7月6日のものです。
当然、世の中の書店すべてを網羅したデータではないので、あくまでも参考程度に捉えて頂ければと思います。
ジャンププラス
先月は第1巻がリリースされた作品は大量6作品でしたが、今月も4作品が第1巻リリースとなりました。
1. 水ノ怪 -水域怪異奇譚今様-【1】/山うた 先生
まずは日曜連載中の水ノ怪 -水域怪異奇譚今様- 第1巻。
タイトル通りの怪異もの。
既存の同ジャンル作品との違いといえば、これまたタイトル通り「水」にちなんだ怪異に絞っているところでしょうか。
書影にも描かれている主人公・きちが文字通りの”キチ”で、社会的常識が欠損しているのが読んでいてつらいところ。
さらに画力はお世辞にも上手とは言えず、その拙さが怪異の不気味さを演出していると言えばしているんですけど、やっぱり純粋に画力の面でマイナスは大きいかなという印象です。
そんな水ノ怪 -水域怪異奇譚今様- 第1巻の売り上げはどうだったのでしょうか?

少年マンガ部門 2,855位
過去の例で言うと、完全に打ち切り確定な数字ですねこれは。
最近の展開も、自我を持った怪異たちが登場し(BLEACHで例えるなら、序盤はホロウと戦っていたのに、アランカル達が登場した、みたいな)、みずから世の中にごまんとあるバトルマンガというレッドオーシャンに飛び込んでしまったなという感想です。
3巻まで行けばいいほうかな。
2. 神ヨムふたり【1】/フィビ鳥 先生
続いては、木曜連載中の神ヨムふたり 1巻。
舞台は中華?日本?
を舞台としたファンタジー。
タイトルにある「ふたり」とはコミックス書影に見えている兄弟のこと。
弟はもと人間、現モフモフの姿ということで、弟を元に戻すために旅を続けるという…
まぁ、鋼の錬金術師ですね笑
そんな中華風あるいは和風ハガレン的な神ヨムふたり、第1巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 484位
おお、思ったよりは伸びましたね。
けれどこの500位前後というのは、「野球・文明・エイリアン」や「こわいやさん」ラインなんですよねぇ。
なので単純に考えちゃうと、すぐに打ち切りということはないにせよ、コミックス5巻ぐらいで終わってしまう数字かなと思います。
ちょっとどこかでブーストは欲しいところです。
3. ブヨトピア【1】/雲母坂盾 先生
続いては、金曜連載中のブヨトピア 1巻。
至るところで擦り尽くされていますが、「ド級のリトライ ドリトライだ!」でおなじみドリトライの作者、雲母坂盾先生のジャンプラ移籍作となります。
元勇者で現ヤニカスニートのビヨンド。
彼の社会復帰コメディというのがベースのストーリーで、たまにバトルしたりという感じ。
そんなド級の新作ブヨトピア、第1巻はどうなったでしょうか。

少年マンガ部門 1,140位
4ケタかぁ…。伸び切りませんでしたね。
主人公ビヨンドはじめ、キャラクターの精神的成長をじっくり描いていて面白いんですけどね。
舞台はファンタジーですが、キャラクターたちの抱える葛藤や、その乗り越え方なんかは現代に生きる我々にも通ずるところがあって、なかなか独特な読み応えの作品なんですけど。
金曜のPVランキング上位には位置してるんだけどなぁ。
やっぱり「読まれる作品」と「売れる作品」は必ずしもイコールではないという厳しさでしょうか。
どこかで挽回してほしいですが。
「次にくるマンガ大賞2026」で上位入りできればあるいは。
4. 島ロック【1】/まの瀬 先生(原作)、みはる 先生(作画)
続いては、火曜連載中の島ロック 1巻。
ふつうの軽音部、ニシトーキョーメタルブラザーズに続く、ジャンプラ音楽マンガです。
ガッツリ音楽マンガというわけではなく、どっちかというと離島暮らしのほうがメインで、マイペースにバンド活動をするというゆるめの空気感です。
そんな島ロック 第1巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 1,694位
やっぱり苦しい数字ですね。
ゆるい作風なんですが、それゆえに強烈なキャッチーさとは縁遠いことがこの数字に現れたように思います。
書影にも描かれている女子高生、藤堂さんは天真爛漫でかわいいので、この娘がもっと牽引してくれればと思いますが、どうでしょうね。
5. 羽鳥と古田の非日常茶飯事【2】/野々上大二郎 先生
ここからは既刊。
まずは土曜連載中の羽鳥と古田の非日常茶飯事 2巻。
相変わらず圧巻の書影。
画力だけで言えば今のジャンプラでダントツトップでしょう。
過去データです。
コミックス第1巻は2026年3月に発売され、少年マンガ部門第1,209位でした。
第2巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 406位
おお!これはかなり数字上げてきましたね。
じわじわと口コミで評判が広がってきたのかな。
ストーリーのほうも、主人公の羽鳥になかなか感情移入できませんでしたが、少しずつ共感できるキャラクターになってきていたり、特殊能力を会得したことで話の幅が広がったりしているので、そのあたりもプラスに働いたかな。
次巻でまた上昇するかどうか、見ものです。
6. WITCHRIV【3】/はくり 先生
続いては、木曜連載中のWITCHRIV 3巻。
過去データです。
コミックス第1巻は2026年1月に発売され、少年マンガ部門第241位、
コミックス第2巻は2026年4月に発売され、少年マンガ部門第211位でした。
それでは、最新第3巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 273位
まぁ、この下落は誤差の範囲でしょう。ほぼ横ばいキープと考えてよさそうです。
ラロウド編は主人公であるノナ&ミラミラ以外のキャラクターが主軸で、それにしては過去エピソード含めて長く、コメント欄は若干荒れ気味でしたが、売り上げにはさほどマイナスに働かなったようですね。
まぁコミックスで読めばちょうどいいボリューム感なのかも。
7. 大人大戦【5】/かっぴー 先生(原作)、都築真佐秋 先生(作画)
続いては、土曜連載中の大人大戦 5巻。
過去データです。
コミックス第1巻は2025年6月に発売され、少年マンガ部門第193位、
コミックス第1巻は2025年9月に発売され、少年マンガ部門第705位、
コミックス第1巻は2026年1月に発売され、少年マンガ部門第1,510位、
コミックス第2巻は2026年4月に発売され、少年マンガ部門第1,339位でした。
ちょっとここのところの右肩感が心配な大人大戦。
第5巻はどうでしょうか。

少年マンガ部門 650位
持ち直しましたね。
けど、原作者かっぴー先生のXポストを見ている限り苦戦はかなりしている様子。
それでも最近のジャンプラでの展開はなかなか悪くないので、次巻も期待できるのでは?と個人的には思ってます。
8. ケントゥリア【9】/暗森透 先生
続いては、月曜連載中のケントゥリア 9巻。
過去データです。
コミックス第7巻は2026年1月に発売され、少年マンガ部門第126位、
コミックス第8巻は2026年4月に発売され、少年マンガ部門第64位でした。
第9巻の売り上げはどうでしょうか…?

少年マンガ部門 49位
確実に来てますね。
ケントゥリアの”波”が…
水面下では間違いなくアニメ化の企画も進行中でしょう。
そうなればもっと売り上げも伸びてくるはず!
コミックス購入している者のひとりとして期待しております。
9. ふつうの軽音部【11】/クワハリ 先生(原作)、出内テツオ 先生(作画)
続いては、日曜連載中のふつうの軽音部 11巻。
過去データです。
コミックス第8巻は2025年9月に発売され、少年マンガ部門第9位、
コミックス第9巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門第9位、
コミックス第10巻は2026年3月に発売され、少年マンガ部門第9位でした。
すごい安定感です。
今回ももちろん…?

少年マンガ部門 8位
ひとつ順位を上げました。
まぁこれは誤差ですけど、1桁常連はさすがです。
カグラバチも11巻現在でアニメ化が発表されたけど、ふつうの軽音部はどうだろうな。
売り上げ的には文句なくアニメ化ラインを悠々と突破しているんだろうけど、いかんせん楽曲の権利関係がなー。
ジャンプ本誌
10. エイリアンヘッドバット【1】【2】/犬居彰 先生
ここからはジャンプ本誌。
「UNDER DOCTOR」「回撃のキナト」と同時期に始まり、お先にブルルンしてしまったエイリアンヘッドバット。
悲しき1巻、2巻同時発売です。
プロレス×エイリアンとのバトルという異色の本作でしたが、コミックス発売を待たずして打ち切りとなってしまいました。
それでは、コミックスの売り上げをチェックしましょう。


少年マンガ部門 3,061位(1巻)、3,065位(2巻)
まあ…典型的ジャンプ本誌の打ち切りマンガの数字ですね。
個人的にはプロレスを題材にしている以上、主人公の「プロレス技」「打たれ強さ」にスポットライトを当てるのはよかったんだけど、もうひとつ「ファンのために戦う姿」というのも描写すればよかったんじゃないかな、という思いはあります。
何しろエイリアンの侵略により、ギャラリーがほとんどいない中での戦いばかりでしたからね。
ボロボロになっても、子どもたちの声援を受けて立ち上がるプロレスラーというのは、ベタだけど熱かったんじゃないかなと。
画力は良かったので、また次回作でリベンジしてほしいです。
11. HUNTER×HUNTER【39】/冨樫義博 先生
今月のラストは唯一神、富樫義博先生のHUNTER×HUNTER 39巻。
1年10ヶ月ぶりの最新刊です。
書影はヒソカ。何気にヒソカのソロは初めてですね。
久しぶりのハンター新刊、ランキングのほうは言うまでもなく…

少年マンガ部門 1位

さすがは王。
唯一無二にして絶対的王。それがHUNTER×HUNTERなのである。
総評 & 次月発売のコミックス
ということで、今月は神ヨムふたりが上々のスタート、そして羽鳥と古田の非日常茶飯事がなかなかの上昇というところが個人的にはかなり意外でした(すいません)。
初速が全てではないんですねー。諦めたらそこで試合終了ってことか。
最後に来月の予告です。
2026年7月に第1巻がリリースされるのは以下の通り。
ジャンププラス
- ドーロ☆スター
- サナギの心臓
ジャンプ本誌
- なし
ジャンプラは2本。
ドーロ☆スターは好きだけど、とても売れる作品とは思えないからなぁ…
ただでさえギャグは厳しいですし。
サナギの心臓はすみません、個人的には切ってしまいました。
基本、新連載はよっぽどでなければ読み続けるポリシーなんですけどね。なんかヒロインが致命的に合わず。
ジャンプ本誌は特になし。
次の新連載「ロクのおかしな家」「夏と蛍籠」「2年B組 勇者デストロイヤーず」もコミックス発売はまだしばらく先ですからね。
続刊系は以下のものを取り上げる予定です。
- 震える右手【2】
- 魔法少女と麻薬戦争【3】
- 群脳教室【3】
- こわいやさん【5】
それではまた来月。

















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