ブヨトピア【ジャンププラス新連載レビュー】※ネタバレあり

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ジャンプラ新連載レビュー
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ジャンプラ2026年3月度新連載のひとつ、「ブヨトピア」の忖度なし感想・レビューです!

ネタバレありですので未読の方はお気をつけください。

エグすぎ!!!

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ブヨトピアについて

作者雲母坂盾 先生
ジャンルファンタジー、コメディ
掲載日金曜

あらすじ

元勇者。次なる敵は、社会生活。

魔王を倒しきれず、世界を”ブヨブヨ”で溢れさせてしまった元勇者・ビヨンド。

罪悪感から引きこもり続けた彼に、ある転機が訪れる…!!

『ドリトライ』の雲母坂盾が描く、極限の”勇者VS社会生活”コメディ!!

ジャンププラス作品ページより引用

ド級のリトライでおなじみの、ドリトライの作者・雲母坂盾先生がジャンプラにやって来ました。

個人的 5段階評価

では発表させていただきます…

ドゥルルルルルルルルル……デデン!!!!!

☆☆

星3つです

よかった点

異世界なのに現代的な、オリジナリティの高い世界観

ベースの世界観はありがちな「勇者vs魔王」のファンタジー。
正直いうと、もう勇者、魔王と聞くだけでもうお腹いっぱいだよ…と思っていたんですけど。

その点本作は、世界観こそ中世ファンタジー的ですが、人々の暮らしは実に現代的。
電車通勤する社会人は疲れ果てているし、SNSには悪意ある言葉が蔓延している。
主人公はまさに典型的な引きこもりで、タバコと酒に溺れる生活を送っていたけれども、貯金が底をつきそうになってようやく社会復帰を果たそうとする。

…と、ファンタジーだからといってなんでもアリ!というような、奇をてらったような設定も無い。
ちゃんと読者が自然について行けるような内容になっていたなぁと思いました。

テンポよく読める作り

さすがにジャンプ本誌での連載経験者なだけあって、テンポよく読めました。
60ページ超とそれなりのボリュームでしたが、冒頭だけ読めば、あとはスルスル~っと最後まで読めてしまいました。

絵も綺麗で目に優しい感じですし。
見開き扉絵の夜の街の雰囲気とか、久しぶりに一歩外に出て、窓から眺めた街並みとか。
かなり画力はありますよね。

当たり前かもしれませんが、新人作家さんと比べるとひと回りもふた回りもクオリティが違いますね。
読んでいて「んっ?」という違和感が発生しない。これはデカいですよ。

カリィバちゃんがかわいい

カリィバちゃんは何かこう、クセになるかわいさがありましたね。

キャラデザも良かったですし、その上でゆる~い喋り方がけっこう個人的にはハマりました。
「もう金がごじゃいませぬ」「そこはウチが協力しますがな…!」とか。
最後のタバコスパスパポーズとか、最終コマのガッツポとか。

直近の新連載でここまでキャラがいいなと思ったものはあったかな?ってくらい。
カリィバちゃんは非常によかったです。

総評

まだ物語のプロローグということもあり、星3の評価にはなりましたが。

それでもまったくマイナス要素らしいマイナス要素はなく、さすがに人外魔境・ジャンプ本誌で連載経験のある漫画家さんだなぁと思いました。

第2話からメインストーリーに入っていく感じっぽいので、とても楽しみな一本ですね。

追記:第2話を読んで

完全に導入部的な第1話でしたが、第2話でこれからどういった話になっていくか、少しばかり見えたような気がしますね。
主人公ビヨンドは自分のことで精いっぱいながら、少しずつ社会復帰を果たしていく。
けれども根っこのところには元勇者らしい精神が残っていて、自分のことで精いっぱいなはずなのに、なぜか気づけば周りの人を助けていく。
…というハートフルストーリー的な要素が入ってくる感じですかね。

第2話では、荷物をスられたというのにブチきれるでもなく、途中まで道案内してくれたロイスに感謝の意を表して、さらに人としてまっとうな仕事を紹介するという、ビヨンドの人間的器のデカさがよかったですね。さすが元勇者…

他の勇者系作品でもたびたび議論になることですが、勇者パーティのキャラクターは「戦士」「武道家」「魔法使い」「僧侶」「盗賊」など、職業としての意味合いが強い。
そんな中で勇者だけは、「勇者」っていう仕事はないよね??「勇者」とは何ぞや??という問いがあって、それに対するオーソドックスな回答としては「勇気、勇敢な心の持ち主」というのが相場かなと思うわけですが。

そういう意味ではビヨンドも、肉体的にはダルンダルンだしヤニカスだけど、精神的にはしっかり勇者的なマインドが残っていて、そういうところがマンガの主人公として応援したくなるところにはなっていますね。
早い話が「元勇者」という設定が死に設定になっていない。こういうところにプロットの丁寧さを感じます。

そんな気高い精神性で、前回に続いて人助けをしたビヨンド。
コンビニまでの道のりという「物理的な意味でのちゃんとした道を歩く」と、スリであるロイスが「道徳的な意味でちゃんとした道(人生)を歩く」というダブルミーニングは上手かったですね。

うーん、やっぱりストーリーの作りがしっかりしている。
こういうところはやっぱり魔境ジャンプ本誌での連載経験が表れている気がしますね。

あ、「お~いポーション」は個人的にけっこう刺さりました笑
こういう小ネタはどんどん入れていってほしいですね。

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