【雑感】ジャンプラ新連載「イッピツアヤル」のXでの一件に思うこと

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ジャンプラ新連載レビュー
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9月13日(日)、ジャンププラスでひとつの作品が新連載として掲載されました。
横山左先生の「イッピツアヤル」です。

まずは軽く、今回の一件のバックボーンとなる「イッピツアヤル」の作品自体について。
ひとことで言うと、高校の書道部を舞台にした青春ラブコメ的な感じですかね。
書道のド素人が、想いを寄せる書道部のヒロインに惹かれてつい入部、そこで出会ったライバルとひと悶着あって、いつの間にか書道に熱中し出す…

っていう、まぁスラムダンク的な、今となってはテンプレートと化したパターンのやつです。

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事の発端 作者:横山先生のXポストが話題に

そんな新連載「イッピツアヤル」、勝負の第1話ですが、PVランキングが伸び悩み…
作者の横山先生の嘆きがX(旧Twitter)で怒涛の連ポスされることに。
※以下の画像はXのタイムラインと同じく、下から上へ行くにつれて最新のポストになります。

この嘆きの連ポスがX上で賛否両論の渦を巻き起こしました。
素直に応援する読者もいれば、厳しい意見も。

“否”側の意見としてはざっとこんな感じでしょうか。

  • 第1話が配信されたばかりなのにネガティブすぎ
  • 他の漫画家も同じ戦場で戦ってんだ あなただけが悲劇のヒーローじゃない
  • 自虐すぎ
  • ヒロインの目が離れているのが気になる
  • 今後の改善案について他力本願すぎ

僕の意見じゃないですよ。ざっとネット上の反応を集めたらこんな感じかと。

今回の件について僕の雑感

では本記事のメインコンテンツ、僕の雑感をつらつらと書きたいと思います。

前提として、必死な気持ちは痛いほどわかる

Xポストを見るかぎり、1年間準備してきてようやく配信となった第1話。
これが思ったよりもはるかに数字が良くなく、絶望してしまったのでしょう。
その心境は非常によく伝わりましたし、同時に今回の連載に賭ける並々ならぬ”熱”というのもよくわかりました。

なのでまぁ個人的には、責める気持ちにはなれないですね。
確かにちょっと空回りしてしまった部分はあるんだろうけど。根源にあるのは純粋に”突きつけられた現実をどうにかしたい”という気持ちでしょう。

ちなみに横山先生は、過去にジャンプラで2作品連載していた経験があるようですが、どちらも短期で終了している様子。
これも含めて、本当に今回が勝負だったのでしょう。それはよくわかります。

しかし、ひとりよがりなポストではあったと思う

必死なのは伝わりましたが…やはり怒涛のネガティブ連投はマズかった。
数もだし、感情的になりすぎていたところはありましたね。

まだ作品を読んでいなくて、これから読むつもりだった読者(僕はこの立場でした)がこの連ポス騒動を見てどう思うか?
既に作品を読んでいて、「面白かった」「第2話が楽しみ」と思っていいジャン!してくれた読者がどう思ったか?

そういう読者が、「人気の出ない漫画しか描けない漫画家でごめんなさい」と作者さんが言っているのを目にしたらガッカリするでしょ。
てか人気のない漫画は価値がないのか?そんなことはないでしょう。
逆に人気があったって内容がどうしようもない漫画だっていっぱいあるでしょうに。怪8とかさ

結果が出なかったからといって読者にすり寄るのはダメ、絶対

ヒロインの目がまともに描けない、第3話から修正する。
この姿勢は正直がっかりですね。

「これが可愛いと思ってしまっていたので」と言っていますけど、自分が可愛いと思っているならそれは推していきましょうよ。
世間のニーズとあまりにもズレているのなら修正もひとつの手ですけど、そんなことはないと思うなぁ。目が離れているヒロイン、好きな読者は少なくないと思いますよ?僕は好きですけどね。

何がいけないって、ヒロイン可愛いじゃん派の声をガン無視で、ヒロイン目離れすぎ派の方ばっかり気にしている。キツい言い方したら、媚を売っている。

「ククク…これがオレの特殊性癖”目が離れた女の子”だッ!!」
ぐらいの勢いで推し通してほしかったなぁここは。
いやマジでここ修正しちゃうと、逆に埋もれるぞ。

横山先生、バクマン。は未読でしょうか?
ぜひ読んでいただきたい…

引用元:バクマン。第52話

そもそも、仮に”絵に問題アリ”だとして

絵を修正するのが一番の解決策なのでしょうか?
ここまで来るともはや持論の域なので、僕が間違ったことを言っている可能性は重々ありますが、仮にヒロインの作画が最初から良かったとて、それは大したことない誤差の範囲だと思います。

かの冨樫先生はおっしゃっています。

話の勉強をして下さい。
漫画家になりたいなら絵を描いている暇なんてないはずです。
と。

まぁ僕が重度の冨樫信者なのはあるんですけど笑
絵は上手いに越したことはないけど、いちばん重要なのはそこじゃないはずです。

「無敵のスバル」成田成哲先生の金言

今回の件が拡がるなかで、同じジャンプラの連載作家、「無敵のスバル」連載中の成田成哲先生からあまりにもまばゆく光る金言が投稿されました。

すごすぎる…

これ何がすごいって

  • 日曜で「ふつうの軽音部」をPV数、コメント数で上回り続けている実績を持つ成田先生が、
  • 同じ日曜の、いわばライバルである相手に、
  • 自分自身の失敗経験からくる貴重な情報をいとも簡単に
  • しかも低姿勢で、ご自身も忙しいだろうに、

情報を共有していることですよ。
成田先生、あんたは聖人君子か……

そう、成田先生も「マッチョグルメ」「アビスレイジ」「筋肉島」と、魔境ジャンプラでたくさんの痛みを伴いながら連載されてきた方ですからね。

そして成田先生といえば先ほど挙げた3作品、そして今連載中の「無敵のスバル」。
文字通り脳筋かよってくらい筋肉推しの漫画家さん。

こういうブレない作家さんの漫画ってやっぱり”濃い”んですよね。
マンガを通して作家さん自身の強烈な個性、こだわりがにじみ出てくるというか。
やっぱそういうマンガだと思うんですよね、読者が読みたいものって。

「忍者と極道」近藤信輔先生もエール

出版社の垣根を越えて、「忍者と極道」の近藤信輔先生もエールを送ってくれています。

思えば近藤先生もジャンプ本誌という魔境出身者だもんなぁ。
気持ちは”理解”るんだろうな。

そしてそう、WEBマンガはどこで”爆発バズ“るかわからない。

厳しい世界ですが、そこには確かに”幻想ユメ“を掴むチャンスも転がっているのです。

さいごに…「イッピツアヤル」第1話の感想

最後に僕の、今回の騒動を抜きにしたフラットな感想を書きたいと思います。

前述の通り、ヒロインのビジュに関しては僕はまったく気になりませんでした。

気になったところと言えば、キャラのデフォルメ多用かなぁ。
ちょっといらんところでデフォルメ入るのが多かった。主人公のダチがグチャグチャの入部届出すところとか、ごめんだけど苦手だわ。

あとは冒頭でもちょっと触れたけど、スラムダンクのテンプレに沿いすぎ感はあるかな。
ストーリーもだけど、キャラクターも「はい花道枠はこいつ!春子さん枠はこの子!水戸枠はこいつ!流川枠はこいつ!!」と言わんばかりのテンプレ感。

ヒロインが急に主人公をフルネームで「今日はありがとう 加賀見かいくん!!」と呼ぶのもちょっと不自然でした。

そろそろいいところに触れておくと、肝心要の”書道”については「知る楽しさ」がありました。
創作と臨書の違いとかね。そういうところがもっと出てくる期待感はおおいにありましたね。

あと実際にマンガ内に登場する作品は高校の書道部に協力してもらったりとか。
そういうところは見ているだけで楽しかったですし、「実際に高校生が書いてるんだ」と知るとなおのこと、今後ももっと書道作品を見たいという気にさせてくれます。

横線が潰れる!!というのも気持ちはよくわかったしね笑
僕も”藤”の字がいつも上手く書けなかったのですよ…

てなとこかな。

ちなみに最新のPVランキングでは4位まで浮上

今回のネット上の騒動が良くも悪くも話題になったのか、PVランキングは4位まで浮上しました。

英雄機関、おかえり水平線を抑えての4位なんだから、これは大したものですよ。

確かにスタートダッシュが死ぬほど大事なのは事実!
ですがマンガはどうなるかわかりません。

色々描きましたけど、この騒動の中でマンガへの情熱は確かに感じたので、僕は応援したいと思います!がんばれ横山先生!!

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