集英社のマンガ配信アプリ「ジャンププラス」にて連載中のホラーマンガ「こわいやさん」。
独特な絵柄と不気味な怖さ、そしてところどころに小ネタが仕込んである作風で、じわじわとファンが増えているようです。
基本的には毎回ひとつの怪談が語られる、1話完結のスタイル。
と思いきや第3話からは、過去に登場した怪談の続きが描かれたり、別々の怪談がつながりを見せたり、今後にむけて伏線を散りばめている思われる描写があったりと、いろいろな変化が出てきます。
これによって物語に深みが増し、考察のしがいがあるマンガへと変わってきました。
そんな「こわいやさん」について、徹底的に解説・考察していきます。
このまとめを読んだあとは、「こわいやさん」を3倍楽しめるようになっていることでしょう。
なお、作品のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
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こわいやさん 基本情報
作者 | カメントツ 先生 |
ジャンル | オカルト/ホラー |
掲載日 | 毎週水曜 |
連載開始日 | 2025年3月26日 |
こわいやさん あらすじ
かわいらしい動物たちが暮らしている「どうぶつ村」。
ここでは動物たちがさまざまなお店を開いています。
そんなどうぶつ村に引っ越してきた「かえるくん」が村を散歩していると、「こわい」を売っている「こわいやさん」の店主(うさぎさん)に声をかけられます。
案内されるがままに、店に入るかえるくん。
店主が取り出してきたものは、正面にグロテスクな顔がデザインされた「こわい箱」。
「こわい箱」を開くと、「こわいはなし」が始まった・・・
このように、毎回かえるくんの元にうさぎさんが「こわい箱」を持ってきて、「こわいはなし」が始まる…
というのがこわいやさんの基本パターンとなっています。
冒頭でも説明したように、基本的に「こわいはなし」は1話で完結するスタイルなのですが、たまに以前の「こわいはなし」の続きが始まることもあります。
これまでに登場した「こわいはなし」解説
ここからは、作中に登場した「こわいはなし」を解説します。
第1話(前編) 金属球の怪
園芸部をしている女子高生・遠藤さんが語り部であり、彼女の体験談。
カラスがやけに騒がしいので校舎裏の茂みに行ってみると、全身ショッキングピンク、顔から手足が生えている謎の生物と遭遇。
その生物は遠藤に謎の金属球を渡すと、口から泡を吐いて死んでしまった。
遠藤さんはかわいそうに思い、その生物の墓を作ってあげたのだが――
――そんな体験談を語る遠藤さんの表情は、不気味に笑っていた。
第1話(後編) タクシー怪談
語り部は幽霊や妖怪の民俗伝承について研究する学者・米倉さん(女性)。
彼女はタクシー怪談を研究テーマとしていた。
彼女が調査していたのは、タクシーに乗せた客が、運転手がふと振り向くと消えていて、シートは濡れているという怪奇現象が頻発。
タクシー後部座席の水分を採取し、調査したところ、その成分は羊水に限りなく近いものと判明。
それも、20代後半から30代のアジア人女性で、双子を妊娠中というところまでわかった。
液体の成分を調査したのは、研究員・坂上(男性)。
液体にはもうひとつ不思議な現象が起きていて、ビンに密閉していても少しずつ減っていくという。
その答えは、坂上が飲んでいた。
自覚症状はない模様――。
第2話 呪いの人形(偽)
語り部は詐欺師の与田(女性)。
インチキな呪いの人形を作って、ネットでその手のマニアに高額で売っている。
しかしある日、客から送られてきたLINE。
そこには、本当に髪の毛が伸びた人形が写っていた――。
「私は何を作ったんだろうな」と自問する与田。
実は彼女は足が不自由で、車いす生活だったことがわかる。
ただし呪いの人形との関連性は不明。
第3話 ビデオテープ
第1話後編に登場した、坂上研究員の自撮りビデオの模様。
映像には、問題の羊水を飲む坂上の姿がしっかり映っていた。
しかし、他にも2つ、奇妙な事象が映っていた。
①ときおり謎の黒い黒い人影が映っていて、少しずつ坂上に近づいている
②デバイス(タブレット端末)が坂上の手を通過している(まるで指がタブレットを貫通しているように見える)
②の事象について追及する坂上であったが――
――その2日後、坂上は1フロア下の天井に半分埋まった状態で発見された。
意識不明の重体。
米倉さんは、羊水を飲んでしまったことによる影響ではないかと疑う。
第4話 心霊写真
語り部は地方テレビ局のアナウンサーの男。
ある日唐突に、空に大きな大きな男の顔が浮かんでいた。
首は長く、そして目玉が飛び出ている。
男は調査を進め、人工衛星から撮った写真を取り寄せたところで、ひとつの答えに行きつく。
「人工衛星は地球を写す…大きなカメラだったんだ」
「宇宙から写真を撮っている あれは…巨大な…心霊写真だったんだ」
その答えに行きついた時、すでに男は正常な精神状態ではなかった。
「霊がいるから映るんじゃない カメラを向けるから映るんだ」
「見るから「いる」撮るから「映る」んだ」と言って、男は――
――男は、自分の両目を自らの手で引き抜いた。
第5話 ぬめぬめさんとウメコさん
語り部は男子高校生。
彼の通う高校には、2つの怪談がある。
ひとつは「ぬめぬめさん」という怪物。
雨の日に、学校のビオトープから出てきて、踊りながら夜の学校を徘徊するらしい。
ある日、語り部の彼は、謎のうめき声を聞く。
その声の元へ走っていくと――
――「ぬめぬめさん」が、粉々に砕かれ、殺されていた。
殺したのはもうひとつの怪談、「梅子さん」。
彼女は手にしたスコップで、「ぬめぬめさん」を埋めていた。
ありえないほど歪んだ笑顔で――
男子高校生は語る。
もしかしたら「梅子さん」は、怪談を埋めて無くする「埋め子さん」なのではないか、と。
そんな「埋め子さん」は、そう、第1話(前編)の語り部・遠藤さんと姿かたちが酷似していた。
第6話 エジソンボール
語り部は再登場の詐欺師、与田。
エジソンボールという、あらゆる病気を治す魔法のボールの話。
もちろんこれは真っ赤なウソ。いつものインチキ商品である。
与田は適当なところでこの詐欺商法から撤退したが、エジソンボールを求める信者は後を絶たない。
信者たちはエジソンボールを自分たちで作り始める。
与田がボールの中に入れたものはもちろん、何の価値もない適当な石灰。
だが、エジソンボールを心の底から信じている信者たちは、ボールに何を入れたのか――
――ボールからはかすかに、赤ん坊のような声が漏れていた――
第7話 サブタイトルなし
第1話後編、第3話で登場した米倉さんと、第1話前編、第5話で登場した遠藤さん=埋め子さんの邂逅。
米倉さんは引き続きタクシー怪談の調査をしていた。
タクシー運転手の話から、雨も降っていないのになぜか濡れている、通称濡れ屋敷、またはビショビショハウスと呼ばれる物件にたどり着く。
中に足を踏み入れてみると、第1話前編に登場したショッキングピンクの化物と、キューピー人形のような小さな化物が4体いた。
化物たちは奥へと姿を消す。
追いかける米倉さんだったが、一面に五芒星のラクガキが書かれた廊下にて「これ以上進めない 進んではいけない気がする…」と撤退を決断。
そしてそんな米倉さんの姿を、遠藤さん=埋め子さんは目撃していた。
第8話 山の神殺しについて
語り部は登山ガイドの女性、阿久津 歩。
仕事柄か、英語、韓国語、クメール語、クリンゴン語がペラペラです。
※ちなみにクリンゴン語はSF作品「スタートレック」に登場する架空の言語です。
神隠しが問題となっている山。
これ以上の被害を出さないため、阿久津が取った行動とは…
彼女は政治家となり、山を開発し始めた。
町おこしをし、人工のもので山の周辺を埋め尽くす。
そうすることで山の神にとって住みにくい環境となった結果、神隠しは収まったのであった。
第9話 壊れた分身幻影(ドッペルゲンガー)
語り部は野間と名乗る、鈍臭い自分にコンプレックスを抱える女性。
怪談は彼女の体験談で、鏡に向かって「お前は誰だ お前は誰だ」と何度も言い続ける。
そうすると意志が強くなったり、仕事ができるようになる…
というインチキ動画を信じて毎日実践する彼女。
(ちなみにインチキ動画の語り部が、あの詐欺師・与田です)
するとある日、彼女にそっくりな人が現れるようになった。
それはまるで古いゲームのポリゴンのようにカクカクで、日常のさまざまなタイミングで現れる。
そんな体験談を語っている今まさにその時にも出現し、野間さんと聞き手であるスーツの人物は姿を消した…?
第10話 かえるくんとすてきなまち
こわいやさんで働くかえるくん。
謎のキャラクター「ネ■す時9」と一緒に店番をするかえるくんだったが、ふと気づいてしまう。
「ネ■す時9… 僕…いつからきみと…働いてたっけ?
というか『ネ■す時9』って…変な名前になんで気がつかなかったんだろう」
その瞬間、ネ■す時9はかえるくんの頭に指(腕?)をつっこみ、彼の記憶を操作する。
かえるくんが帰ったあと、ネ■す時9は「かえるくんとすてきなまち」の箱を開ける。
その箱からは、かえるくんの過去が語られた。
どうぶつ村に来る前、かえるくんは謎の工場で働いていた。
そこでは多くの「かえるくん」が働いており、「タスク王」の管理のもと、球状のものをひたすら箱詰めしていた。
あるとき、かえるくんは目撃してしまう。
他工程では、かえるくんが箱詰めしていた球状の物体を開封していた。
つまりかえるくんたちの仕事は、球状の物体を箱詰め→箱から開封 という、まるで意味のない作業の無限ループだったのだ。
その事実に気づいたかえるくんであったが、管理者たちに捕まり、あえなく洗脳を受ける。
実はかえるくんは既に5度も洗脳を受けていた。
かえるくんは「自立性があり 医師の発生頻度が高い個体」とみなされ、追放処分を受ける。
その結果として彼は、どうぶつ村へとやってきたのであった…
第11話 みえない子ちゃん
語り部は三重と名乗る女子高生で、怪談は彼女自身の体験談。
彼女は小さいころからお化けが見えていて、生活に支障をきたしていた。
お化けが邪魔で黒板が見えなかったり、いじめの対象になってしまったりと。
ある日、ネットゲームを通じて詐欺師・与田と知り合う。
与田から送られてきた目薬をさすと、確かにお化けの姿が見えなくなった。
普通の人間に戻ることができ、開放感に満たされた三重さんであったが、変化したのはあくまでも「目」だけであり、お化けの声は引き続き聞こえていた。
もともと見えていたものが見えなくなったことで、より恐怖感が増してしまった彼女はとある施設に収容される。
目薬の効果はもともと自然に切れるもので、彼女は元通りお化けが見えるようになった。
第12話 「こわいはこ」は登場せず
前話で米倉さんが語っていた、”組織”に強引にヘッドハンティングされたいきさつについての話。
組織の名前は「秘密結社 カナリヤ機構」。その名の通りカナリヤが会社のロゴマークである。
活動内容は、怪奇現象を解明すること。
米倉さんは勧誘を断るたび、記憶を抹消されており、実はこれが19度目の勧誘であった。
根負けした米倉さんは、カナリヤ機構の一員となる。
第13話 リキッド
語り部は飲料コレクターとして、動画サイトで情報発信している男、許斐。
ちなみにハンドルネームは「のみのみ太郎」。
販売元も味も不明、ただ空き瓶だけが残っていて、マニアの間で高額取引される謎のドリンク「リキッド」。これについて調査する米倉さん。
調査を進める中で「リキッド」の成分には、人間の血液や眼球が含まれていることがわかった。
さらに許斐の自宅を調査すると、衝撃の事実が。
許斐の自宅には、謎の儀式をしたような跡と、バラバラにされた人体の一部と、大量の血液が。
そう、許斐はリキッドに陶酔するあまり、ドリンクマニアの友人たちを殺害し、それを材料としてリキッドを自作しようとしていたのだった。
第14話 特定廃住宅区域再整備計画
語り部は第8話に登場した阿久津さんで、彼女が議員になって間もない頃の話。
「パンドラ団地」と呼ばれるゴーストタウンの有効活用を命じられた阿久津。
さっそく視察に行ってみると、団地に足を踏み入れた瞬間、周りの気温が下がったことに気づく。
さらにはあらゆる生活音や声が聞こえてきた…
しかし、タダでは起きない阿久津議員。
気温が下がるという特性を生かし、大規模データセンターの誘致に踏み切る。
データセンターは、中に設置されるサーバを冷やすための冷却装置が必須なのだが、これを霊に任せる…言わば冷却ならぬ霊却として利用してのけたのだ。
協力関係にあったカナリヤ機構は、彼女の行動力を有益と評価する一方、警戒心も抱くのであった。
第15話 影の回診
語り部は外科医師・城井。
彼の勤務する病院には、奇妙なうわさがあった。
深夜に病室を黒い影が歩いていて、病室の前で立ち止まる。するとその部屋の患者は数日中に亡くなるという。
彼もその日、黒い影を目撃してしまった。
その際に彼は、好奇心から、黒い影が立ち止まった病室にいた患者と遺体を入れ替えたのだ。
その後、仮眠をとっていた城井はナースからのコールで呼び出された。
結果、遺体はベッドを離れ、動いていたのだ。
体育座りの姿勢で、恐怖に引きつった表情、口は大きく開け、目は天井を見つめ…そして。
右手で、謎のマークを書き記していた。
一方、黒い影が立ち止まった病室から移動した患者は、意識不明の状態から回復したのだ。
その患者の名前は坂上。
第3話で怪奇現象により意識不明の重体に陥った、あの坂上であった。
第16話 あぶないからやめなさい
語り部は若干10歳の少年、守田紗亜。
彼の母親は昨年亡くなったのだが、それ以降彼に”憑く”ようになった。
そして、ハサミや画鋲などの危険なものが、彼の周りから無くなるという怪奇現象が起きるようになった。
現象はエスカレートし、担任の先生など、成人男性が85名も消えていることがわかったのだ。
この現象は、母親の霊が少年を守るがゆえ、少しでも危険性のあるものは排除しているのだと予測するカナリヤ機構。
それを証明すべく、突然拳銃を構え、少年に向けて発砲するNPC。
結果は…弾丸は止められ、NPCは消滅。予測は証明された。
NPCはこの現象を「Psychokinetic Erasure(物質消滅超能力)」と断定する。
(ちなみにNPCは常に”バックアップ”があるので死なないとのこと)
少年を危険視し、始末しようとするNPC。それに反発する米倉であったが…
結局、カナリヤ機構は”何もしなかった”。
母親の霊は少年の周りから水や食料までも消し去ってしまい、少年は枯れた枝のように衰弱死してしまった…
第17話 呪いのシンボル譚
詐欺師・与田とNPC、ふたりきりで会話をしている。
内容は「呪いのマーク」について。
与田によると、国や地域の壁を越えて、共通の認識を持てるマークがある。
電話マークや車いすマークのように。
ならば、皆が共通認識をもつ「呪いのマーク」もあるという話だ。
そのマークは三角形の上に逆三角形を乗せ、さらにその上に円を置いたようなデザイン。
このマークを長時間見た人間は、その後に死を迎えてしまった。
ただし与田によると、呪い=死 という単純な話ではなく、様々な解釈の仕方があるという。
―ところで、作中に登場するあの”謎のマーク”に心当たりはないかと質問するNPC。
それに対して与田の心の内はわからないが、ともあれ彼女もカナリヤ機構に協力することとなった。
第18話 磁場食い
カナリヤ機構 昆虫学者の蓑田という老人に、調査協力を(半ば強引に)命じられた米倉。
廃墟となった建物にポツンと、1台の冷蔵庫が置いてある。
蓑田いわく、今回捕獲しようとしている未確認昆虫は、モーターやコンプレッサーの磁場に集まる習性がある”磁場食い”とのこと。
蓑田の指示で、冷蔵庫から烏龍茶を取り出すこととなった米倉。
おそるおそる冷蔵庫の扉を開けるが…なにも起こらず、冷蔵庫の中には何本かペットボトル飲料が入っているだけだった。
そのとき、冷蔵庫の中から何を取るかを忘れてしまった米倉を見て、蓑田は異変に気付く。
米倉の物忘れはたまたまではなく、「何を取るか」という記憶(正確には脳内を流れる微弱な生体電流)を磁場食いに食べられたというのだ。
ブラックライトを冷蔵庫の上に向ける蓑田。すると…
巨大な虫・磁場食いの姿が、そこにはあった。
第19話 透過の結末
第3話で意識不明の重体となり、第15話で意識を取り戻した研究員・坂上。
同じく第15話に登場した語り部・城井先生に担当してもらい、リハビリを行う日々。
ある日のリハビリにて、坂上を立ち上がらせようと彼を抱きかかえた城井。
そのとき、城井が坂上の体に飲み込まれる現象が発生。
それは第3話で、彼の手にタブレットが溶け込むように一体化した、あの現象と同じものであった。
城井の体は全て飲み込まれ、坂上はえも言われぬ幸福を感じていた。
坂上に目覚めた能力は「喰」。
そして坂上は病院を抜け出し、夜の街へと消えていった――
第20話 水辺の正体
語り部は穂田と名乗るおばさん。語られるのは、彼女の幼いころの体験談。
「お盆の時期は水場に近寄るな、あの世につれていかれる」というのは日本全国でよく聞く話。
彼女も最初は「河童のしわざ」だという話を信じていた。
ある日、4つ上の兄に話を聞いた。
河童などはいない、水死体が変色・変形したものを見間違えたのだと。
その話を聞いて、水場への恐怖が薄らいだ幼き頃の穂田さんは、友達と川に行くことに。
夢中で遊んでいた子どもたちだったが、ふと気づけば誰もいなくなっていた。
そして水辺には、亡者とも死体とも河童とも似た、謎の生物がこちらを見ていた――
その後ふと気づけば、子どもたちは全員浅瀬でぼーっとしていたのであった。
その頃を振り返って穂田さんは言う。
あの生物は、「神様のようであった」と。
主要な登場人物
どうぶつ村
かえるくん
最近どうぶつ村に引っ越してきたばかり。
もっぱら怪談の聞き役。
かえるくんの身の回りでも怪奇現象が次々と起きているが、当の本人(本蛙?)はまったく気づいていない様子…
それなりにどうぶつ村での生活を楽しんでいる模様。
料理が上手。
うさぎさん
「こわいやさん」の店主。
性格は穏やかで腰が低いが、たまに底知れない表情を見せる。
「こわいはなし」を売ることで収入を得ているが、料金は微々たるもの。
と思いきや、大金を支払ってくれる「太客」がいる。
ネ■す時9
ツノや枝のような突起が何本も生えた頭、人間と同じような耳、そして目と口が大きくぽっかりと空いた暗い穴のようなデザインで出来ている謎の生命体。
ハニワのようなデザインだが、実はびっしりと毛に覆われている。
性別は不明だが、「~かしら」「~だわ」と、女性のような口調で話す。
かえるくんの頭に指(腕?)を差し込み、かえるくんの記憶を操作する。
チェシャ猫
かえるくんとぶつかった拍子に「こわいはこ」を落とした女の子。
かえるくんを「うちで働きなよ!」とヘッドハンティングする。
かえるくんはこの誘いを断るものの、彼女のことが気になって仕方がない様子…
うさぎさんとは対立している様子。
一方でうさぎさんのことを「同類」とも語っている。
人間たちの世界
米倉さん
フルネームは 米倉 右代(よねくら うしろ)
民族学者の女性。
研究テーマは”タクシー怪談”。
タクシー怪談を追いかけた末、”ビショビショハウス”に行きつく。
その後、怪異を調査する秘密結社「カナリヤ機構」の強引なスカウトを受け、やむなく入社。
調査員として、怪異に遭った人の聞き手となる。
坂上
研究員。
米倉さんがタクシーから回収した謎の液体の成分を解析した。
その後、その液体を飲む姿がビデオに映っていた。
自分自身の不可解極まりない行動を研究しようとしていたが――
怪奇現象に巻き込まれ、意識不明の重体となってしまう。
その後復活するも、細胞レベルで透過し、他の物質や生物と融合・吸収する能力「喰」に覚醒する。
詐欺師・与田
女性。足が不自由で、車いすを使っている。
様々な詐欺行為を行っており、その中で時に不思議な体験をする。
遠藤さん(ウメコさん)
見た目は普通の女子高生だが、その実態は怪談を埋めて回る、”埋め子”さん。
“ビショビショハウス”に出入りしている描写があるが、住んでいるかは不明。
阿久津 歩
第8話に登場した女性。
元々は登山ガイドをしていたが、山で起きる怪異から人間を守るため、政治家に転向する。
NPC
スーツ姿に、頭はひと昔前のPCディスプレイという恰好の男。
カナリヤ機構に勤務しており、米倉さんを無理矢理なスカウトで組織に入社させた。
以降は米倉さんと行動を共にし、怪異現象の調査をしている。
常に自分を”バックアップ”しており、たとえ死んでもすぐに代わりの体で活動継続できる。
手から腕にかけて、複数個所に縫った痕がある。
残酷な判断もためらいなく下す、現実的かつ冷徹な人物。
謎のマークについて
「こわいやさん」の作中に幾度となく登場する、謎のマーク。
アイスクリームの上に消しゴムをのせたようなマークです。

どうぶつ村のうさぎさんとネコくんによると、
- この町ではいろんなものにこのマークが出る
- 石ころに彫ってあったり、焼きたてのパンを切ったら出てきたりする
- あるから仕方ない あるものはあるのです
と、何とも要領を得ない答えです。
ここでは、この謎のマークが登場した場面をご紹介します。
登場した回 | 登場した世界 | 状況 |
第1話 前編 | どうぶつ村 | 「金属球の怪」のこわい箱が開けられた際、金属球に印字されていた |
第2話、第3話 | どうぶつ村 | かえるくんの隣に住むネコくんからの差し入れ リンゴに彫られていた |
第4話 | どうぶつ村 | ネコくんのところでリンゴ収穫 ここで初めてマークに言及される |
第7話 | 人間の世界 | ビショビショハウスにて 一面に五芒星のラクガキが書かれた廊下のなかに、たったひとつだけこのマークがあった |
第9話 | どうぶつ村 | 「かえるくんとすてきなまち」のこわい箱が開けられた際、中身の球体に印字されていた 第1話と状況は酷似しているが、詳細は不明 |
第15話 | 人間の世界 | 「黒い影」によって死後に動いた老人の遺体。この遺体が、床にマークを書き記していた |
第17話 | 人間の世界 | NPCがこのマークに心当たりはないか、与田に質問した |
謎のカウントダウンについて
こわいやさんでは連載初期から、意味深な数字がどこかに隠されています。
そしてその数字はだんだんカウントダウンしていくのです。
中には普通に読んでいたら気づかないようなものも…
ここではそのカウントダウンについて、登場する場面を紹介します。
登場した話 | 登場したページ | 登場シチュエーション | 数値 |
第1話 | 5ページ | こわいやさんの天井 | 58 |
第2話 | 33ページ | 研究室の左側 本棚の上 | 57 |
第2話 | 16ページ | 暗い部屋の右奥 | 56 |
第3話 | 17ページ | 建物の側面 | 55 |
第4話 | 16ページ | アナウンサーの左胸付近 | 54 |
第6話 | 12ページ | 与田の右側 | 53 |
第7話 | 14ページ | 五芒星が大量に書かれた壁の中 | 52 |
第8話 | 12ページ | 阿久津の選挙ポスター QRコードを読み取った先に表示 | 51 |
第9話 | 本編終了後の広告 | ニセ広告の右上 | 50 |
第10話 | 全編を通して | 謎の工場で働いていたかえるくんの整理番号 | 49 |
第11話 | 19ページ | 三重さんの部屋番号 | 48 |
第13話 | 14ページ | リキッドの原材料に含まれる「銀」の元素番号 | 47 |
第14話 | 8ページ | ドアに書かれた番号 | 46 |
第15話 | 10ページ | 医療器材を乗せた台に書かれた番号 | 45 |
第16話 | 11ページ | 守田 良々愛の身分証明証の左上に記載 | 44 |
第17話 | 10ページ | 欄外 ページの右下 | 43 |
第18話 | 14ページ | 1コマ目 脳みその上部 | 42 |
第19話 | 18ページ | 2コマ目 右側のビル看板 | 41 |
第20話 | 9ページ | 5コマ目 プラモの箱 | 41(ミス?) |
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まとめ
以上、ジャンププラスの中でも異様な個性を放っている「こわいやさん」を紹介しました。
ひとつひとつ独立した「こわいはなし」かと思いきや、思わぬところで繋がってくるストーリー。
そして謎のマークやカウントダウンなど、1コマ1コマ細かいところまで目が離せない作品です。
今後も最新話が掲載され次第、こちらのまとめページも更新していきます!
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