囚われたボークセン、モレナとの「交渉ゲーム」が始まる…!
クラピカでも幻影旅団でもカキン王子たちでもない勢力同士の話ということで、少なからずX(twitter)でもネガティブな感想が散見されましたが、ちゃんとここまでの経緯を抑えておくと超絶に面白いですからね!?
こんなに考察しがいがあるマンガを投げ出すのはもったいないですよ。
当ブログで連載再開の第401話から要点をかいつまんで解説していますので、よかったら過去ログを読んでみてくださいね。
それではハンターハンター第408話「交渉②」の感想・考察です。
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「交渉ゲーム」のルールについては前回記事にてまとめました!
第1フェーズ(親のカード選択①):「目的」のカード
ボークセンの駆け引き
第1フェーズ、ボークセンがモレナのカードを選択。
選択したのは「目的」のカード。
ここでボークセンは、あえて周りの取り巻きに質問を投げかける。
彼らは「答えは沈黙…」てな態度を取りますが、その表情や反応からモレナ一味のメンバー数にアタリをつけます。
いや、このスキルは強力ですね…!心理戦では相当有利。
モレナの壮絶な過去
モレナの口から語られた「目的」は、カキン王国の滅亡と、ひいては人類を滅亡させること。
これまでの情報では「二線者」、つまり産まれた直後に顔面に消えない傷をつけられ、王権制度に従順を誓わされたことが憎しみの根源だと思っていたのですが、今回の話でよりエゲツない扱いを受けていたことがわかりました。
「謝肉祭」の地に選ばれたモレナの故郷。
そこで王族のもてなしを強制されたモレナの母は、数日間休みなく働き、命を落とした。
さらにモレナたち「祭孤児」はその後、エイ=イ組と繋がりのある人身売買組織のアジトに身柄を送られ、「二線者」と「肉」に分けられた。モレナは「肉」として20年ほどを過ごした。
…と、正直モレナに同情してしまいそうな、非人道的な扱いを受けた生い立ちでした。
「肉」がどんな役割かは語られませんでしたが、傷だらけの若きモレナの姿を見るに想像に難くないですね。
人間の底すら無い悪意、特権階級が贅を尽くす国家
キメラ=アント編からのハンターハンターは、時おり「人間の悪意」と「特権階級が贅を尽くす国家」を描いてきますね。
表向き「自然との共存」を謳っていて、実際には麻薬を密造していたNGLとか。
どう考えても元ネタは北の某国の東ゴルドー共和国とか。
そして今回の、王族が強力な特権を持ち、贅沢の限りを尽くすカキン王国と。
そんな我が国も、根っこのところは何も変わらないですからねー。
どれだけ一般市民が苦しもうとも、増税に次ぐ増税と社会保険料増の嵐。
特権階級の国会議員サマは決して自らの身を切ろうとしない。
都合のいいときだけ一生懸命がんばってます!てな顔をして、生かさず殺さず、庶民の首を真綿で絞める。そんな体制はいっこうに改善しません。
国が変わるには、革命しかないんですねー。
もちろん一般市民を犠牲にするモレナ達のやり方は絶対に間違っていますが。
オイトが王妃になった経緯も「謝肉祭」と「不敬罪」によるものか
貧しい家の出身であったオイトが、どうやってナスビー国王の妻になれたのか。
接点があまりにもなさすぎて不思議でしかたなかったのですが、おそらくオイトの故郷が「謝肉祭」に選ばれ、そこでナスビーに見初められたのでしょうね。
「不敬罪」の説明の中に、以下のような文言がありました。
王族相手の避妊・堕胎・遺伝子鑑定等は王族の子孫繁栄に対する反逆・不敬行為として
即刻 死刑となる
つまりナスビーが「謝肉祭」の中でムラムラ発情して、オイトを抱いた。
その後オイトの妊娠が判明し、前述の通り避妊・堕胎など許されないので、オイトはそのままワブル王子を出産し、カキン王国の第8王妃になったということですね。
そして、当時はオイトも凌辱されたというよりは、むしろ「ナスビーの性欲を満たしたら子どもができて、貧民から上級国民になったわ!!私ってなんてラッキーなのかしら!!」ぐらいの感覚だったのでしょうね。
現在はそのことを激しく後悔しているけれど。
「不敬罪」はハルケンブルグ出生の秘密にも関わってそう
第403話で、ハルケンブルグの母親は第2王妃ではなく第1王妃だったということが暴露されましたが、
※↓の記事を参照ください
これも、遺伝子鑑定=死刑なので、今の今まで明るみに出なかったということでしょう。
(蓋を開けてみれば、ハルケンブルグとウンマ王妃の鼻の形が同じすぎてモロわかりですが)
いやー、いろいろ繋げてきますね。さすが冨樫先生。
第2フェーズ(子のカード選択①):「ジョーカー」のカード
最後に残ったとき、YesにもNoにもなれる「ジョーカー」のカードが墓場へ。
ただボークセンは、最終回答が「Yes」でも「No」でも負けと考えているため、ここでジョーカーを墓場送りにできたのはむしろ好都合。
第3フェーズ(親のカード選択②):「力(パワー)」のカード
ボークセンの念系統が判明
力(パワー)のカード、つまりモレナの念能力恋のエチュードについて説明。
読者的にはモレナの念能力についてはすべて知っているので新情報は特にないのですが、モレナがボークセンに目を付けた理由についても語られました。
その理由とは、ボークセンが特質系能力者の素養を持っているため。
ということで前回の予想はドンピシャ!やったー!
やはりドッグマンを使っていたのは、特質系の念能力者を探していたからなのでした。
民間人に大人気のドッグマン…
クロロを見つけて興奮するドッグマン…
なんだこいつちょっとかわいいぞ笑
特質系、マジのガチでレアだった
なかなか興味深かったのは、6系統の割合グラフ。
モレナ調べなので正確なデータではないですが、以下の割合だそうです。
- 強化系:約27%
- 放出系:約24%
- 変化系:約19%
- 具現化系:約15%
- 操作系:約15%
- 特質系:約0.033%
これは面白いですね~。
六角形の上から下に行くにつれ、きれいに割合が低くなっていくのか。
作中で多くの特質系能力者が登場したので(緋の眼発動時クラピカ、クロロ、パクノダ、ネオン、ネフェルピトー、ツェリードニヒなど)感覚が麻痺ってましたが、特質系は本当にレアなんですね。
なんなら変化系キャラのほうが少なかったぐらいですし笑
ボークセンにどのような特質系能力を身につけてほしいか?についてはめちゃくちゃ気になるところではありますが、そちらは「Yes?」のカード指定時に答えるとのこと。
第4フェーズ(子のカード選択②):「Yes」のカード
ボークセンの2枚目のカードは「Yes」。
これで「リターン」で墓場からカードを回収しない限り、「Yes」が最終回答になることはなくなりました。まぁわざわざそんなことはしないと思いますが…
第5フェーズ(親のカード選択③):「No?」のカード
ボークセンの最後に残ったカードが「No」だったときにどうなるか?
それを説明する「No?」カードが選択されました。
「No」カードが最後に残った場合は、生きてモレナのアジトを出ることすら難しそうな結末を迎えることになりそう。これはボークセンの予想通り。
一方で、「X」カードが最後に残ったとき。
(「X」カードは、YesでもNoでもない、結論を出さなくて良いカード)
このときは、そのままボークセンを見逃し、それどころかボークセンの仲間たちも含め、その後も接触しないと約束するという説明がされました。
あまりにもモレナ側にメリットがないのでその点を追求すると、「モレナ一味の情報漏洩が起こりうる + その相手に手出しできないリスク」が、恋のエチュードの制約と誓約になっている。
うーん、そんなもんか?
説明としてスジは通っているような、ブラフにも感じるような…
でもまぁ子側にとって唯一の勝ち筋「X」すら嘘だというのなら、そもそも交渉ゲームをやる意味がないもんなあ。
それに相手の表情で心情を見抜けるボークセンが無反応ということは、真実を語っているのか。
第6フェーズ(子のカード選択③):「X」のカード
「X」カードが選択され、墓場行きとなったところで今週分は終了。
状況を整理すると、残るカードは以下の通り。
- 親:QA(質問A)、QB(質問B)、Yes?、D(取引)の4枚
- 子:No、リターンの2枚
このままいくと第8フェーズの子のカード選択④でゲームは終了。
その場合、No(敗北)とリターン(Xを墓場から戻す→勝利)が残っているので、勝つか負けるかはフィフティ・フィフティ。
となれば、より勝率を上げるために、第7フェーズでは「D(取引)」のカードを選択する可能性大ですね。
そうすればモレナの「小さなお願い」をクリアすることが条件ではあるが、墓場から「X」のカードを戻すことができる。
そうなると、第8フェーズで3枚の中から「No」を引き当てれば勝ち確だし、それができなくとも第10フェーズで再び「No」か「X or リターン(第8フェーズで墓場へ行かなかった方)」の2分の1のギャンブルになりますからね。
ということで今後の展開としては、
- 第7フェーズ:親の「D(取引)」を選択
小さなお願いをクリアし、子の墓場から「リターン」を戻す - 第8フェーズ:「No」「X」「リターン」いずれかを選択、墓場へ
このフェーズで「No」を選択できれば、最後に残るカードは必ず「X」になるので、ボークセンの勝利確定 - 第9フェーズ:親の「QA(質問A)」 or 「Yes?」を選択
- 第10(最終)フェーズ:ボークセンのカードが残り1枚のみとなり、決着
となると予想します!!
まぁ、このままゲームが続けば、ですが…
突然の警報。特殊戒厳令、発動。
鳴り響く警報と共に「特殊戒厳令発令!!!」の船内アナウンス!
本当に息つく暇もない展開です。
特殊戒厳令は中立の司法局すら軍に乗っ取られかねないわけですが、第400話でカイザルとシュタイナーが切り札らしきものを用意していましたね。
こちらも近々明かされることになるかもしれません。
カイザルの立場が危うくなれば、センリツ達のフウゲツ救出作戦(ルズールス拉致作戦)も実行できなくなるわけで、これは大変なことです。
そして、どのような理由で特殊戒厳令が発令されたかはまだ絞れませんね。候補としては、
- リンチが殺されたことでシャ=アとシュウ=ウ間の関係性も崩れ、3つのマフィア間の抗争が始まり、軍としてマフィアを鎮静化するため
- ハルケンブルグがバルサミルコの体を使い、ベンジャミンに発令させた
- 普通にベンジャミンが独断で発令させた
こんなもんかなぁ。
ただ、1に関しては第404話で「マフィアの暴動の鎮静化を大義名分とした、特殊戒厳令の発令はあり得る」というクラピカの推察はあって、実際その通りにヒンリギがメンチの敵討ちをしようとしているものの、このタイミングでの発令はあまりにも早すぎるので、これは無しかな。
まぁ、ここは考えても答えは出なさそうなので、素直に続報を待ちましょうか。
いやあ、各勢力が絡み合ってきて本当に面白くなってきた!!
正直ハンターハンターのピークは今!まであると思いますよ。
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