ジャンププラス連載陣の最新話を読んだ感想を書いていきます。
ネタバレあり、忖度なし。
歯に衣は着せない方針でやっていきますのでご注意ください。
月曜日
ファイティングガールズ(読切)/タイザン5先生
アニメ「タコピーの原罪」が記憶に新しいところで抜かりなくタイザン先生投入。やるやん。
どれどれ、さっそく読んでみますか…
1ページ目から毒親登場で草なのだ
タイザン先生は毒親を描くノルマかなんかあるのか…?
タコピーの原罪なんかはマジでロクな大人がひとりもいませんでしたからね。
まぁ気を取り直して読んでみましょうや…
はいはい、後半でようやくティアラちゃんの心情が描かれるわけね。ふむふむ。
ティアラちゃんちも毒両親で草なのだ
なんだこの絵に描いたような男尊女卑は。九州?
息子にばっかり金かけてやりたいことやらせて、娘は家事を手伝って当然?
地元で就職して当然?
これが九州か…
そろそろ真面目に感想書きますけど、ライバル関係を軸に描きつつ、マイナーな女子競技の辛いところも描写していてリアリティがありました。
こういうストーリーはタイザン先生、お手の物って感じですね。
女子スポーツはなかなか大変ですよね…
まともに稼げるのなんてフィギュアスケート、ゴルフぐらいですか?それもごく一部のトップでしょ。
日本ではメジャーな野球やサッカーも、男子選手との格差がエグいですからね。
火曜日
白膠花高校ローション相撲部(読切)/水あさと先生
なんなんだよこの異常にワクワクするタイトルはwww
すごすぎです。キャッチーすぎです。キャッチーの極致。
このタイトルを目にして少しも興味がわかない人間なんているんでしょうか?
本編的には本当によくあるスポーツもののテンプレって感じですが、逆にテンプレだからこそ味が出ましたね。
ふつうのスポ根展開をよりにもよってローション相撲でやるからこそギャグになる。
この壮大なタイトルを出オチにせず、最後まで読める作品に仕上げたのはかなりすごいと思います。面白かったです。
ただまぁ、連載にはならないだろうなこれは。
一発ギャグすぎて…笑
ダンダダン 第206話「ジジと邪視」
ジジと邪視のフュージョン…ではなく、超高速交代でした。
それを編み出したのが桃鉄をふたりでプレイするためってのがなんともかわいい笑
邪視なりに星子を思いやるところに成長を見ました。
そして最後は怒りを込めてオラオララッシュでとどめ!!
つけの 領収書だぜ(バーン)
サンキューピッチ 第26話「無味無臭の魔球」
満を持して登場した伊能が、何もできず三球三振とは…
マンガのセオリーを外してきますねぇ…いやぁ先が読めない…
伊能が疑心暗鬼になって、自分が正確なスイングができていないのでは?と、もはや何がなんだかわからない思考のラビリンスに陥る流れがリアルすぎる。
伊能の混乱が手に取るようにわかってしまう。このあたりの心理描写はさすがですよね。
心理描写といえばもうひとつ、露木の腹痛の件も。
これっていつぞやの三馬くんのちゃんとトイレに行ったのにおしっこ行きたくなる症状に似てますね。
ずっと苦しんでいたけど、仲間が助けてくれたところも含めて。
マジで心理描写の言語化がうますぎるぅぅぅ
カラダ探し THE LAST NIGHT 第7話
篤史!?お前、篤史じゃないか!!
…って、誰?
前作のキャラっぽいんですけど、いかんせんまったく記憶に残っておりませぬゆえ。
カラダ探しを終わらせるために指切島へクルージングする一行。
記念撮影で「せーので全力ジャンプ」のときに誰か死ぬかと思ったが、別にそんなことはなかったぜ!
魔法少女と麻薬戦争 第10話「SPELLBOUND」
第10話オメ
無敵の時間巻き戻し能力も”燃費”という弱点がありました。
主人公サイドが強すぎるので、こういう制限を設けてバランスを取るのはありがちですけども緊張感が増していいんじゃないでしょうか。
人間界で日に日に弱っていくネウロみたいなね。
「今日はもう魔法使えないよ」のセリフで、エイ=イ一家のアジトから帰ってきた(強制送還された)ときのヒンリギを思い出しました。
自分ハンターハンター信者だもんで。
ラブイズオーバーキル 番外編「かがやけ!ポゥポゥ」
先生、忙しいみたいですね……
だいぶカオスな番外編なのもそのせいなんでしょうか。
休んでもいいんですよ?
限界OL霧切ギリ子 第48話
コミックスA5判なのかよw
税込1,430円なのかよw
サイズはともかくお値段は”試されてる”な…
信者の方、応援してあげてください。
水曜日
ヒーロースーツは洗えない(読切)/下元朗先生
ヒーローものもだいぶ飽和してきてますね。
デスゲーム、悪党に天誅、伝説の殺し屋、異世界転生ときてヒーローもの。
このへんはもうだいぶ量産されてるジャンルと思います。
とはいえ、読切となるとそこまで気にはなりませんけどね。
さて、下元先生は「SMOTHER ME」の作者さんですね。
コミックスの帯に荒木飛呂彦先生がコメントしていたので気にはなっていたんですが、僕はすいません、未読です。
内容的には「英雄の知られざる苦悩」ということでヒーローものとしてはだいぶありがちな展開ではありますが、主人公の人間臭さが感じられて作品に没頭しやすい作りになっていたのではないかと思います。
街でちょっと臭う人に出会ったら、「くっせぇ」ではなく「がんばってる人なんだな」と思うようにしたいですね。と思わされる作品でした。
チェンソーマン 第212話「すごくいいこ」
デンジさん、保健室はオ●ニーしていい場所ではありません笑
けどデンジが知能低めなこと、無気力状態なこと、エロに弱すぎることは置いといても、もう近寄ってくるやつの誰を信じていいか正しい判断をするのは難しいですねーこれは。
というか誰も彼もが信じちゃいけない気さえする。
デンジがはっきり自分の意志で動いてくれると物語がグッと面白くなると思うんですが…1部終盤のように。
それはまだまだ先ですかねぇ。
こわいやさん 第20話
うさぎさんの帽子のかぶり方よ笑
死蝋化現象…またひとつもの知りになってしまったわ。
こんな死体を目にしないといけないお仕事に携わっている方々には尊敬と感謝しかないですね。
15ページ左側の不自然な縦線はいったいなんなんだろう…
ラストにかえるくん「思い出が増えてうれしいなー」と言ってますが、たぶんあんた近いうちにまた記憶デリートされんぞ笑
木曜日
姫姫のある日(読切)/マポロ3号先生
「PPPPPP」のマポロ3号先生。
僕はジャンプ本誌は逃げ若とカグラバチしか読んでいないので、PPPPPPもすいません未読です。
印象としては、すごい爽やかな画ですね。
全体的に白くて軽い感じ。
内容的には、殺し合わなくてはならない運命にある2人のプリンセス。
その運命の日の前日、誰もいないコロッセオで夜空をバックにダンスするところで終了とはなかなかに思い切ったラストです。
個人的にはこういう、読者に想像の余地を残す終わり方は好きだなぁ。
全体的に美しかったですが、特にラストシーンが美しくてよかったです。
今回の読切企画の中でいちばん好きかも。
時間の神様 第14話
黒田さんに続き、ヒロキが時間停止中に動ける理由もしっかり説明してくれました。
次回は早いけどクライマックス。
終わり方次第で評価も変わるのでまだわからないですが…
絵柄といい時間を扱うストーリーといい、何かと「タコピーの原罪」と比較されがちですが、その「タコピーの原罪」と同じように半クールのアニメになってもよさそうですよね。
いや、でもタコピーの連載時はもっと大きなムーブメントになっていたので、そこまでは厳しいか?
気になる来見さん! 第17話
フジモンよ…
お前はもう少し人の話を聞くタイプのオタクにならんとあかんで笑
金曜日
SLAPPY(読切)/小山ゆうじろう先生
10周年となるジャンプラのローンチ作品「とんかつDJアゲ太郎」の作画担当だった小山ゆうじろう先生の再来です。
個人的にけっこう好きでしたね、とんかつDJ。
さて、小山先生、画力のほうは相変わらずですね笑
まぁ個性はあるので僕はわりと好きですよ。このデジタル作画が当たり前の時代に、こういう手描き感満載な絵というのは今となっては貴重ですし。
本編ですが、なんだろうなこの心地よい温度感は。
とんかつDJのころと何にも変わってないですね(もちろんいい意味で)
序盤の夢破れた拓海の辛さは身にしみるものがありました。
特にコンビニでバイトしてる時、レジ上のモニターにかつてオーディションに落ちたグループの映像が映し出されるところとか。
それでもひとつ、新しくのめり込めるものに出会って、いつの間にか自分の人生が肯定できるものになっていく。
最後の「ずっと同じことをしていてもいいし、諦めて違うことをしてもいい。やりたいことを自由にやってるヤツがかっこいい」という何気ない言葉が人知れず拓海に響くのが最高ですね。
いや、アツかった!!
ちょっと今回の読切企画のなかでは一番いいかも?(昨日もそんなこと言ってたけどw)
ちなみに僕もパリオリンピックがあったときにスケボーを買いました!!
そして左腕を骨折一歩手前ぐらいの大怪我をしまして、スケボーはメルカリに出しました笑
あれマジで危ないからね、ほんと。
やるならヘルメットとプロテクターはマジで付けないとダメです。
THE MARSHAL KING 第20話
今回の相手、芹沢ナノはまさかのタイムリーパー。
未来から過去にやってきた、で合ってるかな?この世界の時間軸ってどうなってるんだっけ?
裸一貫からなんとかして元の世界に戻るという芹沢ナノはもうね…
コメント欄でもめっちゃ言われてるけど、Dr.STONEに寄せてくるなぁ…笑
Boichi先生もケツに火がついてるのか、もはやヤケクソなのか。
ここから卍解…じゃなくて挽回できるのか、はたまた迷走していくのか。
個人的にはがんばってほしいという思いはありますけど。
血翼の猟人 第13話
突然現れた敵幹部クラスに手も足も出なかった赤熾。
ここで敵がナメプせずにきっちりと殺しにかかってくるのはご都合展開じゃなくてすごくいいですね。
僕は一時期、平成ライダーにハマってたことがあるんですけど、あれって(シリーズにもよるけど)だいたい2話で1つのエピソードをやるんですね。
そうすると前編で敵怪人を倒すわけにはいかないし、かといって怪人を登場させないわけにもいかない。
となると、前編で高確率で「敵側が優勢!なのに謎撤退」というムーブをかますんです。
わりと僕の中で平成ライダーそのものに冷めてしまった要素なんですけど。
そういうのがなくてよかったです。
とはいえ「味方サイドの幹部クラスが登場し、敵幹部もやむなく撤退」という折衷案もあったでしょうに、まさかの主人公死亡。どうするんだいこれ。
定番要素としては、敵である天使の力を取り入れて復活する!とかかなぁ。
土曜日
つきそめの板書(読切)/梶本あかり先生
教師どうしの恋愛を描くラブコメというのもなかなか珍しい?
そんなことないか?GTOとかぬ~べ~とかあるか(例えが古い)
まぁ面白かったですよ。ハマるひとはハマるかもですね。
僕はちょっとストライクゾーンに来なかったですけど。
大人大戦 第19話「働いたら負け」
働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!な優太郎が面白すぎる笑
でも体は大人、頭脳は15歳だもんな…まだまだ働きたくないよな。
赤松王子の「赤門の方から参りました♪」の意味がわからず、クソデカボイスで「山手線で参りました!!!」も最高ですね。
単純バカの愛すべき主人公です。
都市伝説先輩 第18話後編「八尺様③」
第18話後編ってなんなんだ…?第19話じゃアカンのですか?笑
八尺様編プロローグでのカズヤ君の「もう二度と●●●できない体になっちまったんだ!」もオープン。
まぁ思ったより深刻じゃなかったよ…別に恋愛せんでも生きていけるしさ。
しかし最後に子どもが犠牲(?)になるのはどうにかならんかったのか。
こわいやさん第16話(以下リンクより)も少年がエグい死に方をしたけど、いくらフィクションとはいえ子どもが犠牲になるというのは気持ちが萎えるんだよなー。
何気に第1話でも救急隊員が口裂け女の犠牲になったっぽい描写あったし。
あまり…そういうのは得意じゃないです。
野球・文明・エイリアン 第14話「ちいスラ」
高次、下心まるだしやん!
そう…下心はあるんだよな… なのに何故せっかくゴムを入手したのにアレを作らないのか理解に苦しむんだけど。
女子の前でいいとこ見せようとはりきるのは、地球もヤルルも男子共通ってことですね。
どうでもいいけど2人目の打者、初球からいきなりデッドボールであの人を思い浮かべたのは僕だけでしょうか。
もはやデッドボールといったらあの人なのよ。
銀青のプルースト 第16話「気づき」
大学進学の件でクソデカ地雷を踏みまくった和希ちゃんと、大人の対応でスルーしてあげた萌花ちゃん。
ところがどっこいごっつぁんどすこいそうはいかん丸!って感じで、なんと大学以上の超スーパークソデカ大型地雷である母親の件を踏みしだく和希ちゃん。
さすがにこれは萌花ちゃんのキャパも超えてしまい大爆発。
どっちも悪くはないんだけどね…
傷心の和希がすれ違うのはハナ兄。
気の利いたこと言うタイプじゃないハナ兄が2人の仲違いを丸く収められるのか?そんな気はまったくしないが!笑
日曜日
マーメイド!にんぎょちゃん(読切)/福島鉄平先生
福島先生、懐かしいですね。
ジャンプラの「放課後ひみつクラブ」は読んでなかったんですが、デビュー作「サムライうさぎ」はリアタイで読んでましたよ。
ということで久しぶりの福島作品でしたが…
なんともファンタジーというか、おとぎ話みたいなフワフワした感じでした。
男側主人公が何があってもローテンションなのも拍車をかけたかな?
非日常な出来事が目の前で起きまくっているのに淡々としすぎで。
人魚の天然ボケと男主人公のゆるいツッコミが本作の見どころでしたかね。
いかんせんテンションの低さゆえか、僕はあまりクスッときませんでした。
まぁ福島先生らしいほんわかした空気感は健在で、そこはよかったですね。
GGG 第16話「Ω vs ε」
おそらく本作のラストバトル終了。次回ついに…!
と思いきや、まさかの最終回じゃないぞよ もうちっとだけ続くんじゃでした。
うーん…コミックス第1巻の売り上げが壊滅的だったのは「ドリブルヌッコあーしちゃん」と同じハズなんですが、あちらは2巻完結。こちらはこの様子だと少なくとも3巻までは続きそうですよね。
この差は一体なんなんだろう…
もちろんコミックス売り上げの正確な数字はわからないですし、いいジャンの数とかPV数とか、売り上げ以外の指標もあるのかもしれないですけどね。
とにかく個人的には、とってつけたようなバトル化でけっこうゲンナリしちゃいました。
敵ジジイの魔法少女化も申し訳ないけど、特に面白いなぁとかは思いませんでした。
総評
今週のMVPはダンダダンかな!
やっぱりゲスい敵をボコスカにブチのめすのは爽快です。
読切企画も、連載経験のある先生たちだけに、どれもさすがのクオリティ。
次週も楽しみです。
コメント