【特濃考察】鷹見の心情を追う重要回【ふつうの軽音部 72話感想】

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ふつうの軽音部 感想
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はーとぶれいくvsプロトコルのハロウィンライブ対決終了。
教室にふたりきりになった鷹見とはとっち。

ふつうの軽音部 第72話「その時を待つ」感想、考察です。

※当記事では「ふつうの軽音部」のネタバレを含みます

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コラボカフェ開催

まずはコラボカフェ開催のニュースが。

個人的にはこういうのは行ったことないんですが、行く方はグッズや”映え”目当てで行くんですかね?

ちょっと興味はあるけど、僕は行かないです(地理的な問題で)

扉絵カラー

これまでとはテイストが打って変わって、デフォルメされたはーとぶれいく&プロトコルのピンズバッチ風イラスト。

どうせそのまんま商品化しようって魂胆なんでしょうね。見え見えです。
で、発売日はいつです!?

鷹見の心境を考察してみる

長くヴェールに包まれてきた鷹見の過去もついに明かされたハロウィンライブ編。
鷹見項希というキャラクターが何を考えている人間なのか?それを考察するための材料は出そろったので、ここはしっかり考えたいところ。
僕自身このためにしっかりとコミックスを読み返しました!

1. はとっちへの質問はまさかの「なし」

まずは、意外なことにはとっちへの質問は「なし」というポイント。
一応、形式的に質問しつつ、そのついでにはとっちの黒歴史を掘り返してはいましたが笑

引用元:ふつうの軽音部 第72話

そもそも「勝者が敗者に質問できる」というのは他でもない鷹見自身が言い出したことですし、前回まで何を質問するか、あれこれと考えを巡らせていただけに、結局「質問なし」に行きついたのはなぜか?ここは軽く流してはいけないところ。

2. 本来ならはとっちへの質問は決まっていたはず

本来ならはとっちへの質問は決まっていて、それは「なんで音楽をやっているのか」だったはずです。

それは第71話の鷹見のモノローグから明らかです。

引用元:ふつうの軽音部 第71話

「どうしてお前は音楽を/バンドをやっているのか?」
その質問は、もともとは兄の竜希へと向けられたものでした。

結局、兄貴とは離れ離れになってしまい、その答えは聞けずじまい。

引用元:ふつうの軽音部 第66話

そしてずっと聞けなかった質問は、兄貴によく似たはとっちに向けられる…はずでした

 引用元:ふつうの軽音部 第69話

3. そもそも鷹見はなんで「なんで音楽をやっている?」を質問したいの?

そもそも、どうして他人が音楽をやる理由がそこまで気になるのか?
第69話にて、はとっちの歌う姿を思い浮かべながらの鷹見のモノローグがありました。

引用元:ふつうの軽音部 第69話

これは、兄貴とは違いどこまでもふつうな(ふつうの軽音部ですからね?ふつうは超重要なキーワードです)、凡庸な自分に嫌気がさしていながらも、かといって思い切った行動に出ることもできない鷹見の自己肯定感の低さからきているのでしょう。

引用元:ふつうの軽音部 第69話

また、兄貴に最後に言われた言葉「お前は普通に生きてくれ」が項希にとっての呪縛になっているのでしょう。

引用元:ふつうの軽音部 第65話

(本当はこの言葉は笑顔で、心から弟を想っての言葉だった。
 竜希は弟を追い詰める気持ちなんてまったく持っていなかった。
 でも皮肉なことに、罪悪感から竜希と目を合わせることができなかった項希にとって、「お前は普通に生きてくれ」の受け取り方が180度違ってしまった…切ない話です。※第69話より)

そんなふつうでつまらない人間(と自己評価している鷹見)だからこそ、兄貴に似てヘタクソなのに、人前で恥をかいてもなお、音楽に打ち込むはとっちに「お前はなんで音楽をやっているんだ」を聞きたかったのだと思われます。

そして、はーとぶれいく(というかはとっち)に勝負を持ち掛けたのも、「周囲のネガティブな声に負け、兄貴を応援し切れなかった”ふつう”な自分」という過去のトラウマを、はとっちを叩き潰して払拭したかったのでしょうね。
鷹見自身は、自分自身の気持ちをそこまで深く自己分析できていなかったようですが…

引用元:ふつうの軽音部 第69話

4. 質問「なし」になった理由

ということで鷹見は、はとっちへの質問を通して、実は自分自身が音楽をやる理由を探していたのだと思います。

第65話、ハロウィンライブ開始直後の時点では、自分のスタンスを「中途半端な真似事」と言っていますからね。

引用元:ふつうの軽音部 第65話

けれど、いろいろと考えを巡らせている中で、結局は自分が音楽をやる理由を探していた。
鷹見が「なんで音楽をやってるの?」と聞きたかったのは、そう、他でもない自分自身だった!
ということに気づいたのだと思います。

だからこその、この「ハッ」と気づいたような表情、そして「誰への質問やねん」の一言。

引用元:ふつうの軽音部 第72話

ということで自分自身の中で答えを見つけた鷹見は、はとっちに質問する意味を失ったのでしょう。

そして、「高校生の間だけ音楽を続け、2年生の後夜祭ライブを持って引退する」と、はっきりとしたビジョンを持つに至る、と。

ゆらゆらと揺蕩って、複雑に移り変ってきた鷹見の心境。
僕なりの解釈は以上ですが、まぁまぁ読み解けているんじゃないでしょうか!?

クワハリ先生にこれで合ってるか、聞いてみてぇ~!!

でも、これで決まりじゃない

昼休み、うどんを食すプロトコルメンバー(鷹見除く)。

鷹見の無茶ぶりで、田口くんから鷹見の事情について説明あり。
モヤモヤする遠野くん。一方で「鷹見は一生音楽をやっていく人間だ」と、根拠はないながらも語る水尾。

引用元:ふつうの軽音部 第72話

水尾が言うならそんな気がしてくる、ふしぎ!
仮にこれ、同じことを田口くんが言ったと考えると…笑

ともあれ、鷹見の決意とプロトコルメンバーの期待は真逆の方向性。
どちらに転ぶか、ゆらゆらしている状況ですね。
そりゃそうだ、鷹見が決意を固めたのはついさっきですから。

ふつうの軽音部らしく、高校でスパッと辞めて進学するもよし。
思い切って兄貴と同じ道を進むもよし。

これからいろいろと心変わりしていくのでしょう。
まだ高校生ですしね。いろいろ悩んでブレながら進むものさ。

腹黒女vs破滅願望女のゴングが鳴る!

さぁ、鷹見の過去、そしてはーとぶれいくvsプロトコルがひと段落ついたところで、ついにあの女のターン!

るりるり帝国のライブの最中に暗躍するゥ!

ちなみにるり帝の1曲目は、相対性理論の「四角革命」。

グッ…おじにはわからない曲ダァ…

衣装が未来的でるりちゃんかわいい~

るりちゃんを巡る紳士協定に嗅ぎついてくる厘がタチ悪すぎる笑

紳士協定のくだりは、コミックス第4巻のおまけページでも少し触れられていましたね。

第33話で意味深に「なんらかの理由で厘に協力する男」という伏線が張られていましたが、蓋をあけてみれば何のことはない、単なる脅迫でした笑

引用元:ふつうの軽音部 第33話

合鍵を使って生徒会室に侵入はいる厘…

ついに鶴副部長とのドス黒いバトルが勃発するのか!?

引用元:ふつうの軽音部 第72話

9割の読者は厘の表情のヤバさに気を取られて、そもそも合鍵を持ってるヤバさに気づかない説あるで

今週の大道さん

大道さんの出番はありませんでしたが、ハロウィンライブはるり帝の出番

…ということは、よし!
まだ大道さん率いるColor Circuitの出番は来ていないな!

マジで飛ばさないでね…

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