モレナとボークセンの「交渉ゲーム」が続くなか、「特殊戒厳令」発令の船内アナウンスが鳴り響く!
複雑に絡み合う各勢力の動き。刻一刻と状況が移りゆくブラックホエール号船内。
しっかり今の状況をインプットして、ハンターハンターを最大限に楽しみましょう。
それではハンターハンター第409話「交渉③」の感想・考察です。
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前回の感想・考察記事
第7フェーズ(親のカード選択④):「D(取引)」のカード
D(取引)のカード選択はセオリー通り
「交渉ゲーム」の今後の流れについては前回記事で予想しましたが、ほぼ当たりました。
第7フェーズでは当然、D(取引)のカードを選択するボークセン。
なぜなら、このままだと第8フェーズ、子のカード選択④では生きるか死ぬか1/2の確率です。
その前にD(取引)を指定し、モレナの小さなお願いをクリアすれば、墓場から「リターン」のカードを回収できる。そうすれば1/3の確率で勝利→外れてももう一度1/2の確率の最終選択 となりますからね。
モレナからのリクエストは、キスすること。
すなわち恋のエチュードに感染させることでした。これは意外。
振り返れば、この取引の伏線はあった
ボークセンを感染させるのは意外でしたが、第394話でその伏線はありました!
この時点で、
- ツェリードニヒの私設兵を引き込みたい
- そして恋のエチュードに感染させたい
…と、はっきり言ってますね。
オレでなきゃ見逃しちゃうね(見逃してた)
それにしても、モレナは恋のエチュード感染者の動きを感知できるような副産物的な機能もあるってことでしょうかね?
モレナとボークセンのディープキス 事後のやりとりが最高
ボークセンはいろいろな思考の末、この取引に応じることに。
“事後”の、目に生気が宿っていないボークセンの表情が最高ですね。
モレナ
「え…と あのなんか ごめんなさい」
「いやあの… まさか初めてとは思わなくて」
ボークセン
「何でわか…
何を根拠にそんな事 言えるのかしら!? いいえ 答えなくていいけど!」
このやりとりが最高ですね。
長らく張りつめていた王位継承戦編ですが、久しぶりにクスっと笑えました。
しかしハンターハンターあるあるだけど、女性キャラがどんどん可愛くなっていくんだよなぁ…
ボークセンはもちろんですけど、モレナも。
…あ、そうか。今わかった。
「D(取引)」の”D”とは… 最初からディープキスのことを意味していたんだよ!!
ΩΩΩ<な、なんだってー!!
ボークセンが感染した件については後ほど考察するとして、交渉ゲームの続きを見ていきましょう。
第8フェーズ(子のカード選択④):「X」のカード
…の前に、すり替えを警戒するボークセン。
先ほどの「D(取引)」をクリアすることで墓場から戻した「X」のカード以外に、元々伏せられてテーブルの上にあった子のカード2枚を確認することに。
しかしながら、結果は「リターン」「No」ですり替えは無し。
モレナはとことん「交渉ゲーム」に関しては不正なしの姿勢を貫いているように見えますね。
(嘘をつかないことが制約と誓約になっていて能力を底上げしている、という話が前回ありましたが、そのこと自体が嘘という可能性もありますからね)
疑いは晴れて、子のカード選択④。
選択されたのは、「X」。墓場から戻したばかりの「X」は、またすぐに墓場へ。
これで残る子のカードは、死を意味する「No」と、「X」を回収できる「リターン」のみとなりました。
第9フェーズ(親のカード選択⑤):「QA(質問A)」のカード
質問によって判明したこと
モレナの残りカードは「QA(質問A)」、「QB(質問B)」、「Yes?」の3枚。
次の第10フェーズでボークセンのカードは残り1枚になり、ゲーム終了となるので、親のカード選択フェーズはこれが最後になります。
選んだのは、「QA(質問A)」カード。
いろいろな質問が出たので、この質問によってはっきりしたことをまとめます。
(わかりやすくするため、一部順番を前後しています。)
- モレナのアジトは第2層と第3層の間にある
- アジトの出入り口は全部で5つ
- モレナの仲間は計21人
- その中で特質系はモレナただ1人
- 取引ゲームで最後に残るカードが「X」の場合、本当にボークセンを見逃す
- 逆に「No」のカードが残れば、ボークセンは殺す
- モレナは目的(前話の第1フェーズ参照)を変える気はまったく無い
1.モレナのアジトは第2層と第3層の間にある
いやあ、こんなこと想像つくかいな。
こりゃ普通のやり方で捜索していたらいつまで経っても見つからないですね。
気になるのは、幻影旅団のノブナガ、フィンクス、フェイタンチーム。
彼らは「エイ=イのアジトは2層確定」と考えています。
この先入観が邪魔して、2層と3層の間という発想に行きつかないということもありえますねー。
2層にこの発信機をちゃんと持っていっていれば、気づけるかもしれませんが。
そんなフィンクス、フェイタンは現在第2層への階段を上ってるなう。はてさて。
3.モレナの仲間は計21人
これも真実ですね。
当初は23人の仲間でしたが、ルイ―二―(顔に三日月の傷があるやつ)はノブナガに殺られ、バドイユ(手を凶器に変えられる具現化系能力者)はヒンリギに返り討ちにされましたので。
第10フェーズ(子のカード選択⑤):「リターン」のカード
最終の第10フェーズ。残るカードは「No」と「リターン」。
生か死か。2分の1のギャンブルです。
ボークセンの提案で、選択した方のカード(墓場へ送るカード)をボークセンが、選択しなかった方のカード(最後の1枚として残るカード)をボークセンが、2人同時にオープンすることに。
その結果、ボークセンは見事、生還を意味する「リターン」を残すことに成功します!
これでボークセンは「X」を戻してきて、勝利確定。
と、思いきや。
「リターン」で墓場から戻した最後の1枚は
「Yes」のカード!!!!
いやぁ~~~~~~シビれたァ!!
最後の最後に考察しがいのあるやつブッ込んできたなぁ冨樫先生!!!!
考察① 最後に残した「Yes」について
マージでまったく意味がわからないんですが、頑張って考察してみましょう!
ヒント① グチャグチャに握り潰した「リターン」のカード
第10フェーズでモレナとボークセンがカードをオープンした際、勝利確定の興奮からボークセンが握り潰した「リターン」のカード。
もちろん感極まってという訳はなく、計算しての行為なはずです。
ヒント② ボークセンは「リターン」に触れる機会が1度だけあった
第8フェーズ(子のカード選択④)の前に、すり替えを警戒して、伏せカードの確認をしましたね。
その時にオモテ表示の「リターン」と「No」に、ボークセンは触れているんです。
この時に何か目印、例えば爪で傷をつけたとか…をしていたなら、最終ゲームでリターンを握り潰したのは証拠隠滅だったとしてつじつまが合います。
この考察が当たっていたら、少なくとも最後の1枚に「リターン」を残せる、その算段は立っていた。
ヒント③ カードオープン直前のボークセンの言葉
最後のカードオープン前に、ボークセンはこう言っています。
そっち(モレナがオープンするカード)が「リターン」なら私は死ぬ
こっち(ボークセンがオープンするカード)が「リターン」ならここでの全てを忘れて出ていくわ
この言葉を解釈すれば、本来のゲームのルールで言えば
「リターン」を最後の1枚に残して、「X」を墓場から戻すことで勝利
なのですが、「リターン」を最後の1枚に残したその瞬間(墓場から戻すカードが何かは関係なく)ボークセンは”ここでの全てを忘れて出ていく”ことができる、という解釈も可能か…
ただ、この解釈をモレナ側が尊重してくれるかどうかは微妙なところで、かなり危険な選択ではあるんだよなぁ。
無難に「X」を墓場から戻せばそれで済むわけなので、こんな危険な橋を渡ってまで「Yes」を残したのだとしたら、それに見合う相当なメリットがあるはず。
ヒント④ 結局指定されなかったモレナの「Yes?」のカード
モレナの「Yes?」のカードは指定されなかったので、ボークセンの最後の1枚が「Yes」だったときにどうなるかは、実際のところわかっていないんですよね。
「Yes = モレナの仲間に加わる」というのはあくまで予想であって。
そこに何らかの勝算を見出した…とか?
ヒント⑤ 第7フェーズ(親のカード選択④)時点では「X」に望みを賭けていた
モレナの「D(取引)」を選択したその時点では、ボークセンは明確に「X」のカードを墓場から取り戻す必要があると脳内ではっきり言葉にしています。
結局その直後の第8フェーズで、「X」のカードは再び墓場行きとなりましたが…
となると、第9フェーズの「QA(質問A)」での問いかけで、最後に残したいカードが「X」から「Yes」に変わったと考えるのが妥当か。
僕の予想
ヒントは以上かな?
予想は大変に難しいのですが、僕なりに結論は出しておきます。
結論は…「モレナの仲間になって、内側からモレナを止める」、でどうでしょうか!!
まずヒント①と②から、ボークセンは最後に「リターン」を残せる公算が大だった。
そしてヒント③で、最後に残すカードが「Yes」であっても、アジトから出ていくことはできる、という言質を取った。
そのうえで、「QA(質問A)」で思うところがあり、モレナを止めるには(あるいは自身が平穏な日々を過ごすためには)味方になるのがベストと考えた。
…うーん、正直しっくりは来ないのですが、今できる予想としてはこれが最善(つーか これが限界)かなと思います(汎用性高し)。
考察② ボークセンの感染
もうひとつ、今回の話で忘れてはいけないこと!
ボークセンが恋のエチュードに感染したことです。
ここで、改めて恋のエチュードの能力について確認しておきましょう。
- 一般人を殺すとレベルが1上がる
- 念能力者を殺すとレベルが10上がる
- カキン王子を殺すとレベルが50上がる
- レベル20を超えると念能力が覚醒する
- レベル100になると、独自の感染集団を形成できる
- モレナは感染者の動きを感知できる?(真偽不明)
不確定な6番目はともかく、基本的に冨樫先生が意味のない条件をつくるわけがないので、1~5までのルールはすべて物語上、重要な意味を持つものと考えます。
ただ、モレナ一味のメンバーは基本パンピー集団なので、3や5の達成については現実味がなかったのですが。
ボークセンが感染したことで、状況は一変しました。
ツェリードニヒ私設兵という、第1層に居ても警戒されないボークセンが感染したことで、もしかしたらボークセンが誰か王子を殺すことがあり得るかもしれません。
そして、そうなれば一気にレベル50アップですから、そのままレベル100達成ももしかしたらボークセンがやるかもしれませんね。
仮に途中で親のモレナが死ぬことになったとしても、死後の念で恋のエチュードの効果は残り続けるでしょう。
もしそうなればボークセンは、恋のエチュード能力そのもの+レベル100達成に伴うオーラ総量の増加+自身の特質系能力 という超強力な念能力者になり、一気にこの王位継承戦編のキーパーソンになってしまいそうです。
ボークセンかわいくなってきたし(関係ない)、一気に主要キャラ、あるで。
まとめ
いやー今週は本当に面白かった!とくにヒキがね。
こんなに来週が待ち遠しいことってないですよ。
ハンターハンターを読み、考察する。
考察ブログの醍醐味だよ。
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