ジャンプラ2025年12月度新連載のひとつ、「春雷卓球」の忖度なし感想・レビューです!
ネタバレありですので未読の方はお気をつけください。
春雷卓球 について
| 作者 | 平方 昌宏 先生 |
| ジャンル | スポーツ |
| 掲載日 | 金曜 |
あらすじ
才能を打ち破る、青春卓球物語!
嵐野女子高校1年・轟美雷は、小柄ながら大の卓球好きで、全国に行くほどの実力を持っていた。
しかし、全中時代、圧倒的な才能を前になすすべなく負け、卓球を辞めていた。
そんな中、転校生として春咲桜花が卓球部にやってきて…?
『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』平方昌宏による、青春卓球物語!
ジャンププラス作品ページより引用
個人的 5段階評価
では発表させていただきます…
ドゥルルルルルルルルル……デデン!!!!!
★★☆☆☆
星2つです
よかった点
さすがに絵は見やすい
連載経験者ということもあり、さすがに絵は見やすいです。
見開きの”稲妻”を決めるシーンなんかも迫力満点でした。
試合以外の絵も総じてキレイですし、絵からくるストレスはほぼ無いかなと思います。
イマイチな点
第1話にしては専門用語が飛び交いすぎている
「前陣速攻型」「異質攻守型」ぐらいまではまだ解説があったからよかったものの、
「ミドル狙い」「プッシュ」「チキータ」などは何の解説もなし。
もひとつ言えば「運動後の過呼吸はダメ」っていうのもかな。
卓球について何も知らない用語を、当たり前のように使われてしまうと、読者にとってはちとポカーンですね。
想像ですけど、これは作者の方が「自分の描きたいもの」を優先して描いてしまったのかなと思います。
そして、スポーツマンガは往々にしてこういうことが起きがちなんですよね…
おそらく作者の方自身が、その競技(卓球)のファンっていうのがまずあって(でないとスポーツマンガなんて描かないでしょうし)、だからこそ玄人目線で「このスポーツのこういうところが面白い!」というのを描いてしまう。
けど読者は、玄人好みの面白ポイントを理解できるだけの基礎知識ってもんを備えてないから。
だから「ミドル狙い」「プッシュ」「チキータ」とか言われても
「…?何を言われた!?」ってなるんですよね。
あ、これM-1最終決戦のたくろうのネタのやつです。乗っかってみました笑
自分が描きたいものと、読者のニーズがビタッとハマる漫画家。それはひと握りの天才のみ。
ふつうは、読者のニーズを分析して、それにハマるものを提供しないといけない。
…というような話は、ヒットメーカーの松井優征先生など、世にヒット作を残していった先人たちが口々に語っています。
そういうふうに、ある意味ビジネスとして、読者の求めるものを提供するのに徹するのもまたプロ。
繰り返しますが、スポーツマンガにありがちな落とし穴にハマってしまったかな~という感想です。
異常者が集結する感じはちょっと目新しさに欠けるか?
主人公・轟 美雷は、異常なまでの負けず嫌い、そして鬼気迫る気迫持ち。
転校生の春咲 桜華は、”読み”の天才。あとレズっていう
こうやってクセスゴなキャラクターたちが集結する展開になるんでしょうね、おそらくは。
“癖“の強いキャラクターというのは、本来マンガにとってはポジティブな要素ではあります。
が、こういうブルーロック的なスポーツマンガはちょっと食傷気味かな…
ただそんな中でもやりようはいくらでもあると思っていて、それで言うと黒子のバスケはいい塩梅だったと思いますね。
出てくるキャラどいつもこいつもユニークスキル持ちで、ふつうなら胸やけ起こしそうなハイカロリーなマンガになるところです。
そこに、よりにもよって主人公に”異常な影の薄さ”という真逆のスキルを持たせることで、全体のバランスがうまく中和されていたと思うし、逆説的に黒子テツヤという主人公の個性が際立ったように思います。
まぁまだ第1話なので決めつけるには早すぎるけど、異常者の集まるスポーツマンガはもういいかな…ってところです。
総評
登場したメインキャラ2人のトガりまくった異常個性、のわりにはテンプレ展開の域を出ない1話になっちゃったかなという感想です。
もっと激重な過去を持たせたりしたらまた違ったんじゃないかなぁ…しらんけど
それと、卓球というジャンル選定も、相当上手くやらないと厳しいですよね。
最近ではジャンプ本誌のほうでも卓球マンガがありましたけど、短期打ち切りになりましたからね。爪痕は残したようですけど。
ということで個人的にはスタートでコケた感は否めませんが、これからの登場キャラ次第ではどうにでも化ける可能性はありますので。そこは楽しみです。






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