毎月4日は、少年ジャンプ系コミックの発売日です。
漫画家さんにとっては、作品の存続がかかった重要な数字が出る、まさに審判の日。
それぞれの売り上げから、現状を振り返ってみたいと思います。
- まえおき
- 1. 春雷卓球【1】/平方昌宏 先生
- 2. 羽鳥と古田の非日常茶飯事【1】/野々上 大二郎 先生
- 3. 魔法少女と麻薬戦争【2】/野宮有 先生(原作)、メイジメロウ 先生(作画)
- 4. 限界OL霧切ギリ子【2】/ミートスパ土本 先生
- 5. 野球・文明・エイリアン【3】/へじていと 先生(原作)、山岸菜 先生(作画)
- 6. こわいやさん【3】/カメントツ 先生
- 7. 天傍台閣【4】/弓庭史路 先生
- 8. サンキューピッチ【5】/住吉九 先生
- 9. ふつうの軽音部【10】/クワハリ 先生(原作)、出内テツオ 先生(作画)
- 10. さむわんへるつ 【2】/ヤマノエイ 先生
- 11.呪術廻戦≡(モジュロ)【2】芥見下々 先生(原作)、岩崎優次 先生(作画)
- 総評 & 次月発売のコミックス
まえおき
ここから先、コミックスの売れ行きについてはAmazonランキングを参考にします。
そしてこのデータは2026年3月6日のものです。
当然、世の中の書店すべてを網羅したデータではないので、あくまでも参考程度に捉えて頂ければと思います。
1. 春雷卓球【1】/平方昌宏 先生
2026年3月にコミックス第1巻が発売されたのは2作品。
まずは金曜連載中の春雷卓球です。
ジャンプラでは久しぶりに始まったスポーツもの。
本当にジャンプラってスポーツもの少ないんですよ。これも時代の流れなんですかね…
春雷卓球以前だと、あの「ドリブルヌッコあーしちゃん」にまでさかのぼるんですよ。
覚えてますか?あーしちゃん。
さて、春雷卓球についてですが。
高校部活としての女子卓球をテーマにしたマンガであり、女子高生たちのゆるふわ卓球ライフ…
とは真逆のガチンコスポ根系な方向性となっています。
作者の平方先生は『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』で連載経験がある方で、全体的に非常にまとまった作品となっている印象です。
ただ個人的には、あまりにも主人公の口が「死ね!」「殺す!」と悪すぎるし、他にも可愛げのあるキャラクターは皆無。
卓球の試合シーンに関しては迫力とスピード感はたっぷりなものの、早くもトンデモ卓球系へと舵を切っているのが気になってしまっています。
当ブログでの新連載レビュー評価では、星2つとなりました。
そんなわけで個人的な評価としては低めの春雷卓球。
コミックス売り上げの方はどうでしょうか…?

少年マンガ部門 840位
ギリギリ3ケタ死守。
ですが第1巻でこの数字は、アウト圏内かと思います。たぶんですけど。
作中では既に「六姫」と、6人の天才卓球プレイヤーが登場することを謳ってしまっています。
(そのうちの一人は主人公ではあるんですけど)はたして全員との勝負を描き切るのが先か、打ち切りが先か――!
ってところでしょうかね。
2. 羽鳥と古田の非日常茶飯事【1】/野々上 大二郎 先生
続いては、土曜連載中の羽鳥と古田の非日常茶飯事。
こちらは「無刀ブラック」「最後の西遊記」など、ジャンプ本誌のほうで連載経験のある野々上先生による新連載。
第1話はとにもかくにも圧倒的な画力を見せつけてきて、当ブログの第1話レビューは星4つの高評価となりました。
個人的にもあれほど画力に唸らされた作品はそう記憶にありません。
上手いだけじゃなくて、美しいんですよね。
ところがどっこいごっつぁんどすこいそうはいかん丸。
絵のうまさだけでやっていけないのがマンガの難しさよ。
絵に関しては本当に何ひとつ文句のつけようがないんですが、キャラクターに関しては本当に何ひとつ惹かれるところがないという。
ヒロインの古田はちっこい系なので、うまくやればかわいくなれたはずなんですが…
謎のてやんでいちきしょうめ、江戸っ子口調があまりにもミスマッチなのか?
かわいいとは無縁のヒロインに…
そして主人公の羽鳥は、まるで”恐怖”という感情がごっそり抜け落ちたような。
落下すれば即死という大ダッシュジャンプを平然と跳んだり、「共感」とは対極に位置しすぎているキャラクター。
そういう根本的なところに「ついていけなさ」がありまして、要するに主人公とヒロインがどちらも共感できないキャラクターというまぁまぁな地獄絵図なんですよね。
今思うと画力がなければ星2つにしていたなぁというのが正直なところ。
さて、それではそろそろ見てみましょう。
羽鳥と古田の非日常茶飯事、第1巻のランキングは…?

少年マンガ部門 1,209位
うーん。やっぱりこうなるかぁ。
絵はホントにすごいのでね、書店で手に取ってもらったり、Amazonでジャケ買いしてもらえるチャンスは多かったのかな?
本当なら2、000位ぐらいだと思ってたもん。
なんにせよ第1巻で4ケタは厳しい。これは厳しいです。
3. 魔法少女と麻薬戦争【2】/野宮有 先生(原作)、メイジメロウ 先生(作画)
ここからは続刊もの。
まずは魔法少女と麻薬戦争 第2巻です。
第1巻は2025年10月に発売されましたが、少年マンガ部門 5,582位と目も当てられない結果。
それもあってでしょう、ジャンプラ連載のほうでは既に最終局面という名の風呂敷畳みに入っています。
それでは、魔法少女と麻薬戦争 第2巻のランキングは…?

少年マンガ部門 3,516位
はい。魔法のようなミラクルは実際には起きませんね。
最終巻は3巻か4巻かどっちかな、って、もうそういう状況ですよね。
ところでこの作品、第1巻も異様に遅かったんですよね。発売が。
新連載開始から5ヶ月経ってようやくコミックスリリースだったんですよ。
で、第2巻もリリースまでまた5ヶ月。
申し訳ないけど、こういうところもひとつの原因だよなぁとは思っちゃいますね。
別に寿命削ってマンガ描けって言うわけじゃないんですけど。ペースは人それぞれ、もちろんそれはそう。
でも競合の漫画家さんだってみんな必死ですからね。毎月大量のマンガが発売される中で、みんな必死に読者の記憶からすべり落ちないようにと戦っているわけで。
そんな中でこのスローペースは…やむにやまれぬ事情があったのかなぁ?とは思ってしまいます。
4. 限界OL霧切ギリ子【2】/ミートスパ土本 先生
続いては限界OL霧切ギリ子 第2巻。
なんといっても第1巻発売で伝説を残したことが記憶に新しい。
(当時は)インディーズ連載ながらコミックス発売するという事それ自体が異例でしたし、さらに少年マンガ部門 第44位という大快挙。
その後もレギュラー連載昇格を果たしたり、ショートアニメ第2弾が決定したりと、飛ぶ鳥を次々ヘッドショットしているギリ子さんであります。
それでは、限界OL霧切ギリ子 第2巻の売り上げを見ていきましょう…

少年マンガ部門 28位
またしてもバカ売れしてしまったギリ子さん…
つよい、つよすぎる…
コアなファンに支えられている作品は強いですね。まったく失速しない。
5. 野球・文明・エイリアン【3】/へじていと 先生(原作)、山岸菜 先生(作画)
さぁ、まだまだあるのでちょっとここからは巻いていきましょうか。
続いてはつい先日、33-4…じゃなかった34話で惜しまれながら最終回となった野球・文明・エイリアン 第3巻です。
第1巻は2025年9月に発売され、少年マンガ部門 第322位。
第2巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門 第255位となかなかの健闘を見せてきました。
さて、第3巻はどうでしょうか。

少年マンガ部門 283位
これは堅調かつ健闘していると言っていい数字に思えるんですけどね。
この数字で50話持たなかった、というのが現実なんですよねぇ…
とても円満終了とは思えないですし。本当ならもっと野球の試合そのものを描きたかったはずです。
これで1年持たせず終了するとなると、最近のジャンプラ作品だとWITCHRIVでもこの先厳しくないか?と思うんですけどね。どうなんでしょう。
6. こわいやさん【3】/カメントツ 先生
続いては水曜連載中のこわいやさん 第3巻。
連載開始当初から平行線上にあった”人間たちの世界線”と”どうぶつ村の世界線”。
これらが徐々に交わり始めてきて…?という第3巻です。
ちなみに。
第1巻は2025年8月に発売され、少年マンガ部門 第555位。
第2巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門 第315位という成績でした。
そんなこわいやさん 第3巻のランキングは…?

少年マンガ部門 308位
こちらも堅調に横ばい、あるいは若干の右肩上がりを見せたか…?
しかしこれよりも若干売り上げの良かった野球・文明・エイリアンが前述の通り終了ですからね。
一寸先はどうなるか、もはや誰にもわかりません。
7. 天傍台閣【4】/弓庭史路 先生
続いては金曜にて月イチ連載中、天傍台閣 第4巻。
誰が誰だかよくわからないおじさんたちが延〜〜〜〜〜々と会話をしているだけ。
なのにどういうわけだか面白いでお馴染みの天傍台閣です。
とはいえ、久しぶりにバトル展開もちょっと戻ってきたりして、相変わらずクオリティが高い内容となっています。
過去のデータに関しては、1〜2巻は集計していなかったので不明(テヘッ)、
第3巻は2025年10月に発売され、少年マンガ部門 第326位でした。
注目の第4巻はどうなったでしょうか?

少年マンガ部門 59位
2桁確保!これは素晴らしい。
内容的にも非常に密度が濃くて、ハンターハンター王位継承戦のように1回読んだだけじゃとてもとても理解できないですからね。
噛めば噛むほど味が出るスルメのようなマンガですから、コミックスでじっくり味わいたいという読者層がジリジリと増えていることの証左なのかもしれません。
この調子ならアニメ化もあるかもしれませんが、どうでしょうね。
この作品の会話劇は、活字で読んでやっと理解できる(いうほど理解できてない)くらい難解キャンディーズだからなぁ。
アニメには向いてそうで向いてない気もするんですよね。
8. サンキューピッチ【5】/住吉九 先生
続いてはサンキューピッチ 第5巻。
データを取り始めたのは第3巻からなんですが…
第3巻は2025年10月に発売され、少年マンガ部門 第34位。
第4巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門 第11位と右肩上がり。
やっぱり「次にくるマンガ大賞2025 Webマンガ部門」優勝をはじめ、いろんなマンガアワードで上位入賞を勝ち取っていますからね。
その勢いがそのまま売り上げもプラスの影響を及ぼしているのでしょう。
さぁ、それでは第5巻はどこまでスコアを伸ばしたのか…!?

少年マンガ部門 3位
すごいすごいすごい!ここまで来たかサンキューピッチ。
このサンキューピッチとダンダダンを要する火曜連載陣がジャンプラのなかではひときわ強すぎるな。
9. ふつうの軽音部【10】/クワハリ 先生(原作)、出内テツオ 先生(作画)
今月のジャンプラコミックス、ラストを飾るのは、我らがふつうの軽音部。
ついに大台の第10巻です。
こちらはデータを取り始めたのは第8巻からで…
第8巻は2025年9月に発売され、少年マンガ部門 第9位。
第9巻は2025年12月に発売され、少年マンガ部門もこれまた第9位。
さぁ、メモリアルな第10巻のランキングは…?

少年マンガ部門 9位
9位!9位!9位!
すごい安定感ですね。
正直言うと合同ライブ編の内容的には、わりとシリアス寄りで今までの勢いもちょっと減速気味で、多少影響があるかと思いました。
(ただ個人的には、目先の人気に一喜一憂せず、合同ライブ編のような”タメ”をじっくり描けるだけの余裕が出てきたのだと前向きに評価してはおります)
などとグダグダ言ってますが、まったくの杞憂でしたね。素晴らしい。
10. さむわんへるつ 【2】/ヤマノエイ 先生
ここからはジャンプ本誌。
まずはさむわんへるつ 第2巻。
第1巻は品薄報告がちらほら見受けられ、既に重版もかかっている人気作。
僕も購入済みでございますです。
第1巻は2026年1月に発売され、少年マンガ部門 第93位でしたが。
勢いにのる第2巻はどうでしょうか?

少年マンガ部門 12位
口コミなどもあってじわじわ売れた面もある第1巻とは違い、今回はいきなりの好ダッシュを決めて見せました。
ジャンプ本誌の掲載位置もすっかり上位常連ですしね。ジャンプ本誌の準看板レベルと言って過言はないのではないでしょうか。
11.呪術廻戦≡(モジュロ)【2】芥見下々 先生(原作)、岩崎優次 先生(作画)
今月ラストを飾るのは、呪術廻戦≡(モジュロ) 第2巻。
第1は2026年1月に発売され、少年マンガ部門 第1位と圧巻の成績でしたが。
第2巻はどうでしょうか。

少年マンガ部門 1位
はいさすがですね。
今月はONE PIECEの最新刊なんかもあったんですが、危なげなく1位。
アニメ死滅回遊編も絶好調だもんね。
総評 & 次月発売のコミックス
ということで、今月は「春雷卓球」「羽鳥と古田の非日常茶飯事」の新刊勢はまぁまぁ厳しい展開、「限界OL霧切ギリ子」はさすが濃いファンに支えられているなぁといったところでした。
最後に来月の予告です。
2026年4月に第1巻がリリースされるのは3作品。
- 生活マン【1】
- .A-ドットアリス-【1】
- 震える右手【1】

連載開始当初から手堅いクオリティの「生活マン」はいいとして。
独特すぎる絵柄と、やれやれ系・謎にモテる系主人公の「.A-ドットアリス-」、
そしてもうシンプルに言っちゃいましょう、キングオブクソマンガ「震える右手」の2大エースが登場だ!
しかもナンバリングが【上】じゃあないッ!
嬉しくなってきちゃうじゃあないか~ッ
短期集中連載という名の逃げがいっちゃん冷めるからね!!
そして続刊系は以下のものを取り上げる予定です。
- WITCHRIV【2】
- 血翼の猟人【3】
- カラダ探し THE LAST NIGHIT【3】
- GGG -ジージージー-【3】
- おかえり水平線【3】
- 大人大戦【4】
- モノクロのふたり【4】
- ケントゥリア【8】
- ダンダダン【23】
ジャンプ本誌のほうは特に取り上げる作品はなさそうです。
「UNDER DOQTOR」「回撃のキナト」「エイリアンヘッドバット」の新刊が出るタイミングからは、ジャンプ本誌の新刊リリースも追っていきたいと思いますのでしばしお待ちくだされ。




















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