前回32話のUP直後、出内テツオ/クワハリ両先生がXでそれぞれポストをされました。
という、両先生が自画自賛する第33話がとうとうUPされました!
僕も1週間ほんとに待ち遠しかったです。
それでは第33話「出場枠を確保する」の感想です!
※前話の感想はこちらから↓
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今週の大道さん
長い髪をクリップ(バンスクリップっていうらしいです)で留めて、学園祭の準備をがんばる大道さん。
やっぱりかわいいぜ…
大道さんは新しいバンド「color circuit」としてこのあとの文化祭ライブ出場が確定していますので、まだまだ見せ場がございます!
当ブログでは大道さんを推して参ります。
プランY、ついに発動!!
厘の描いた”画”、その全容が遂に明らかになります…!
まずは「体育館倉庫でかっきーが呼んでる」との伝言をコイツ↓から受けた吉田さん。
「なんらかの理由で厘に協力する男」ってなんやねん(笑)
何も理由を聞かされていないのに動くってのはどういうことだろう…お互いWinWinになるようなタイプの取り引きを結んだのかなぁ?
とにかく自●党ばりのブラックな取り引きがあったんでしょう(笑)
そんなわけで体育館倉庫でかっきーと2人きりになった吉田さん。
ここからの展開はノンストップ!
ワタリ119のフリップ芸かよってレベルのテンポでコトが進みます!
秒で告白する吉田さん。
秒でフラれる吉田さん。
秒でグニャる吉田さん。
そんなグニャる吉田さんに声をかけたのは、もちろんアイツでした。
この表情!
と、「何かあった?」のひとこと!
たまんねぇな!
ということで、「プランY」の真相は、
- 吉田さんをかっきーに告らせる
- 吉田さんフラれる
- ライブどころじゃない吉田商店 その代役をはーとぶれいくが買って出る
という計画であったと、明らかになりました。
補足すると、普通に吉田商店がライブキャンセルすると、通常であればオーディションで次点のバンドが繰り上げ出場となる。
それすなわち、オーディション自体に出ていないはーとぶれいくは出場のチャンスはない。
それを防ぐために、
- ライブ前日というギリギリのタイミングで吉田商店にキャンセルさせる(他のバンドは練習不足やクラスの仕事などで、このタイミングで急きょ出場とはなかなか難しい)
- 吉田商店→はーとぶれいく へと、直接その場で代役出場の話をまとめる(軽音部を挟まない)。
というウルトラCで合法的に文化祭ライブ出場権をゲットする。
これが、厘の描いていた”画”、その全容というわけでした…
が、しかし…
プランYは思わぬ方向へ…
吉田さんと厘との間で話がまとまりかけたその時、かっきーとヨンスが現れます。
なんと、ヨンスの説得でかっきーは自分の気持ちと正直に向き合い、吉田さんと付き合うことに!
そう、すなわち、プランYが完遂ギリギリのところでちゃぶ台がひっくり返ったのである。
こうして結局すべては元に戻り、吉田商店が文化祭ライブに出場する…
と思われましたが。
吉田商店がオーディションを勝ち抜けたのは、脱退したボーカル矢部の力が大きかったこと。
ヨンスが加わった現在の吉田商店では、まだバンドとして形になっていないこと。
そしてなにより、はとっちの努力する姿と、ラチッタデッラのときに迷惑をかけたという気持ちから、吉田商店は文化祭ライブを辞退することに。
結果的に厘の策は土壇場でハズレたものの、はとっちが(本人の知らないところで)決定打となり、吉田商店の代打として出場権をゲットしたはーとぶれいく。
厘→はとっちへの信仰心はますます深まりました(笑)
厘のヨダレもしばらく見納めかな(笑)
いよいよ文化祭ライブへ
ということで、遂に物語は文化祭ライブへ!!
なんだか文化祭ライブ出場権ゲットまでの流れがすごく壮大で、ひとつの大きな区切りが終わったようにも感じますが、あくまでも物語はここからが本番。
「はーとぶれいく」始動、
夏休みの弾き語り修行を経て強くなったはとっちのお披露目、
そして、protocol.とのガチ対決
と、ここまで燃える要素が揃いました!クソ熱いですね!!
何気にこのはとっちの1コマが最高ですね。
もう人前で歌うことにビビッていたことや過去の大失敗なんかどこにもない。
ただただ文化祭ライブを楽しみにしているはとっち。
もうこの時点ですごい成長を見せつけていますよ!
プランYについて感想
ともあれ、いったん物語としては小休止。
来週は休載ですし、プランYについて思ったことを書きたいなと思います。
クワハリ先生の洗練されたシナリオ
本当にクワハリ先生の洗練されたシナリオというのを感じましたね。うまいんですよ。
完璧なミスリード
ヨンスがまさかの再登場を果たしましたが、この人選とタイミングが本当に絶妙。
「プランYとは?」と思っていたところにネタキャラとして濃い存在だったヨンスが登場。
当然、「プランY=ヨンス」だったのか!!と盛り上がらせて頂きました。
が、蓋を開けてみればそれは巧妙なミスリード。
実際のところは「プランY=吉田さん」だったという。
まんまと乗せられましたよ、ええ。
誰も傷つかない、丸く収まった展開
吉田さんはかっきーとくっつき、ハッピーエンド。
はーとぶれいくも無事文化祭ライブに出られることとなりハッピーエンド。
ヨンスはライブ自体はしたかったものの、厘の犬なのでハッピーエンド。
と、誰も不幸になっていないんですよね。
この辺は、個人的には2019年のM-1グランプリにぺこぱが出場して、「誰も傷つけない笑い」という言葉が日本に浸透していった流れと似たものを感じています。
作中もっともドス黒く計画を遂行していた厘でさえ、以下のようなフォローが施されています。
・吉田さんがかっきーにフラれることが計画のキモだった
→しかし、ここで一度フラれてもかっきーの心の中には吉田さんを好きな気持ちがあり、
最後はくっつくことになると予想していた。
そこまでサポートするつもりも(一応)あった。
・ヨンスという男をいいように利用していた
→恋愛対象としてみることは一生ムリであると、最初にちゃんと断りを入れていた
→最後はヨンスの説得で吉田さんとかっきーがくっつき、手のひらの上で転がしてきたヨンスに
手痛いカウンターを食らわされた(ヨンス自身にその自覚はないけど)
そしてヨンスというキャラクターも(痛いけど)悪いヤツではありませんでした。
→サポートメンバーにも関わらず、真剣にバンド練習に取り組み、厳しい指摘も受け入れた
→かっきーを説得し、本当の気持ちに気付かせてくれた
→一時フラれた吉田さんを心から心配して「どしたん…?話聞こか…?」と声を掛けた
ちょっと余談になっちゃいますがこのモノローグ。
驚きましたがエモい演出でした。
ヨンスはやっぱり3年間頑張ったんだなぁ…と思う一方、
ああ、もうこの3人の話はこれで終わりなんだ。
これ以上深く語られることはないんだなぁ…という儚さもあり。
もちろん今後もストーリーには登場するんでしょうけどね。
そして最後にすべてをかっさらっていくのは、はとっち(本人無自覚)
というのは前述のとおりですね。
というわけで
作画の出内テツオ先生もクワハリ先生のシナリオに舌を巻いていますが、ほんそれなんよ。
発展から収束まで無駄がなさすぎる。
さいごに
来週は休載!
いいんです。ゆっくり休んでください両先生(といってもコミックス作業などいろいろあるのでしょうが)