ずっと小出し小出しにしてきた鷹見項希の過去がいよいよ明らかに。
ふつうの軽音部 第66話「在りし日々を想う」感想、考察です。
※当記事では「ふつうの軽音部」のネタバレを含みます
鷹見項希 過去編スタート
ようやく項希の過去エピソード突入。
もうちょい早ければ、コミックス6巻の表紙とタイミング合わせられたけどなぁって気もしますね。
けどまぁ、はとぶれメンバー→たまき先輩ときて、鷹見以外のキャラってのも不自然だからしょうがないか。
前半
時間軸としては5年前、つまり項希が小学5年生か。
この頃はまだ、あどけない少年という感じですね。
兄貴の竜希は9コ上なので、だいたい20歳前後かな。
兄貴のバンドは男3、女1の構成。
以前にチラッと出ていましたが、ベーシストの女性は「糸さん」と名前が判明。
黒髪ロング、黒ワンピ、ベーシスト、高1、喫煙者、目つき悪い、とこりゃ強キャラ来たでぇ…
大道さんと若干属性がかぶっているので、大道さん推しの僕としては黒優希って感じでちょっと推せそうなふいんきです。

幼い項希にとって竜希は憧れの存在で、彼の影響でギターも始めたり、ここまでは美しい記憶という感じですが…
後半
ピュアピュアな項希が眩しかった前半とは一変して、なんとも陰鬱な後半。
父親と2人で朝食を食べる項希。
鷹見家には母親はいないのかな?まだ未登場ですよね。
裕福な家庭っぽいから、母親が早朝から働きに出ているとも考えにくいですし。
竜希はベッドから出られず、部屋はぐちゃぐちゃ。
飲み薬が乱雑に置かれています。これは鬱病かな…

この場面ですが、少し前にNHKで放送していた、サカナクション山口一郎さんのドキュメントと重なるものがありました。
山口さんも鬱病を公表していて、病気と付き合いながらライブツアーに向かっていく姿に密着した番組だったんですけど、症状がひどいときは本当に布団から出られなくて、スタジオで練習している他のメンバーは個人練習をしながらただ待つしかない…
…っていうような、まさしく今週の竜希やバンドメンバーと同じような姿がありました。
竜希はなかなか売れない焦りから、鬱病を発症してしまったのかな。
現実的に言ってバンドが売れるかポシャるかは、ほとんどボーカルにかかってますからね。
そういう他メンバーの人生も背負っているといういプレッシャーもあるだろうし、鷹見父を見返したくても見返せないという情けなさとかも引き金になったんだろうな。
一方、通う小学校では、兄貴をバカにされるもグッとこらえる項希の姿が…
よくがんばったよ、立派だよ項希。
オレならこうだ!!

クソガキは拳で理解らせる!!
それがオレのやりかた!!
項希がはとっちを気にする理由が明らかに?
今週の話を読んだだけでもなんとなく項希がはとっちにつっかかる理由がわかってきましたね。
もちろん一番の理由は、彩目の悪口を言ったことからはとっちとレスバし始めたことが大きいんですけど(コミックス第3巻参照)、
竜希のボーカルはだいぶクセ強めな声のようです。
項希によれば「歌はヘタやと思う」、クラスメイトのクソガキによれば「声なんか変じゃない?」と。
項希にとっては、はとっちのボーカルは兄貴の下手くそな歌を彷彿とさせるんでしょうね。
だから無性に気になってしまう。
というか53話の時点でまさしくはとっちと兄貴を重ねて見ていますからね。
さて、次回サブタイトルは「在りし日々に揺れる」。
当然過去エピソードの続きが描かれると思いますが、現状バッドエンドで終わることは確定しているわけで、もしかしたらふつうの軽音部過去イチの鬱回になるかもしれませんね。
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