こうして毎週ハンターハンターが読めるのもあとわずか…っぽい。
冨樫先生に「大天使の息吹」を使ってあげたい!!
そんなわけで(どんなわけだ)第406話「神器」の感想・考察です。
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前回の感想・考察
一気に第2層まで駆け上がるフィンクス&フェイタン
遂にシャ=ア事務所の扉を通り、第5層から上層へと向かうことになったノブナガ、フィンクス、フェイタン。
直接の上層である第4層まで通じているのかと思いきや、なんと一気に第2層まで行けるんですって。
これは意外。
第2層への直通経路は、ブラック・ホエール船内の一番外側に位置するむき出しの簡素な階段。
このシーン、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを思い出したのは僕だけでしょうか?
ネルフ本部で渚カヲルに案内される碇シンジが、自分が眠っていた14年の間に世界に何が起こったのかをその目で確認しに行くとき、不安定な階段を恐る恐る降りていったあのシーンです。
軽く足を滑らせでもしたらTHE ENDですね。僕、高所恐怖症なのでそういうことばっかり考えちゃいます…
道すがらの雑談の中で、エイ=イ組(モレナ組)が廃棄物処理場の業者になり変わって、死体処理を行なっているというところまでピタリ読みます。やはりこの辺りの嗅覚もすごいですね。まさに百戦錬磨。
そこでノブナガは単身、第5層に引き返すことに(刀を上層に持ち込むわけもいかないという事情もあり)。
まぁノブナガはヒンリギとの共闘でエイ=イのアジトに潜入しましたからね。
ストーリー的に、次の見せ場はフィンクス&フェイタンに譲るかたちでしょうかね。
自分自身を屈辱のM字開脚 → おしっこしーしーポーズに追い込んだ弁護士ヨコタニの情報もきっちり引き継いたので、もう不覚はなさそうですね。
リンチの死はやはり抗争のトリガーに… ボノちゃんの裏工作、秒でバレるw
久々登場のヒンリギ。
久々登場と言っても1年9カ月の休載を挟んでいるのであって、話的にはわずか7話ぶりの再登場なんですけどもw
すっかり読者人気も高まっているであろう、シュウ=ウ若頭、ヒンリギ=ビガンダフノ兄貴の再登場です。
そんなヒンリギとザクロ(点滴男)、ボノレノフに始末されたリンチちゃんと無言の再会となります…。
首が180度逆にねじ曲げられるという無惨な死。
ザクロからヒソカ(ボノレノフの変身)と会った状況の一部始終を聞きとり、ヒンリギは
- リンチを殺したのはヒソカではなく、ヒソカに化けていた何者か
- そいつはリンチに化け、ザクロに「ヒソカ発見」と組に報告させた
- そのヒソカ(偽)は、ヒソカ(本物)を探している者 = つまり旅団メンバーの可能性大
- そのヒソカ(偽)の役割はオトリ。ヒソカ(本物)探しをマフィアに邪魔されたくないから、マフィアの目線をヒソカ(偽)に引き付ける役
(マフィアはヒソカに大人しくしていてほしい。なぜならヒソカと旅団の対決が始まると、その旅団(ノブナガ達)と手を組んでいるマフィア側も動かざるを得ないから。
マフィアの最も重要視する均衡が崩れる)
ここまでズバリ寸分の狂いなく読み解きます。
どーすんのボノちゃん。
先週、低めのIQで一生懸命考えた作戦が秒でバレてんぞw
やっぱさぁ、仕事でもなんでもそうだけど、
「これで大丈夫だろう」
「問題ないはず」
「たぶんイケる」
って思うときは、だいたい問題が起きているサインなんよ、ボノちゃん。
※ボノちゃんが一生懸命考えていたくだりは前回の感想・考察にて↓
まぁ擁護しておくと、あの短時間のやり取りではリンチの性格(ザクロの心配なんてするはずがない)までわかるはずがないし、こうなったのも無理ないですけどね。
そもそもリンチはすぐに気絶しちゃったわけだし(ハンター好き、気絶をブラックアウトって言いがちな件)。
そして最悪なことに、シュウ=ウはリンチの仇討ちをすることに。
その結果、旅団と組んでいるシャ=アとの抗争に発展することも辞さない構え。
これに関しては前回の考察がピタリ当たりました!やったー!!ちょっとうれしいw
それにしてもボノレノフのキャラがビンビンに立ちすぎじゃないですかー
先週見せたアホの子属性だけじゃなく、今週はドジっ子属性までも…
あざとい。ボノちゃんあざとい。
クロロの狙う「お宝」が判明
盗んだ能力のひとつ、具現化した携帯電話
単独行動中のクロロは、盗賊の極意で携帯電話を具現化。
何気に盗賊の極意のページ内部が公開されるのって初めてのことでは…?
で…ですね、そのページのハンター文字、マジ1時間ちかくかかって解読しましたよ…ゲッソリ
まくがいとなるみ
こいのだいやる6700
いまわしでんわ
ぐげんかしたけーたいをつかって
りそうのあいてをさがしだす
じょうけんをにゅうりょくすると
6-20けたのばんごうがひょうじ
されかけるとあんないがでる
能力名と思われる「恋のダイヤル6700」は、僕も生まれる前の1970年代に活躍したアイドルグループ、フィンガー5の楽曲。
「いまわし電話」は、P-MODELというテクノ界の有名アーティスト平沢進さんが所属していたグループの楽曲みたいですね。
その能力は、本の内容とクロロが使っている様子からして、
- 対象者が自分の近くにいると、念波による通話ができる。
- ただし1日の中で利用回数に制限がある。
- “条件”を緩めて、通話しやすくすることも可能(その際のデメリットは不明)
ってところかな?
しかし、お目当ての人物との通話は成立せず…
「これだけの大人数でも見つからないか 思えば天空闘技場でもそうだったな」とのモノローグがありましたが、これについて34巻収録のクロロvsヒソカを読み返してみたんですが、それっぽい描写はありませんでしたね…
シャルナークのケータイを使って通話しているシーンはあったんですが。
もう、息を吐くように謎を増やさないで!冨樫先生!!笑
お宝の正体は、カキン王国に伝わる三種の神器
クロロの狙うお宝とは、カキンの至宝、三種の神器であることが明確になりました。
継承戦参加者の為に使う儀式の壺 "壺中卵"
継承戦を見守る御神体 "儀座禅物"
次代王に渡される継承の宝剣 "吉兆丸"
さらにクロロの読みとして、ズバリこの神器が保管されているのは第1層しかないと断言。
こうなってくると、王位継承戦にもガッツリ関わってくるじゃないですかー。
さらに言うと、クラピカと再び対面しないほうが不自然っていうレベル。
お宝を狙う目的は、盗賊の極意スキルハンターを進化させるため
そしてこの三種の神器を必要とする目的ですが、それは盗賊の極意の進化のためであると。
その進化を先に済ませないと、“ヒソカを確実に仕留める能力”を盗み、本に収めることができないらしい。
となると、天空闘技場でヒソカとバトルした際に語っていた“能力の調整”というのも、こういった「レアなお宝を盗む」というリスクをクリアしたという事なのでしょうか?
それによって得たリターンが、本を閉じた状態でも能力を使えるようになる補助能力・栞のテーマだった…という可能性はありますかねー。
クロロの生死観は相変わらず
で、カキンの至宝を盗むという条件が明らかになった今、先週のボノレノフのモノローグにも納得がいきます。
団長が今度こそ自分の手で確実に決着つけたいって思ってる事は皆 承知してる…
団長がこの船で探してる「お宝」が「ヒソカを確実に殺るために必要な能力者」だって事も…
だからこそ皆 先にヒソカを殺りたがってる
団長が「確実に」ヒソカを殺す前に
これは、カキン王国の最重要国宝を盗むというのはいくらクロロといえど危険極まりなく、加えて今のクロロの精神状態は平常時とは程遠い状態なので、最悪の事態が起こってもおかしくないということか。
クロロが危険を冒す前にヒソカを始末して、事を丸く収めたい、と。
そんなボノレノフの悪い予感は当たっていて、
既に次善は整い 旅団は続く
オレが 死すとも
それこそが畏怖に足る オレのデザインした旅団…!!
と、相変わらずクロロにとって大事なのは幻影旅団そのもので、自身は生きようが死のうが大した差はないという考え方。
このあたりはヨークシン編にて語られた旅団結成時の思想から、まったくブレていないですね。
葬送のハルケンブルグ
…ごめんなさい、言ってみたかっただけですw
ハルケンブルグ国葬のさなか、再び具現化したケータイを使うクロロ。
またも通話は叶わないわけですが、メッセージが変化しています。
最初は、
お掛けになりました番号の人物は 現在周囲におりません
でしたが、2度目の使用時は
お掛けになった番号の人物が見つかりましたが 念波の届かない場所におります
御自身の座標を変更し お掛け直しください
でした。
つまり直線距離的には近づいているものの、念波が届かない
→遮蔽物がある
→横軸のズレは埋まったが、まだ縦軸のズレがある。要するに階層が違う
→通話を試みている相手は、上層にいる
ということですかね。クロロは現在の第3層からさらに上を目指します。
まとめ
ということで前回~今回にかけて、各地の情勢がだいぶ激変してきました!
- ヒソカ、ボノレノフ(現在は陰獣・梟に変身中)は既に第1層にいる
- フィンクス、フェイタンは第2層へ移動中
- クロロも第1層を目指す
- シュウ=ウはシャ=アと均衡を取り合う体制から一転、抗争の一歩手前状態
- ヒンリギとノブナガの関係性も、協力関係から敵対関係になりかねない
- シャ=アの若頭オウは裏でモレナと組んでいるくさい
- モレナ組もドッグマンが動き出し、何かを始めようとしている
- モレナ組のチンピラ共がレベルを上げ、ヒンリギにリベンジを狙う
特に旅団メンバーが着実に上層階へと向かっている件について。
ミザイストムはイルミとの接触から、旅団が船に乗っていることを知りました。
が、クラピカへの情報共有をあえて自重した可能性があります。
ミザイストムの下した判断は?
その判断がクラピカにどのような影響を与えるのか?
旅団とクラピカの接触は起きるのか?
クロロの目的である、ヒソカを確実に仕留められる能力とは?その能力者とは?
モレナ一味のドッグマンも何らかの能力者を捜索しているが、そのターゲットはクロロと一致しているのか?別人か??
なんだかいよいよ散り散りになっていたピースが集まりつつあるような気がします。
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