【ふつうの軽音部】作中に登場した23曲 元ネタ解説(MVあり)

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ふつうの軽音部
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マンガ配信アプリ「ジャンププラス」で毎週日曜日に連載している「ふつうの軽音部」。

作中には、リアルに実在する邦楽バンドの楽曲が多数登場するのが面白いポイントです。

そのまま読んでも最高に面白い「ふつうの軽音部」ですが、作中に登場するバンドや楽曲の元ネタを知っておくとより一層楽しめます!!

ということで、「ふつうの軽音部」に登場した楽曲23曲を紹介していきます♪

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  2. #1 RADWIMPS/おしゃかしゃま
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  3. #2 銀杏BOYZ/あいどんわなだい
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  4. #3 ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソラニン
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  5. #4 KING GNU/一途
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  6. #5 BUMP OF CHICKEN/天体観測
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  7. #6 Saucy Dog/シンデレラボーイ
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  8. #7 andymori/everything is my guitar
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  9. #8 銀杏BOYS/援〇交際
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  10. #9 Hump Back/番狂わせ
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  11. PR:ここまでの楽曲はコミックス第1巻に収録!
  12. #10 Hump Back/拝啓、少年よ
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  13. #11 あいみょん/君はロックを聴かない
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  14. #12 nunber girl/透明少女
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  15. #13 Syrup 16g/生活
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  16. #14 ACIDMAN/赤橙(せきとう)
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  17. #15 Vaundy/怪獣の花唄
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  18. #16 スピッツ/スピカ
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  19. PR:ここまでの楽曲はコミックス第2巻に収録!
  20. #17 a flood of circle/理由なき反抗(The Rebel Age)
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  21. #18 クリープハイプ/身も蓋もない水槽
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  22. #19 NEE/不革命前夜
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  23. #20 キュウソネコカミ/メンヘラちゃん
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  24. #21 クリープハイプ/凛と
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  25. #22 Mr.Children/名もなき詩
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  26. #23 Creepy Nuts/Bling-Bang-Bang-Born
    1. 場面解説
    2. 曲解説
  27. PR:ここまでの楽曲はコミックス第3巻に収録!
  28. まとめ
  29. まとめ第2弾はこちら
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#1 RADWIMPS/おしゃかしゃま

引用元:ふつうの軽音部 第1話

場面解説

第1話「ギターを買う」より

エレキギターを買いに楽器屋へ来たはとっち。
そこで偶然、後に同じ軽音部員となる鷹見項希と出会うのでした。

その際彼がギターの試し弾きで演奏していたのがこの「おしゃかしゃま」です。

曲解説

「おしゃかしゃま」は、RADWIMPSの5thアルバム『アルトコロニーの定理』に収録されています。
イントロのギターリフがかなり特徴的で、鷹見のギターテクを表現するのにピッタリな一曲です。

そんなイントロは、作曲した野田洋次郎氏が「すごい出会いだなぁっていうフレーズ」と自画自賛するほど。

歌詞もRADらしい社会風刺的な内容で、現代社会の矛盾や問題点をユーモラスに皮肉を交えて表現しています。
ライブではどの公演でも必ず披露されている、RADを代表する一曲です。

#2 銀杏BOYZ/あいどんわなだい

引用元:ふつうの軽音部 第2話

場面解説

第2話「新歓ライブを観る」より

新入生歓迎会で3年生の新田たまき率いるバンドが披露した一曲。

内輪で盛り上がっている光景に共感性羞恥を感じるはとっちでしたが、一方で周りの目を気にせず思いっ切り歌うたまき先輩の姿に惹かれるものもある…というシーンでした。

曲解説

「あいどんわなだい」は、銀杏BOYZのファーストシングルにもなっている曲です。

銀杏BOYZといえば放送禁止スレスレなパンクロックスタイルと歌詞が特徴ですが、この曲もそんな銀杏らしさがしっかり詰まっています。それはMVを観てもらえれば一目瞭然。

曲のタイトル「あいどんわなだい」は英語で「I don’t wanna die」、つまり「死にたくない」という意味です。
その想いは暑苦しすぎるほどの峯田氏のボーカルに乗ってビシバシ伝わります。

#3 ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソラニン

引用元:ふつうの軽音部 第3話

場面解説

第3話「軽音部に入部する」より

初めてマイギターを弾いた際にがんばって演奏した曲。
いつか上達したverもみてみたいものです。

曲解説

「ソラニン」は、ASIAN KUNG-FU GENERATION、通称アジカンの14枚目のシングル曲。
アジカンファンのリクエストランキング第1位に輝いたこともある人気のナンバーです。

同名の映画『ソラニン』の主題歌でもあるのですが、その原作マンガを描いた浅野いにお先生が作詞するという、アジカンの楽曲の中でもかなり珍しい曲。

実は作品タイトルの「ソラニン」は、浅野いにお先生がかつて交際していた相手が「アジカンの新しいアルバム、ソラニンって言うんだって」といった一言がきっかけ。

そこから巡り巡って、映画化して、アジカンが主題歌を担当して…
と、不思議な運命を感じる一曲です。

 

ちょっと話はそれますが、同じガールズバンドマンガ「ぼっち・ざ・ろっく!」においてもアジカンは超重要なバンドだったりしますね(バンドメンバーの苗字が主人公たちに使われていたりとか)。

なわけで邦楽ロックを語る上で、ASIAN KUNG-FU GENERATIONはマストです!
私もアニメ「NARUTO」のオープニングテーマ「遥か彼方」を聴いたときの衝撃は忘れられません。

#4 KING GNU/一途

引用元:ふつうの軽音部 第4話

場面解説

第4話「ギターを練習する」より

部活の練習で鷹見がはとっちと初めて会話した場面で弾いた曲。
「おしゃかしゃま」と同じく、こちらも開幕のギターイントロの「ジャカジャカジャカジャカ…」が特徴的な一曲です。

曲解説

「一途」はご存じの方も多いでしょう。
『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌です。

ちなみに同作品のエンディングテーマ「逆夢」、そしてTVアニメ「渋谷事変編」オープニングテーマ「SPECIALZ」もKING GNUの楽曲ですね。

歌詞は呪術廻戦0の主人公、乙骨憂太の視点から書かれています。
「最後にもう一度 力を貸して その後はもう何もいらないよ 僕の未来も 心も体も あなたにあげるよ 全部全部」という歌詞はほぼ乙骨のセリフそのものです。
作品と楽曲、両方知っていると相乗効果で楽しめますよ!

#5 BUMP OF CHICKEN/天体観測

引用元:ふつうの軽音部 第5話

場面解説

第5話「バンドを結成する」より

はとっちにとって初めて結成したバンド「ラチッタデッラ」。
その最初の曲としてチョイスされた一曲です。

曲解説

こちらも邦楽ロックを語る上で絶対に外せない超名曲。

恐らくBUMP OF CHICKENで最も有名な曲でしょう。
同バンドが一気にブレイクしたきっかけの一曲ですね。

イントロのギターリフが非常に特徴的で、印象に残るメロディーです。
このイントロが始まると、すぐに「天体観測」とわかるほどの存在感があります。

2001年にリリースされた曲ですが、今もなお色褪せることのない曲ですよね。

…ちなみに僕が一番好きなバンプの曲は「メーデー」です。
まぁ全部いいけどね!「車輪の唄」「ラフメイカー」「fire sign」ほんと挙げるとキリがない(笑)

#6 Saucy Dog/シンデレラボーイ

場面解説

同じく、第5話「バンドを結成する」より

曲解説

いまや夏フェスの常連「Saucy Dog」の大ヒットナンバー「シンデレラボーイ」。

2022年カラオケランキング2位に名を刻んだこの曲で、Saucy Dogは初めて紅白歌合戦にも出場しました。
ミュージックビデオは現在YouTubeで1億回再生を突破しています。

タイトルが示すように、夢や希望、そして現実との葛藤を描いています。
特にサビの部分では、「君がシンデレラボーイ」というフレーズが繰り返され、心に残るメロディーとなっています。

#7 andymori/everything is my guitar

引用元:ふつうの軽音部 第8話

場面解説

第8話「弾けないギターを弾く」より

1年生の新人ライブオーディションに落ちたラチッタデッラ。
その直後、誰もいない視聴覚室ではとっちが歌った、作中でも大きなターニングポイントとなったシーン。
そこで歌ったのがこの「everything is my guitar」です。

andymoriは作中ではとっちが「一番好き」と明言しているバンドであり、まさに満を持してこのシーンに持ってきた曲と言えるでしょう。

引用元:ふつうの軽音部 第8話

いやお前ら、フジファブリックは知っとけよ(無茶)

曲解説

「everything is my guitar」は、andymoriのファーストアルバム『andymori』に収録されている楽曲です。

3分もない曲ではありますが、息つく間もないほど早口でまくしたてるようなボーカルが特徴的。
そしてミュージックビデオでも、マイクスタンドやドラムセットを倒したり派手に暴れまわっています。

作中ではとっちは過去のイヤな思い出(両親の離婚、中学で大阪へ転向したこと、歌声を同級生にバカにされたトラウマ)を思い出しつつ歌っていましたが、そういうモヤモヤを力ずくで吹き飛ばしてしまおう!というかのような勢いがある曲です。

はとっちのマイベストバンドandymori、この曲に限らず掘り下げてみると鳩野ちひろというキャラクターへの理解が深まるかもしれませんね。

#8 銀杏BOYS/援〇交際

注:諸々の事情により一部伏字とさせて頂きます(笑)

引用元:ふつうの軽音部 第9話

場面解説

第9話「軋轢が生まれる」より

6月の校内ライブでたまき先輩率いる「性的カスタマーズ」が歌った曲。

新歓ライブに続いて銀杏BOYZ。好きすぎるやろ(笑)

曲解説

またまた出ました銀杏BOYZ。

銀杏BOYZのファーストアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』に収録されている楽曲です。銀杏の曲通して言えることですが、とにかく歌詞がド直球。好きな娘へのまっすぐすぎるメッセージとなっています。

曲名にも歌詞中にもガッツリ「援〇交際」というワードが出てきます…
そんな曲をノリノリで歌うたまき先輩。これはアニメで観たいなぁ(カットされるか笑)

#9 Hump Back/番狂わせ

引用元:ふつうの軽音部 第9話

場面解説

同じく第9話「軋轢が生まれる」より

6月の校内ライブで桃の所属するバンド「sound sleep」が披露した一曲。
Hump Backはsound sleepメンバーにとって特別なバンドということが作中で語られていますので、そこからの選曲は当然でしょうね。

曲解説

sound sleepと同じ3人組ガールズバンド「Hump Back」の2ndミニアルバム『hanamuke』に収録されている楽曲です。

僕自身、実は「ふつうの軽音部」を読んで初めてHump Backを知ったニワカなのですが(笑)
この曲は一回聞いて一耳惚れ。すっかりヘビロテしています。

人生における言いようのない不安やトラブル、そういったものに抗う強いエネルギーが込められていて、林萌々子さんの力強いボーカルと相まって、つらい時に聴くと泣けるけど元気が湧いてくる一曲だと思います。

「おもろい大人になりたいわ」「泣いたり笑ろたり忙しい」などところどころに含まれる関西弁も、大阪が舞台の「ふつうの軽音部」にピッタリマッチしているのではないでしょうか?

PR:ここまでの楽曲はコミックス第1巻に収録!

#10 Hump Back/拝啓、少年よ

引用元:ふつうの軽音部 第13話

場面解説

第13話「別の道を行く」より

sound sleepのメンバーと大ゲンカしてしまい、メンタルボロボロな桃。
そして光の速さでラチッタデッラが解散するさまを呆然と見送るしかなかったはとっち。

この2人を説明もなしにカラオケに連れていく厘
「はとちゃんの歌聴けば全部わかるから!!」と。

状況もロクに呑み込めぬまま、桃から「Hump backの曲」をとリクエストされ、唯一はとっちが知っていたため歌ったのがこの曲です。

曲解説

こちらも「Hump Back」より、ファーストシングル曲でもある「拝啓、少年よ」です。

こちらは青春の苦悩、そして立ち上がる強力なメッセージが込められた名曲です。
前述の通り、この曲が選曲されたのは偶然ですが、「あぁ もう泣かないで 君が思うほどに弱くはない」「遠回りくらいがちょうどいい」といった心を支えてくれる歌詞がはとっちの歌声に乗って桃の胸に響き、第13話のサブタイトルにもなっている「別の道を行く」勇気が出たのでは?と思います。

Hump Backは他にもいい曲がたくさんあるので一緒にハマりましょう(笑)

#11 あいみょん/君はロックを聴かない

引用元:ふつうの軽音部 第15話

場面解説

第15話「初ライブをする」より

初めてボーカルを担当することとなったはとっち。
サポートメンバーにたまき先輩を迎えて、1年生お披露目ライブで歌った曲です。

曲解説

今や説明不要のシンガーソングライターあいみょんがブレイクするきっかけとなった一曲。

あいみょんの魅力といえば「歌詞」が大きなポイントのひとつだと思いますが、この曲も例に漏れず歌詞がいい。

「僕はこんな歌で あんな歌で 恋を乗り越えてきた」

恋を、乗り越えてきた。シンプルながらものすごい表現だと思うんですよ。

恋というとキラキラした、青春、甘酸っぱいというポジティブなイメージを抱きがちですが、片思いのうちはそんなことはなく、心苦しいものですよね。
「じゃあ恋なんてしなきゃいいじゃん」と言われてもそんなことは無理で、恋はしてしまうもの。コントロールできないもの。

そんな「恋」の「衝動性」と「たまらなさ」をたったワンフレーズにギュギュっと凝縮した、すさまじい表現だと思うんです。

残念ながら作中では大失敗に終わってしまいましたが、強くなったはとっちにまた歌ってほしいですね。

#12 nunber girl/透明少女

引用元:ふつうの軽音部 第16話

場面解説

第16話「ボーカルになる」より

ボロクソにやられた1年生お披露目ライブ。
そして、中学生時代に歌声をバカにされたトラウマ。

それでも立ち上がるガッツを持っている娘、それが鳩野ちひろなのです。

夏休み中ずっと近所の公園で弾き語り修行をする!と意気込むはとっち。
その1日目に歌ったのがこの曲です。

ちなみに同話では、はとっちの憧れのギターボーカルである向井秀徳氏が登場しています(はとっちの回想の中で)。

引用元:ふつうの軽音部 第16話

それから第1話、楽器屋のシーンでも「向井秀徳も愛用している」という理由からテレキャスターを買っていましたね。

曲解説

そんなはとっちが尊敬して止まないロッカー、向井秀徳氏が「ZAZEN BOYZ」以前に組んでいた伝説的ロックバンド「number girl」のセカンドシングル曲。

僕がナンバガを知ったのは、ナンバガの4thにしてラストアルバム「NUM-HEAVYMETALLIC」でした。
人気ロックバンド漫画「BECK」の扉絵として登場したのですが(漫画の作中キャラクターにアレンジされていますが)、めちゃくちゃインパクトのあるジャケット絵だったんですよ。

それでCDショップで衝動買いしたんですが…初めてナンバガを聴いたときは驚きましたね。

正直「怖い」「不気味」という感想が一番に出てきました。

それでも恐る恐る聴いてみると、めちゃくちゃ深い味わいが隠されていることに気付きました。

曲解説ってかバンド解説になっちゃいましたが、ナンバガは何回か聴いているとほんとに病的にハマる中毒性がありますのでぜひ!
ヤバいクスリと違って合法ですから(笑)

#13 Syrup 16g/生活

引用元:ふつうの軽音部 第17話

場面解説

第17話「弾き語り修行をする」より

弾き語り4日目に歌った曲。
バイトもしながら、真夏の暑い中、練習し続けるはとっち。

だんだんと歌う楽しさを感じはじめます。

曲解説

バンド名「Syrup 16g」は「シロップ16グラム」と読みます。
そんな彼らのインディーズ1stアルバム「COPY」から。

これはシブい選曲と言わざるを得ない。

曲中で何度もリフレインされる「心なんて一生不安さ」という歌詞、全体的に少し気だるそうなボーカルが特徴的です。

#14 ACIDMAN/赤橙(せきとう)

引用元:ふつうの軽音部 第18話

場面解説

第18話「地雷を仕掛ける」より

この曲を最後にそろそろ帰ろうか…というとき、巽玲羽と出会ってしまいます。

曲解説

かなり長く活動している3ピースロックバンド「ACIDMAN」ですが、その中でも2000年にインディーズリリースと、かなり初期のヒットナンバー「赤橙」。
これまたシブい選曲と言わざるを得ない。

叙情と風景描写が織り交ぜられた抽象的な詞が特徴的ですね。哀愁漂うというか…
よく聴きこまないとこの曲の世界観は理解できないかも…

#15 Vaundy/怪獣の花唄

引用元:ふつうの軽音部 第19話

場面解説

第19話「大海を知る」より

はとっちの弾き語り修行の場にたまたま現れた、同中で元生徒会長で現軽音部と属性モリモリの巽。

彼女がはとっちのギターを借りてその場で弾き語りした曲です。

曲解説

シンガーソングライターとしてだけでなく、映像クリエイターとしても活躍するVaundy。

YouTubeのミュージックビデオは1億回再生を突破、2023年のカラオケランキングでは1位に輝いています。
紅白歌合戦に初出場を果たした際に歌ったのもこの曲でしたね。

Vaundyといえば本当にどんなジャンルも幅広く歌う、マルチという言葉では言い表せないとんでもない才能を持ったアーティストだと思いますが、この「怪獣の花唄」はキャッチーでわかりやすく盛り上がれる曲ですね。

Vaundy自身、「コール&レスポンスを意識したライブ向きの曲」と評しています。
そりゃカラオケで歌われるのも当然ってなわけです。

#16 スピッツ/スピカ

引用元:ふつうの軽音部 第20話

場面解説

第20話「面影を重ねる」より

弾き語り21日目。
突然現れたたまき先輩に聴かせた一曲。

はとっちの歌う「スピカ」を通してたまき先輩は、家庭教師のひかり先生を思い出すのでした。

バンド活動をしていたひかり先生。
たまき先輩にとってそれは初恋だったけど、想いを伝えられなかった…
それでもひかり先生との出会いがあって、バンドをやるようになり、音楽が好きになったことを。

曲解説

スピッツの19枚目の両A面シングル「楓/スピカ」に収録されている曲。

曲名の「スピカ」とは、おとめ座α星(おとめざアルファせい)とも呼ばれる、おとめ座で最も明るい星。春から初夏にかけて青白く輝きます。
ミュージックビデオを観ても、そのあたりの季節の曲とみて間違いなさそうです(半袖なので…笑)。

同じ両A面シングル曲の「楓」は別れの歌。それとは対照的に「スピカ」は温かみのある曲。
全体的に敬語が含まれており、優しく語りかけるような歌詞が特徴的です。

特にサビラストの「幸せは途切れながらも続くのです」が染みますねー。
ちょっとイメージしてみて欲しいです。
「幸せは続くのです」よりも「幸せは途切れながらも続くのです」のほうがすごく深みがありませんか?

作中では初恋のほろ苦い思い出を回想していたたまき先輩。
ノスタルジックな思い出に浸るにはピッタリのミディアムナンバー。
選曲の妙が光りますねぇ。

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#17 a flood of circle/理由なき反抗(The Rebel Age)

引用元:ふつうの軽音部 第25話

場面解説

第25話「バンドを結成する」より

鷹見に「別れよう」と言われ、どん底に落ちた彩目。
彼女は彼女なりに、人に好かれる「ふつうの女子」を演じて頑張っていましたが、結局のところそれも無駄だった…と自暴自棄になります。

そんな失意の彩目に、はとっちが弾き語りで聴かせた一曲。

はとっちは夏休み中の弾き語り修行を終え、ボーカルとして一皮むけた状態。
1年生お披露目ライブで大失敗に終わったはとっちの姿しか知らない彩目は、その成長ぶりに驚くのでした。

「ふつうの軽音部」序盤のヤマ場で選曲されたのがこの曲です。

曲解説

a flood of circleの3枚目のアルバム「FUCK FOREVER」のリードナンバー。

うまくいかない人生、それでも自分は自分の思いのままに生きる!という反骨精神が歌詞にこれでもかと詰まっています。
その想いは佐々木亮介氏の熱量こもったボーカルと相乗効果を出す一方、メロディー自体はキャッチーであり、熱すぎないというか、スッと入ってくるバランスも持っている一曲だと思います。

サビ前の「ざけんじゃねぇ」がインパクトありますね。
作中でも彩目がいろいろモヤモヤ考えてるところを「ざけんじゃねぇ!!」と一蹴。

オリジナルでは一言ボソッと言うような「ざけんじゃねぇ…」ですが、はとっちは強くシャウトしています。いいアレンジです。

#18 クリープハイプ/身も蓋もない水槽

引用元:ふつうの軽音部 第26話

場面解説

第26話「バンド名を決める」より

文化祭ライブで演奏する曲を決める際、彩目が取り出した「バイト前に聴く曲」のプレイリスト。
そこに含まれていた曲です。

曲解説

邦ロックを語る上で外せないバンドのひとつ、クリープハイプが登場。
今やかなり活動経歴の長いバンドですが、そのメジャーファーストアルバム「死ぬまで一生愛されると思ってたよ」に収録されている曲です。

もうこの曲は聴いてもらったほうが早いのですが、世の中に対する不満やモヤモヤを詰め込んだかのような歌詞が特徴ですね。

特にサビ前は必聴。いきなり「バイト先のクソが」が繰り返されます。

えっ、「バイト前に聴く曲」って、そっちの意味で??

ちなみにクリープハイプの同アルバムには「バイト バイト バイト」という曲もあります。
まだバンド初期のアルバムですし、バイトと掛け持ちの頃に作った曲なんでしょうかね?
こちらも聴いてみてください。

#19 NEE/不革命前夜

場面解説

同じく第26話「バンド名を決める」より

「バイト前に聴く曲」のプレイリストに含まれていた曲です。

曲解説

NEEの4枚目のシングル「JINRUI」収録曲。

なんで「バイト前に聴く曲」かはよくわからなかったですが笑
疾走感あるサウンドは「これからバイト頑張ろう」という気分にはなるのかも。

抽象的な歌詞なのでそれぞれ聴いた人次第で解釈は変わってきそうです。
手描き風のミュージックビデオと合わせて考察してみるのも良さそうですね。

#20 キュウソネコカミ/メンヘラちゃん

場面解説

同じく第26話「バンド名を決める」より

「バイト前に聴く曲」のプレイリストに含まれていた曲です。

曲解説

キュウソネコカミはコミックバンド…とまでは行きませんが、日常の出来事をユーモラスに、風刺や皮肉を込めた楽曲が多い5人組ロックバンドです。

バンド名はファイナルファンタジーX−2に登場する武器「キューソネコカミ」に由来。
瀕死のときにダメージと回復量が9999になるチート級のアクセサリです。

もちろん元を辿れば「窮鼠猫を噛む(ネズミも追い詰められたら猫を脅かすような反撃に出ることがある)」のことわざに由来していて、いずれにせよ逆境、崖っぷちからの反逆、反骨精神のようなマインドで活動しているバンドと言えるでしょう。

そんなキュウソネコカミの「メンヘラちゃん」は、メジャー2枚目、通算4枚目のアルバム「にゅ~うぇいぶ」収録の1曲。

メンヘラ彼女に振り回される男の心境をストレートに表現した曲…ですが、これを「バイト前に聴く曲」プレイリストに入れるセンスは正直よくわからないです(笑)

#21 クリープハイプ/凛と

引用元:ふつうの軽音部 第27話

場面解説

第27話「陰謀を巡らす」より

はーとぶれいく結成第1回の作戦会議でファミレスに集まったあと。

いつもの厘の「カラオケ行こ!」のお誘いで、彩目2人きりでカラオケに行きます。
そこで彩目が歌った曲です。

曲名の「凛と」は、もしかして「厘と」とかけているのでしょうか(笑)

曲解説

「身も蓋もない水槽」とは一転、こちらは割と最近の曲で、2023年3月にリリースされたEP「だからそれは真実」に収録されている曲です。

タイトルの「凛と」は、毅然としている様子や気高い姿勢を表しており、曲全体を通して強さと脆さが同居しているかのような感覚があります。

いじめられがちだった小学校時代、陽キャであろうと自分を偽った中学時代、他人を見下さなければ自分のアイデンティティを確立できなかったこれまで。

そんな、一見強そうに見えて心は繊細な藤井彩目という人間を表現する意味で、この場面で彩目に歌わせたのかもしれませんね。

#22 Mr.Children/名もなき詩

引用元:ふつうの軽音部 第28話

場面解説

第28話「仲間と出会う」より

彩目に弾き語りを聴かせた際、実はバイトがあったことを忘れていたはとっち。

そのとき代打でバイトを引き受けてくれた水尾は、交換条件としてはとっちの弾き語りを聴かせてほしいと言うのでした。

そこで披露したのがこの曲。

水尾はナチュラルにどんなことでも全力で頑張る人間。
しかしそれが仇となり、ゆるく活動するバレー部では浮いた存在となってしまう…そんなことを思い出してしまうのでした(スラムダンクの赤木を彷彿とさせる場面です)。

水尾ははとっちの弾き語りを聴いて、夏休み中ずっと弾き語り修行をしてきたその努力を確かに見抜き、一目置くのでした。

曲解説

はっきり言ってミスチルなので説明不要かと思いますが(笑)
10枚目のシングル曲。なんと当時オリコン初、発売初週でミリオンヒットを達成したモンスター曲です。
ちなみにミュージックビデオは作られていない、シングル曲としてはなかなかレアな存在でもあります。

さて、はとっちにしては珍しくドメジャーな曲のチョイスとなった「名もなき詩」。

「あるがままの心で生きようと願うから 人はまた傷ついていく」
「知らぬ間に築いていた 自分らしさの檻の中で もがいているなら 誰だってそう 僕だってそうなんだ」

このあたりの歌詞は、水尾が体験した生きづらさ。
それでもそんな中で頑張っている人は他にもいるんだよ、というエールのようにも読み取れますね。

#23 Creepy Nuts/Bling-Bang-Bang-Born

場面解説

3巻のおまけページにて登場。

どんなシチュエーションだったかは、ぜひご自身の目でお確かめください!

曲解説

ぶっちゃけ解説いる?ってくらい有名な曲ですが笑

こちらは週刊ジャンプ本誌の作品「マッシュル-MASHLE-」のTVアニメ第2期オープニングテーマとなり、「BBBBダンス」がTikTokなどで大バズりした曲。
小さな子どもが「ブリンバンバンボン ブリンバンバンボン♪」と歌っているところを見た人も多いのでは?

アーティストのCreepy Nutsですが、ラッパー:R-指定とDJ:DJ松永の2人によるヒップホップユニット。2人ともそれぞれの領域でもの凄い実績を上げているコンビですね。

この曲がバズって、普段ラップを聴かないという人の大勢がCreepy Nutsを知ったことでしょう。

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まとめ

ここまで、「ふつうの軽音部」作中に登場した22曲 元ネタを解説してみました!

できれば楽曲単位でなく、登場したバンド自体を深く聴きこんでいければ、もっともっとこの作品を味わうことができそうですね。

邦ロックの沼は、深く、広い…

まとめ第2弾はこちら

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