今週もハンターハンターが読める幸せが、そこにある。
第402話「手紙」感想・考察です!
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前回の感想はこちら
第5王子ツベッパの守護霊獣、発動
こちらは第375話で読者向けに能力が公開されている霊獣。
ただし、作中では誰も(第5王子陣営でさえも)その能力まではわかっていない状況です。
第1王子ベンジャミンの私設兵:リハンが「和平条約締結直後のタイミングで(守護霊獣が)姿を現した…!!」とモノローグで語っていましたが、この読みはズバリ的中したということですね。
つまりこの時点で言えることは2つ。
- ツベッパの守護霊獣が能力発動条件を満たした=薬品を生成し始めた?
- リハンの念能力「異邦人(プレデター)」の発動条件をひとつクリアした
ということでツベッパはひとつ歩を進めると同時に、ひとつリスクを抱えたわけですね。
ちなみにリハンの念能力「異邦人(プレデター)」をざっと振り返っておくと、
・相手の念能力を解析し、発動する
・解析が正しければ正しいほど、またノーヒントの状態からであればあるほど、発動時の異邦人(プレデター)は強くなる
・念能力の解析がキモなので、シンプルな強化系・放出系に対しては効果が薄い
・異邦人(プレデター)発動後48時間、リハンは念能力を一切使えない
という能力で、第8王子・サレサレ(デブでパリピで継承戦クソくらえーって言ってたやつ)の守護霊獣を捕食しました。
(その後、別のベンジャミン私設兵により、サレサレ本人も殺害されました)
バルサミルコ、暗躍
ベンジャミン私設兵の兵隊長、バルサミルコ。
念ではなく通常の兵器(人工ウィルス)で、目下最大の危険人物・第9王子ハルケンブルグを始末しようと動きます。
これはハルケンブルグにとっては脅威ですね。
ウィルスも普通にしていればまず気づくことは不可能なギミックで仕込んでいますし、それに加えて当然バルサミルコも手練れの念能力者でしょう。そしてベンジャミン私設兵の隊長を務めるほど頭脳もキレる男ですから。
ただ、逆に返り討ちとなり、右腕を失ったベンジャミン陣営というのも、物語のバランス的には面白くなりそうな展開です。
それにしても…
この王位継承戦編、キメラ=アント編でのネテロの最期を何度も思い出します。
本当に「人間の底すら無い悪意」をまざまざと見せつけられるばかりです。。
人間はかくも醜いものかと。
ツェリードニヒ陣営
ツェリードニヒっていま何してるんだっけ
「お やっと10秒切ったか 先は長いな」と、朝8時にもかかわらず修行真っ最中のツェリさん。
朝型とは意外です。
ただこのシーン、ちゃんとコミックスを読み込んでいないとツェリードニヒが何をやっているかわけわからんちんだと思います。
安心してください、解説しますよ!
これは第386話に遡りますが、”絶”のスピードを速める修行をしているわけですね。
つまりオーラを閉じ初めてから、完全に閉じ終わるまでの時間短縮を目指しているところです。
ツェリードニヒにとって”絶”は単なる”絶”ではなく、必殺の”刹那の10秒”の発動トリガーですからね。
この秒数が縮まれば縮まるほど、ツェリードニヒのヤバさは跳ね上がっていくわけです。
私設兵サルコフの何気ない一言
さて、ここで私設兵サルコフ(上図のツーブロックの男)が何気ない一言をモノローグ中で発しています。
“絶”は生まれつき出来てたオレですらだぞ…?
そうなんです、この何気ない一言をスルーしちゃあいけないんですよ。
前回の話を振り返りましょう。
ビヨンドの実の子・ロンギが語っていました。
「生まれた時から私達は念能力が覚醒していました」
「新生児が念能力を覚醒させると 本能的に過度の疲労を避けようと"纏"や"絶"が短時間で身につくらしく(以下略)」
つまり、生まれながらに”絶”を使えるサルコフは十中八九、数十人いると言われるビヨンドの子のひとりということでしょう。
(ハンターハンター好き、十中八九って言いがち)
なお、ビヨンドの子は生まれながらにして”呪い”が掛けられているわけですが、ロンギがそのことを自覚できたのは偶然によるものでした。
なのでサルコフも十中八九、自覚なきビヨンドの子と考えられます。
(ハンターハンター好き、十中八九って言いがち(2回目))
ツェリードニヒ陣営もまたさらに関係性が複雑になってきました。
カチョウ・センリツ陣営の作戦
ターゲットは第7王子ルズールス
フウゲツが衰弱状態にあるのは、何者かの麻薬のような能力を受けたものだと推測するセンリツ。
それに対してカチョウは、犯人は第7王子ルズールス(ヤク中のやつ)が怪しいと言い放ちます。
動かぬ証拠などないが、それ以上に時間がない。
このままだと数日のうちにフウゲツの命は尽きてしまう。
ということで、カチョウは自らの死すら利用する大胆な作戦に出ることに。
作戦内容をまとめると、
表向きは、カチョウが亡くなる直前に書いた(という設定の)手紙を届けるという目的で、フウゲツがルズールスの部屋に行く
その真の目的はフウゲツの守護霊獣の能力「秘密の扉(マジカルワーム)」の入口を作ること
※入口はフウゲツが一度行ったことのある場所でしか作れない
ついでに(ルズールス狙いの作戦をカムフラージュするため&今後の立ち回りのため)ルズールス以外の王子にも手紙を届けに行く
その後、ルズールスを拉致し、救命艇まで運ぶ
(センリツの演奏でルズールスの意識を飛ばし、カイザル(メガネの男)が運ぶ)
そして、ルズールスを始末&追放する
こんな感じ。
徹底的にカイザルの愛を疑うセンリツ
突然の「右ストレートでぶっ飛ばす まっすぐ行ってぶっ飛ばす」ばりのストレートな告白を受けたセンリツですが、一貫してカイザルを信用しようとしない、それどころか操作系能力者に操られてるまで考えちゃってるのがちょっと笑えるポイント。
おそらくセンリツは以前「闇のソナタ」を一部聴いてしまったことで女性としての美しい姿を失ってしまい、それが大きなコンプレックスになってしまってるんでしょうね。
平たく言えば「私が男性にモテるわけがないのに、どうして告白してくるの!」みたいな、なんかラノベのタイトルみたいなことをつい考えてしまうのでしょう。
さらに悪いことに、心音から相手の精神状態を読み取れるセンリツの能力と、愛を告白するときでさえ心音が全く乱れないカイザルの相性がエグいくらい最悪なのも拍車をかけていますよね。
せめて少しくらいドキドキしてくれれば、センリツも彼が本当に好意を寄せてくれているかも?と思うはずなのに…
嗚呼、空回り。
まぁそんなことはさておき、さっそく作戦を実行に移します。なにしろ時間がない!
ベンジャミンの”失言”とは
まずは1001号室、ベンジャミンへ手紙を届けに行くフウゲツたち。
ベンジャミンへ向けた手紙は、極々普通の内容とのこと。
それはそう。ここでは手紙の内容などまったく重要ではないので、下手に刺激しても逆効果。
手紙を早々に読み終えて、カイザルと会話するベンジャミン。
会話の内容からベンジャミンはある失言をしてしまったということですが、普通に読んでたらこのへんマジで何がなにやらわかんないので掘り下げてみました。
Q. ベンジャミンの失言によって何が起きた?
A. ベンジャミンが機を見て特殊戒厳令を執行しようとしていることがカイザルにバレた
Q. 失言って?どこが失言だったの?
A. カイザルはカマをかけて「強権を執行しますか?」とだけ言った。
(一口に”強権”と言ってもいくつかの段階がある)
それを受けてベンジャミンは、最大強権の「特殊戒厳令」のことをポロっと言い出した。
つまりベンジャミンの頭の中に「特殊戒厳令の発動計画」があることが漏れてしまった。
Q. ほーん。で?特殊戒厳令ってなんや?ヤバいんか?
A. 第400話にヒントがあるんやで
つまり特殊戒厳令が発動されたが最後、中立な立場の司法局でさえ軍の管理下になる
するとあら不思議!その軍のトップにいるのはベンジャミンなので、実質ベンジャミンが
カキンの法律さえも捻じ曲げて好き放題利用できることになる
要はやりたい放題、どくさいスイッチ押し放題ってことや!!
いやー、この辺は本当に注意深く読んでないとわかんないですね。
ストーリー的にはわずか2話だけ前の話なんですが、なにしろ1年9カ月の休載を挟んでますからね笑
第6王子タイソンのひとコマ
フウゲツからの手紙を受け取るタイソンのひとコマがなかなかエモい。
※タイソンは、クラピカの師匠イズナビが護衛に就いている王子です。
彼女、イケメンばかりを護衛に揃えて、稚拙なJ-POPのような世界観をタイソン教とか言って広げていますが、他者へ向ける愛情はほんとに本物ですよね。
ついついバカにしがちですが、きょうだい同士の殺し合いが行われている異常極まりない世界において、自分の出生を恨むでもなく、一貫して愛を説くその姿勢。これはひとつの強さだと思うんですよね。
個人的にはけっこう死んだらショックなキャラクターです。
作戦のターゲット、第7王子ルズールス
ルズールスに向けられた手紙は、第4王子ツェリードニヒの悪事をリークするもの。
しかしルズールスは諸々考えた結果、ツェリードニヒのスキャンダルは置いといて我関せず。現状維持を選びます。
ともあれ、これで真の目的である秘密の扉(マジカルワーム)をルズールスの主寝室に出現させる下準備は無事完了。
ノストラード組の連携が実現!
バショウが本当に久々に流離の大俳人(グレイトハイカー)を使い、フウゲツに憑りつく低級邪霊を追い払ってくれるお守りを持たせてくれました。
いい仕事するぜ、兄貴!
そしてようやくセンリツ→クラピカの連絡が(手紙という一方的な形ではあるものの)とれました。
内容はというと、
- ベンジャミンの秘密
- ツェリードニヒの悪行
- ハルケンブルグの出生の真実
- 継承戦そのものを揺さぶるほどの情報
と、三色チーズ牛丼の特盛りに温玉付きかってぐらい情報てんこ盛りなおてがみ。
(ちなみに同じ内容をハルケンブルグにも送っているとのこと)
こんなメガトン級の情報を受けて、クラピカのキャパは大丈夫でしょうか?
なんにせよ、久々にノストラード組の3人が連携を取って動く姿はとてもエモきものでした。
さいごに
ということで動き出したルズールス始末作戦!
立場としてはセンリツとバショウが対立する構図になるんですが、そこは大丈夫でしょうか?
バショウも見て見ぬふりをするのかな?
でもルズールスとは合法なハッパを吸って意気投合してたしなぁ…
うーん、読めない!!
そして気がかりなのは、以前にもカチョウフウゲツの離脱作戦、念入りに計画した上で失敗してますからねぇ。
今回も念入りな作戦準備の描写があって…このまますんなり成功するのか。若干心配ですね。