水尾・川上純・レイハ 過去エピ完結回【ふつうの軽音部 88話感想】

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ふつうの軽音部 感想
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不慮の事故で大怪我してもなお、前向きにリハビリしていた川上純。
いったい何があって落ちぶれてしまったのか?
そして川上純がそんな状況だというのに、水尾とレイハが付き合ったのはなぜか?

その答えが明かされる、ふつうの軽音部 第88話「春浅き日々を降りる」感想、考察です。

※当記事では「ふつうの軽音部」のネタバレを含みます

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前回の感想はこちら

水尾・川上純・レイハ 過去エピソード完結編

堕ちていく川上純…

まずは姉貴の友達と偶然会ってしまい、半ば強制的に彼らの車に入れられてしまう…
これが落下の始まりでした。

引用元:ふつうの軽音部 第88話

…っとに、DQNってどいつもこいつもいちいち群れたがるよなぁ?
たぶん生物として下等なんでしょうね。下等な生物ほど群れを成す。
逆にいうと完全なる生物に子孫や仲間はいらない。頂点は常にひとつ。SEX 必要なし

そして、まだ中学生。ガードが甘い川上純は、タバコを片手に持った写真を撮られ、SNSで拡散されてしまう…
ROOKIESでもこんなんありましたわ

引用元:ROOKIES 第141話

今みるとチェキで撮ってる画がシュールすぎるw
スマホとかはもちろん、ガラケーにカメラ機能さえついてなかった時代だからね…

学校中から叩かれてしまう川上純。水尾とレイハは…

川上のタバコ写真をSNSにアップしたのは、同じクラスのキモメンでした。
このあたりは非常に現代的…現代ならではのイヤなところですね。

学校中で川上の悪口が流れる中、水尾は今にも殴りかかりそう…
一方のレイハは努めて冷静。
こういうところは女性特有の強さを感じますね。

けれどもレイハも、怒りを無理矢理なんとかフタしているような精神状態。そりゃそうです。

引用元:ふつうの軽音部 第88話

なるほどね~、ここからレイハさんの「所詮この世は弱肉強食 強ければ生き、弱ければ死ぬ」という志々雄真実イズムがより際立っていったのか。
だからヘタクソなエンジョイ勢のトゲトゲピーナッツが気に食わなかったのか。

そうなると、第19話ではとっちに声をかけていたのも「はとっちを守ってあげたい」「生徒会長の務め」とか、そういうことではなくて「いじめをするようなクズ共を痛い目に遭わせてやりたい」という動機だったように思えてきました。今となっては。

引用元:ふつうの軽音部 第19話

川上純、完全に心折れる

川上純は完全に自暴自棄となり、本当にタバコまで吸い始めてしまう。
あげくの果てにはレイハをも冷たい言葉で突き放してしまう…

そしてレイハが去り、水尾とふたりきりになって、こう告げます。

引用元:ふつうの軽音部 第88話

これで、「川上純が大変なときだというのに、水尾とレイハが付き合った」違和感も解決ですね。
川上の最後の頼み。義に熱い水尾はそれを実行した。
ところが、こんな状況でうまくいくわけもなし。わずか3ヶ月で破局した…ということなんでしょう。

今回の過去エピソードはここまでだけど、水尾がレイハと付き合って別れるところも後で描写されるかな?

鷹見項希というカリスマ

過去エピソード明け。
水尾の話を聞き、手の震えが止まらない彼の現状を見て、何も言えない田口。そして出演辞退を申し出ようと提案する遠野。いたってまともな反応の2人です。

ところが、汗ひとつかかずに話を聞いていた鷹見、こいつだけはスケールが違った。

引用元:ふつうの軽音部 第88話

ふつうなら退いて当然なところを、涼しげな顔で前に進む。
これは素直にカッコよかった!
自分自身も辛い経験をしてきた鷹見だからこそ、水尾の話と今の状況を冷静に受け止められたんだろうな。

圧倒的なテクニックと揺れないメンタルを併せ持った、まさにリーダーの器。
水尾はもちろん、少なからず田口と遠野も今回の件で動揺しているでしょう。そんな2人をも引っ張っていく鷹見のカリスマ性ったら…

もしかして合同ライブ編の主人公はプロトコルなのかもな?
はーとぶれいくは今回はエンジョイ勢かもね。なんというかあんまり戦う顔をしていないよね。
厘さんもいったん自重モードに入ってるし。

水尾と川上純、これから先どうなるのか

さて、概ね語られた水尾と川上純のこれまで。
ここで考えたいことは、2人のこれからがどうなっていくか、ということ…

そこで問題だ!
水尾と川上純、行き違えたふたりの道は再び交わるのか?
3択 ― ひとつだけ選びなさい

答え① 川上純、水尾のライブを観に来て、心打たれて改心

答え② なんと川上純もバンドマンで、プロトコルと対決
紆余曲折を経て改心する

答え③ 別に水尾のライブとか観に来ないしもうふたりは二度と会わない。現実は非情である。

①や②は実にマンガ的な展開だし、ハッピーエンド。

けれども僕は③を推したいのです。
だって今さら川上純が水尾やレイハに会いに来るとは思えないし、特殊詐欺で逮捕まで行っちゃってますからね。もう今さら丸く収まりようがないところまで来ていると思う。

この作品はふつうの軽音部ですから。
いろいろと非現実的なところもあるけど(だいたい厘のせい。笑)、基本的にはありのままの人間関係を描くマンガ。

“どうしようもないものはどうしようもない”
“現実でドラマチックなことはそう起きない”、そういう結末で僕はいいと思うんですよね。
ふつうに考えて、ここから復縁って…無理じゃない?

まぁ、僕そもそも高校3年間ぼっちだったからわかんないけどね!!
復縁とかいう前に、友達つくるところからできてないっていうね!ハハッ!!
ハハッ……

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