鶴副部長の暴走に、ついに厘が牙を剥く…!
悪vs悪、地獄のレスバが開始まる!!
ふつうの軽音部 第74話「悪が悪を叩く」感想、考察です。
※当記事では「ふつうの軽音部」のネタバレを含みます
前回の感想はこちら
とりあえず大天使・大道さんで心癒してから読むのもアリだと思う!
幸山厘、カウンター開始
第57話にて鶴副部長が仕込んでいた、「吹奏楽部顧問・指川を召喚 → 校則的にグレーであるコスプレを指摘させる → ハロウィンライブをぶっこわす!」策が発動。
これに対し、黙って見ているなど天地がランバダを踊ってもありえない、それが幸山厘。
即座に迎え打ちます。
まずは前々回、第72話にて合鍵を使って生徒会室に不法侵入していた理由が明かされます。
その理由とは、異装届なる書類、要はコスプレ許可証をでっちあげるためでした。

この悪びれる様子が1ミリもない笑顔よw
「それは文化祭のときに出すやつ…」という指川先生の指摘が入りますが、ちゃんと理論武装は済ませている厘。
他でもない(指川が顧問を務めている)吹奏楽部が、6年前に異装届を提出した実績があった。
指川先生は6年前は谷九高校に赴任されていなかったので、知らなくて当然のこと…
それをなぜ厘が知っているのかという話なんですけど笑
お前、6年前っていったら小4だぞ?笑
そして、異装届そのものは事前に生徒会に提出している…
わけは、もちろんありません。
- 顧問の丸田先生に事後でサインを貰い(刑法159条 私文書偽造罪)
- 日付をでっち上げ(同じく刑法159条 私文書偽造罪)
- 生徒会室に忍び込み(刑法130条 建造物侵入罪)
- 生徒会の承認印を押し(刑法第167条 私印偽造罪)
- 承認済み案件ファイルに写しを収納(刑法233条 偽計業務妨害罪)
- その偽造書類を行使する(刑法第161条 偽造私文書等行使罪)
とまぁこれだけの重罪を重ねた厘(AIへの質問なので罪状は正確とは限りませんよ笑)
現実であれば執行猶予なしの即実刑でしょうね!しらんけど
しかし表向きには「事前に書類提出してくれていた、しごでき厘ちゃん」を演出し、しれっと軽音部員からの好感度アップ。
だけでなく、「生徒会長でもある鶴が、本来提出しておくべきものだったはず」
すなわち「あれれー?立場上、あなたが事前申請に気づかないわけがないですよね?おかしいなあ~(棒)」と追及する厘。

さぁさぁさぁ!
厘が生き生きしてきたぞ!!
幸山厘、デンプシーロール発動
ここが攻め時と判断した厘は、第2の矢を放つ!
「このタイミングで指川先生が入ってきたのは偶然じゃなく、鶴副部長の描いたシナリオだった疑惑」を投げかけます。
軽音部員たちがザワつく中、間髪入れずに第3の矢!
グダグダに終わったパート練習について、もとはと言えば鶴副部長の発案で、部員同士のいざこざを引き起こすための案だったのではないか?と指摘。
火花散るレスのデンプシーロールで、軽音部員たちの猜疑心がピークに達したそのとき、鶴副部長のガードが空いたところにとどめの一撃!

いつにも増して瞳孔ガン開きである。
実に生き生きと、鶴副部長を追い詰める厘。
彼女自身も自己分析していますが、ただ単に唯一神・はとっちの成長を邪魔するだけでは、さすがにここまで容赦なくボコ殴りはしなかった。
しかし鶴副部長の行動は、天然ではなく悪意をもった計画的なものだ。
ならば徹底的に叩きまくる、それがたとえグレーな(てか黒色無双ぐらい真っ黒なんだけど)手段を使っても!
…という考えなんですね、厘は。

いや確かに第55話で、「度が過ぎるようなら、軽音部から退場いただくことになる」とは言ってたけどさぁ…

まさかここまでガチ退部に追い込もうとしてるとは思わないやんw
鶴副部長の「機熟」、発動。
弾丸をすべて撃ちきった厘。
やったか…!?
と思ったときは、たいていやってないのが相場です。
鶴副部長のターン!ドロー!
まずは軽音部を毛嫌いしている指川先生を利用。
彼が軽音部を「チャラチャラした奴らの集まり」と軽んじているようなセリフを引き出し、軽音部員と激しく衝突させる。
どうやらそのムーブで、鶴副部長の反撃の準備が整ってしまったようです。

なに?機熟って造語じゃないの??
めっちゃナチュラルに「機熟」言ってるやん笑
鶴副部長の「機熟」を合図に、演奏を始めるハッセーズ。
いったい何が始まるんです?
というところで次週に続く。
鶴副部長の狙いは?
今週のラスコマ、ハッセーズが演奏を始めた曲。
この曲のイントロを指川先生は知っている様子です。
シンプルに予想すると、指川先生の思い出の曲かなんかを演奏して、彼をノスタルジックな感じにして「ヘヘッ…なんだ、軽音部も悪ないやん…お前ら、ゴメンな…」と、軽音部と指川先生(ひいては吹奏楽部)の仲を取り持つつもりでしょうか?
それができれば鶴副部長の株は上がるかもしれませんね。
もしかしたら吹奏楽部と良好な関係を築ければ、部室が手狭問題も円満解決するかもしれませんし。
そのへんが狙いなんでしょうか。
結局、鶴の傀儡だった指川センセ
指川先生、最初は「コスプレを指摘させる」役割を与えられていたと思っていましたが、鶴副部長の策略により、軽音部員とバチバチに対立させられることに。

結局、彼もまた鶴副部長の傀儡にすぎなかったということですね…
初登場時はなかなかのイケオジだったのに、なんかもうカワイソウ笑
クワハリ先生によると、すこし先に見せ場があるキャラだそうです。楽しみですね。
厘と鶴。どうして差がついたのか…
慢心、環境の違い。
というネタも、あながち間違いじゃないかもしれません。
書類偽造から始まり、手持ちの弾丸を全弾発射してしまった厘でしたが、「いける!ここでとどめを刺せる!」と見誤ってしまったのが大誤算でしたね。
厘ともあろう者が、これは迂闊でした。
切り札は先に出し尽くしちゃいけないのはジャンプ読者なら常識なハズなんですが…

文化祭のときの「プランY」も結局、描いた画の通りにはならなかった厘。
絶対的智将みたいなイメージがありますが、もともとツメの甘さはありましたからね。
今回は手痛く煮え湯を飲まされることになりそう。
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