今週も考察のし甲斐がある重厚な内容!!
ハンターハンター最新の第403話「成果」感想・考察です。
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前回の感想・考察
第1王子私設兵 兵隊長バルサミルコの単独行動
目下、最大の危険人物である第9王子ハルケンブルグを始末するため、単独行動するバルサミルコ。
その作戦は、裁判(そもそもなんで裁判してんだっけ?とは思うけど)が行われている真っ最中に、ブーツに仕込んだウィルス兵器でハルケンブルグをヌルっと暗殺するという大胆な計画。
しかしながら…先週から今週にかけてバルサミルコの暗殺計画はじっくりと描写されてきました。
マンガというものは大抵、こういう風に計画や作戦をじっくりと描写するときには、得てして予定外のことが起きるもの。
ハンターハンター作中でも何度かありました。
古いところではハンター試験でゴンがヒソカのバッジを奪う作戦とか、グリードアイランドでの”ハメ組”の魔法カード独占計画とか。
最近ではカチョウフウゲツの王位継承戦離脱計画も失敗に終わりましたし、今まさに実行しようとしているルズールス拉致作戦もだいぶ雲行きが怪しいと、個人的には思うのですが…
などと考えていたら、案の定!
第9王子ハルケンブルグ、臨戦態勢で登場
そこへハルケンブルグが登場。
傍らには彼の支持者たちを十数名引き連れており、その右手にはオーラの弓を構え、完全に臨戦態勢。
「ハルケンブルグの私設兵との相互協力(ジョイント)でないと、能力は発動できない」と思っていたバルサミルコにとってはこれは予期せぬ事態。
そんなバルサミルコの元へ、この緊迫したタイミングで、彼と同じベンジャミン私設兵のビクトという男がやってきました。
軍用手話で「ハルケンブルグの能力の秘密が判明…!!」と、現時点で最大級の重要情報を伝えようとします。
しかしこれは、明確な描写はないですが、ビクトは操られている可能性大ですね。
なにしろハルケンブルグの能力発動前には「ゴゴゴゴゴゴゴ」という鳴動が鳴り響く。
そのため周囲にいる者はよほどのことがない限り、ハルケンブルグの能力発動に気づき、警戒します。
そんな鳴動が鳴り響く中で、「ハルケンブルグの能力の秘密」という値千金の情報でバルサミルコの意識を引き付ける。それが操作されているビクトの役割。
ここであえて軍用手話で伝えるというのも、よりバルサミルコの注目を集めるための策のひとつでしょう。
確かこれまでにハルケンブルグの能力発動に伴う鳴動は数回(3回くらいだったかな)起きていて、その具体的な描写はされていませんでしたが、その中の1回はビクトに放たれた、ということかな?
というこの策(注:あくまでもビクトが操作されているのは僕の予想です)は的中し、バルサミルコの意識はハルケンブルグから遠ざかります。
そこへついにオーラの弓矢、ここで能力名が明かされますが「少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)」が放たれる!!
驚くべきことにこのオーラの弓矢は、壁さえも貫通する…!無敵すぎる。
少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス) 元ネタ
ついに明らかになった、ハルケンブルグの必殺無敵の能力、その名前。
ちなみに改めて確認しておくと、ハルケンブルグ自身の念能力ではなく、ハルケンブルグに憑く守護霊獣の能力ですね。この辺ごっちゃになりやすいです。
「少年は残酷な弓を射る」は、イギリスの小説・映画が元ネタのようです。
Wikipedia:少年は残酷な弓を射る
内容は少年が自分の家族を弓矢でやっちゃうというお話らしく、まさに王位継承戦にふさわしいネタを引っ張ってきたなぁ~と思いますね。
読みの「グリマル・レ・ディソナンス」は、クラシック音楽が由来のようですね。
クラシックは全然わかんないので、解説はこのへんで勘弁してくださいw
ベンジャミンとハルケンブルグ、直接対決(電話で)
その後、ベンジャミンとバルサミルコが電話で会話。
ベンジャミンはバルサミルコが操作されている状態と疑ってかかりますが、この読みは的中。
あえてここではジャンプに掲載された第403話のページ順通りの説明はしませんが、結論から言うとハルケンブルグの放った弓矢はバルサミルコに見事命中。
そしてバルサミルコに憑依しているのは、なんとハルケンブルグ自身!
つまりベンジャミンとハルケンブルグが今、直接駆け引きを仕掛け合うというアツい展開が起こっているのです。
※ちなみに憑依している故、ハルケンブルグの本体は気を失っている状態です。
ベンジャミンはハルケンブルグの能力を「操作系の強制型」と読みますが、実際は「強化系 相互協力型」の能力ということで厳密なところまではハズレ。
とはいえ系統の読み違いはこの際、大した問題ではないでしょう。
ベンジャミンの予想通り「操作系の強制型」と認識しておいたほうが現状をピッタリ表現しています。
通話の中でバルサミルコ(inハルケンブルグ)は今日中に成果を出すこと、そしてそれまでは戻らないことを報告。
一方でベンジャミンはいざとなればバルサミルコもろともハルケンブルグを特殊戒厳令で粛清する、と、己の側近に対しても情け容赦のない一手を打つ姿勢。
そこへ、先週のエピソードの通り、フウゲツがカチョウの手紙を持ってでやってきます。
ハルケンブルグ 出生の秘密
前回、カチョウの手紙を読んだベンジャミンのリアクションは「極々普通の内容だ」というものでしたが、それはブラフでした。
実際にはハルケンブルグの母親は第2王妃ではなく第1王妃だというタレコミでした。
※ちなみにこの情報は前回センリツ→クラピカへも手紙で伝わっていますね。
もうね、さすがに誰の母親がどの王妃で、各王妃がどんな行動をとっていて、までは頭に入ってないでしょ?みんな。
誰だってそう 僕だってそうなんだ(突然のミスチル)
そんなあなたにハイ、第374話の一覧図~♪
つまり、ハルケンブルグの実の母親が第1王妃(ウンマ)だったということは、ベンジャミン、ツェリードニヒ、ハルケンブルグの3名は同母の兄弟ということ!
そういわれてみると、今さらだけどよく見たらハルケンブルグ、ベンジャミン、ウンマと鼻の形がそっくりすぎだわ…
そうなると、鼻の形で言うと逆にツェリードニヒが浮いてますね。
ツェリは親父似か?
カチョウ陣営
無事にルズールスの主寝室にマーキングできたカチョウ陣営。
明日の夜、ルズールス拉致作戦を決行するとのこと!
本記事冒頭にも書きましたが、マジですんなり行く気がしないけど大丈夫か…
いざとなったときの戦闘要員も居ないしなぁ。
ドゥアズル陣営
守護霊獣から日々生み出されるコインについて考察中の第3王子ドゥアズル陣営。
とはいっても大した答えは出ず、ここはクラピカ達と手を組むことに。
ところで「630日経つとパルプンテが使えるな」とか言ってたが、内心なにいってだこいつという態度の側近。
ようわからんけどカキン王子もドラクエやるんすね笑
ハルケンブルグは…間もなく死ぬ
前述の通りバルサミルコに憑りついたのはハルケンブルグ本人。
そのハルケンブルグは間もなく死ぬと、彼の支持者のひとりは語ります。
そもそもハルケンブルグの「少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)」は、まだその能力の全容が明かされていません。
現時点でわかっているのは、以下の通り。
- 弓矢で「撃たれた者」に、ハルケンブルグ一同の誰かの魂が憑依する
- 憑依した者の体は睡眠状態になる
- 憑依された者が死ぬと、憑依した者の体が目覚める
1. については、ハルケンブルグ一同の中から誰の魂が憑依するか(指定可能?ランダム?)は明らかになっていません。
3. については、目覚めた体に宿る魂が「元々の人間(憑依した者)」なのか、「撃たれた者」なのかどっちだ?というところは明かされていません。
ただし、これは読者目線の話。
ハルケンブルグ一同は実験により、その性質を完全に理解しているはずです。
…ということで「憑依した者の魂」「憑依された者の魂」がどうなるかは明かされていないのですが、「ハルケンブルグは間もなく死ぬ」発言を踏まえると、憑依状態解除後に魂は消滅してしまうということでしょうか?
まぁ、まだ断定はできませんね。
「ハルケンブルグが間もなく死ぬ」というのは、彼の能力のリスクによる死という意味ではなく、もしかしたらこのままバルサミルコの体を乗っ取った状態で自分の魂ごと特攻するという「作戦実行による死」という意味かもしれませんし。
クラピカ陣営
前回の話で、カチョウ→オイト王妃の手紙とあわせてセンリツ→クラピカへと手紙が渡されました。
それによって継承戦を生き残るうえで重要な情報をゲットできたクラピカは、さっそく次の手を打ちます。
その作戦とは、カチョウ→オイト王妃の手紙を公開するというもの。
これによって上位王子(ベンジャミン、ツェリードニヒ)の悪行を駆け引きのコマとし、情報戦を持ち掛けるというもの。
また、悪行に関わっていない王子陣営とは協力関係を結べたり、そこまで行かなくとも「王位継承戦という名の殺し合いを膠着状態のままやり過ごす」という利害が一致するかもしれない。
ということで再び、第3王子チョウライの元へ(というかこれはチョウライ側からの招待を受けての行動でしょうね)
というところで今週の話は終わり!!
いやはや、こうして纏めるだけでも相当なエネルギーを使うわ笑
さいごにどうでもいい話
ハルケンブルグ、ハルケンブルグとキーボード打ち続けて思ったんですが…
ハルケンブルグってファルケンボーグに似てない?語感が
元ソフトバンクホークスで活躍したリリーフのファルケンボーグですよ。
Wikipedia:ブライアン・ファルケンボーグ
いやほら、冨樫先生野球好きだし…顔も微妙に似てなくもないようなw
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